来シーズン、シュレク兄弟を中心に発足するルクセンブルクチームの所属選手が徐々に明らかになっている。イェンス・フォイクト(ドイツ)に続き、リーナス・ゲルデマン(ドイツ)やファビアン・ウェーグマン(ドイツ)、ヤコブ・フグルサング(デンマーク)らが新たにチームに合流する。

リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム) photo:Kei Tsuji「ルクセンブルク・プロサイクリング・プロジェクト」が徐々に存在感を増している。

シュレク兄弟の跡を追う形でスチュアート・オグレディ(オーストラリア)、イェンス・フォイクト(ドイツ)、がサクソバンクから移籍する。スプリンターのダニエーレ・ベンナーティ(イタリア)や新鋭クライマーのブリース・フェイユ(フランス)、クラシックレースを得意とするマキシム・モンフォール(ベルギー)らも獲得済みであり、初年度から多種多様なレースに対応する選手層の厚さを誇る。

ヤコブ・フグルサング(デンマーク、サクソバンク)ヤコブ・フグルサング(デンマーク、サクソバンク) photo:Cor Vosそして今回新たにサクソバンクからヤコブ・フグルサング(デンマーク)、そして解散するチームミルラムからリーナス・ゲルデマン(ドイツ)とファビアン・ウェーグマン(ドイツ)の移籍が決まった。いずれも登坂力のあるオールラウンダー。グランツールやワンデークラシックでシュレク兄弟の良きアシストとして走ることになるだろう。

ルクセンブルクチームのマネージャーを務めるキム・アンデルセン氏(元サクソバンク監督)は三者の活躍に期待を込める。チームのプレスリリースの中でアンデルセン氏は以下のように語る。

ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、チームミルラム)ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、チームミルラム) photo:Cor Vos「リーナス(ゲルデマン)とはすでに同じチームで活動したことがある。彼はここ数年で人間として、選手として成長した。輝かしいシーズンが待っていると思う。ファビアン(ウェーグマン)はピュアクライマーでもなければピュアスプリンターでもない。でも常に勝利を渇望している信頼のおけるライダーだ。クラシックレースやグランツールで心強い存在になる。ヤコブ(フグルサング)は今年のツールでシュレク兄弟を協力にサポートした。ロードレース界で有数の才能の持ち主だと思っている」。

注目選手としてはファビアン・カンチェラーラ(スイス)が合流する可能性も出ているが、まだ決定していない。カンチェラーラの移籍先として、他にもBMCレーシングチームやペガサススポーツが名乗りを挙げている。

ルクセンブルク・プロサイクリング・プロジェクト2010メンバー
フランク・シュレク(ルクセンブルク)サクソバンク
アンディ・シュレク(ルクセンブルク)サクソバンク
スチュアート・オグレディ(オーストラリア)サクソバンク
ヤコブ・フグルサング(デンマーク)サクソバンク
ドミニク・クレンメ(ドイツ)サクソバンク
イェンス・フォイクト(ドイツ)サクソバンク
アナス・ルンド(デンマーク)サクソバンク
リーナス・ゲルデマン(ドイツ)チームミルラム
ファビアン・ウェーグマン(ドイツ)チームミルラム
マキシム・モンフォール(ベルギー)チームHTC・コロンビア
ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア)リクイガス
ワウテル・ウェイラント(ベルギー)クイックステップ
ヨースト・ポストゥーマ(オランダ)ラボバンク
トム・スタムスニデル(オランダ)ラボバンク
ダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア)チームスカイ
ブリース・フェイユ(フランス)ヴァカンソレイユ
ロベルト・ワグナー(ドイツ)スキル・シマノ
ジャコモ・ニッツォロ(イタリア)ネオプロ
ブルーノ・ピレス(ポルトガル)バルボット・シペール

text:Kei Tsuji

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