2009/01/22(木) - 00:51
2005年と2008年大会で総合2位に入っているアラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ)が、上り基調のスプリントを制してステージ通算4勝目。総合優勝を狙うデーヴィスはボーナスタイムにより総合トップに立ち、自身初のリーダージャージに袖を通した。
ツアー・ダウンアンダー第2ステージは、内陸部ハーンドルフからスターリングまでの145kmで行なわれた。ワイン作りで有名な丘陵地帯を駆け抜けるコースで、コース中には高低差100mほどの上りが連続している。
後半はスターリングの周回コースを3周してゴール。この周回コースはカーブと上りが連続する気の抜けないもので、ゴール地点はなだらかな上りの先にある。「過去のダウンアンダーでこんなゴールは見たことがない」と選手に言わしめるほど。
ドイツ人移民の街として知られるハーンドルフのスタート地点に、リーダージャージを着て現れたのはアンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)。昨年ハーンドルフにゴールするステージでは、このグライペルがスプリント勝利を飾っている。
たとえ可能性が低くても、逃げ切りを狙う選手や、山岳ポイントとスプリントポイントを狙う選手がファーストアタックを仕掛けるのがレースの常。強烈な日差しが路面をジリジリ照らす中、スタート直後からアタックの応酬が繰り広げられ、ギヨーム・ブロ(フランス、コフィディス)、マルケル・イリサール(スペイン、エウスカルテル)、アーロン・ケンプス(オーストラリア、UniSA)の3名が逃げグループを形成した。
チームメイトの山岳賞ジャージを守りたいイリサールが山岳ポイントを、ロックレーシング所属で今大会はナショナルチーム(UniSA)で走るケンプスが2つのスプリントポイントを獲得。しかし一時的に5分10秒まで開いたタイム差も、後半に進むにつれて縮小を続けた。
スプリンターのジュリアン・ディーン(ニュージーランド、ガーミン)が集団から単独で飛び出して先頭3名に合流する場面も見られたが、やがて逃げグループはメイン集団に吸収される。続いてランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)やマイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)を含む10名ほどが飛び出したが、メイン集団はこの「危険すぎる先頭グループ」に猶予を与えず封じ込めた。
続発するアタックもことごとく捕らえられ、集団一つのままゴール前にやってきた。チームコロンビアが集団を牽引する中、ラスト500mでルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)がアタック。しかしこれは決まらず、上り基調となるラスト200mでデーヴィスが飛び出した。
重量級スプリンターが上りで苦しむ一方で、小柄なデーヴィスは他を置き去りにする勢いで突き進む。追い上げたグレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)も届かず、デーヴィスがそのままゴールに飛び込んだ。
グライペルは4秒遅れの10位でゴール。これによりボーナスタイム10秒獲得のデーヴィスがリーダージャージを獲得した。デーヴィスは1999年の初回大会からフル出場している唯一の選手であり、UniSAチームで出場した昨年はグライペルから15秒差の総合2位に入っている。
ステージ通算4勝目を飾ったデーヴィスは今回の勝因について「今日のようなゴールのレイアウトは、大柄なスプリンターよりも僕(身長172cm)のようなスプリンターに向いていた。ラスト250mで周りの選手を確認して、予定より早くスプリントを仕掛けたんだ」と語る。現在のクイックステップには昨年9月に合流。チーム内では今やボーネン(ベルギー)と肩を並べるトップスプリンターだ。
ツアー・ダウンアンダー2009第2ステージ結果
1位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ)3h46'25"
2位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
3位 マルティン・エルミガー(スイス、アージェードゥーゼル)+02"
4位 スチュアート・オグレディ(オーストラリア、サクソバンク)
5位 ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、チームコロンビア)+04"
6位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
7位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ランプレ)
8位 トム・リーザー(オランダ、ラボバンク)
9位 ミカエル・ブファズ(フランス、コフィディス)
10位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)
個人総合成績
1位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ)7h31'42"
2位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)+03"
3位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)+04"
4位 スチュアート・オグレディ(オーストラリア、サクソバンク)+08"
5位 バーデン・クック(オーストラリア、UniSA)
6位 マルティン・エルミガー(スイス、アージェードゥーゼル)
7位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ランプレ)+14"
8位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
9位 ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、フランセーズデジュー)
10位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン)
スプリント賞
オリヴィエ・カイセン(ベルギー、サイレンス・ロット)
山岳賞
アンドニ・ラフエンテ(スペイン、エウスカルテル)
新人賞(U25)
ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケスデパーニュ)
チーム総合成績
ラボバンク
ツアー・ダウンアンダー第2ステージは、内陸部ハーンドルフからスターリングまでの145kmで行なわれた。ワイン作りで有名な丘陵地帯を駆け抜けるコースで、コース中には高低差100mほどの上りが連続している。
後半はスターリングの周回コースを3周してゴール。この周回コースはカーブと上りが連続する気の抜けないもので、ゴール地点はなだらかな上りの先にある。「過去のダウンアンダーでこんなゴールは見たことがない」と選手に言わしめるほど。
ドイツ人移民の街として知られるハーンドルフのスタート地点に、リーダージャージを着て現れたのはアンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)。昨年ハーンドルフにゴールするステージでは、このグライペルがスプリント勝利を飾っている。
たとえ可能性が低くても、逃げ切りを狙う選手や、山岳ポイントとスプリントポイントを狙う選手がファーストアタックを仕掛けるのがレースの常。強烈な日差しが路面をジリジリ照らす中、スタート直後からアタックの応酬が繰り広げられ、ギヨーム・ブロ(フランス、コフィディス)、マルケル・イリサール(スペイン、エウスカルテル)、アーロン・ケンプス(オーストラリア、UniSA)の3名が逃げグループを形成した。
チームメイトの山岳賞ジャージを守りたいイリサールが山岳ポイントを、ロックレーシング所属で今大会はナショナルチーム(UniSA)で走るケンプスが2つのスプリントポイントを獲得。しかし一時的に5分10秒まで開いたタイム差も、後半に進むにつれて縮小を続けた。
スプリンターのジュリアン・ディーン(ニュージーランド、ガーミン)が集団から単独で飛び出して先頭3名に合流する場面も見られたが、やがて逃げグループはメイン集団に吸収される。続いてランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)やマイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)を含む10名ほどが飛び出したが、メイン集団はこの「危険すぎる先頭グループ」に猶予を与えず封じ込めた。
続発するアタックもことごとく捕らえられ、集団一つのままゴール前にやってきた。チームコロンビアが集団を牽引する中、ラスト500mでルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)がアタック。しかしこれは決まらず、上り基調となるラスト200mでデーヴィスが飛び出した。
重量級スプリンターが上りで苦しむ一方で、小柄なデーヴィスは他を置き去りにする勢いで突き進む。追い上げたグレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)も届かず、デーヴィスがそのままゴールに飛び込んだ。
グライペルは4秒遅れの10位でゴール。これによりボーナスタイム10秒獲得のデーヴィスがリーダージャージを獲得した。デーヴィスは1999年の初回大会からフル出場している唯一の選手であり、UniSAチームで出場した昨年はグライペルから15秒差の総合2位に入っている。
ステージ通算4勝目を飾ったデーヴィスは今回の勝因について「今日のようなゴールのレイアウトは、大柄なスプリンターよりも僕(身長172cm)のようなスプリンターに向いていた。ラスト250mで周りの選手を確認して、予定より早くスプリントを仕掛けたんだ」と語る。現在のクイックステップには昨年9月に合流。チーム内では今やボーネン(ベルギー)と肩を並べるトップスプリンターだ。
ツアー・ダウンアンダー2009第2ステージ結果
1位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ)3h46'25"
2位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
3位 マルティン・エルミガー(スイス、アージェードゥーゼル)+02"
4位 スチュアート・オグレディ(オーストラリア、サクソバンク)
5位 ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、チームコロンビア)+04"
6位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
7位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ランプレ)
8位 トム・リーザー(オランダ、ラボバンク)
9位 ミカエル・ブファズ(フランス、コフィディス)
10位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)
個人総合成績
1位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ)7h31'42"
2位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)+03"
3位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)+04"
4位 スチュアート・オグレディ(オーストラリア、サクソバンク)+08"
5位 バーデン・クック(オーストラリア、UniSA)
6位 マルティン・エルミガー(スイス、アージェードゥーゼル)
7位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ランプレ)+14"
8位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
9位 ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、フランセーズデジュー)
10位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン)
スプリント賞
オリヴィエ・カイセン(ベルギー、サイレンス・ロット)
山岳賞
アンドニ・ラフエンテ(スペイン、エウスカルテル)
新人賞(U25)
ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケスデパーニュ)
チーム総合成績
ラボバンク
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