2010/10/02(土) - 00:10
ロード世界選手権U23ロードレースに出場した平塚吉光(シマノレーシング)、小森亮平(ヴァンデU)、内間康平(鹿屋体育大学)の3名。結果は平塚が70位。小森と内間はリタイアに終わった。三者三様。それぞれにレースを振り返ってもらった。
平塚吉光(シマノレーシング)70位・2分40秒遅れ
落ち着いて上りをこなす平塚吉光(シマノレーシング) photo:Kei Tsuji世界選手権だけに集団内の密度が濃かった。狭いコースだったので、橋のテクニカルな区間に限らず、集団の中はぎゅうぎゅう詰めでした。でもそれが世界選手権という感じ。
上りは勾配がキツかったです。勾配のキツい上りは得意ですけど、今回の上りは距離が短かったので、パワーで押し切るような選手向き。パワーとスピードが足りませんでした。
スピードが上がったメイン集団に食らいつく平塚吉光(シマノレーシング) photo:Kei Tsuji2年目の今年は、集団の雰囲気を把握しながら走ることが出来ました。初出場だった昨年は最初の1kmでビビってしまい、すぐに切れてしまった。今年は最初から心構えが出来ていたので、落ち着いて走ることが出来たのだと思います。
どの周回も上り区間で集団が伸びて、下り区間で追いついての繰り返し。ずっと集団に食らいついていましたが、最終周回の1つ目の上りでペースの上がった集団から脱落してしまいました。
(70位という結果を受けて)もっと上の結果を目指して走っていたので、「完走」という意味では70位であろうが何位であろうが特に変わらないと思っています。
ツール・ド・北海道では完全に調子を落としていましたが、その後調子を戻してオーストラリアに到着。帰国後は熊本国際ロードに出場して、実業団の輪島、ジャパンカップ、ツール・ド・おきなわと続きます。どん底まで落ちてそこから調子が上がったので、もうしばらくは調子が落ちることは無いと思います。
小森亮平(ヴァンデU)9周目リタイア
7周目でメイン集団から脱落してしまった小森亮平(ヴァンデU) photo:Kei Tsujiスタートしてしばらくは集団の前方に位置していましたが、逃げが決まってからは集団の最後尾に下がりました。集団の最前列だと、それはそれでアタックに反応しなければならないので脚を使ってしまう。他のチームの有力選手も下がっていたので、大丈夫だと思ってしばらく集団後方に位置していました。
でも実際は1周目からきつくて苦しかった。ゆっくりなペースのときは回転で(ケイデンス高めで)上りをクリアしていたものの、後半にレースのペースが上がってからはもう誤摩化しが利きませんでした。脚は残っていましたが、カラダの調子が思うように上がり切らなかった感じ。最高のコンディションでは無かったので、消化不良感があります。
普段走っている(フランスの)レースは、序盤からガツンとペースが上がるものが多く、そのレースの勝者を含む勝ち逃げが決まるまでペースが上がり続ける消耗戦。逃げが決まり、その中で優勝が争われるので、ペースは徐々に落ちるんです。でもこの世界選手権は少しずつペースが上がり、最後にペースがガツンと上がる。そんなレースで後半まで脚を貯める走りが出来ませんでした。
内間康平(鹿屋体育大学)9周目リタイア
集団から大きく遅れた内間康平(鹿屋体育大学)が最終ストレートへ photo:Kei Tsujiスタート前は緊張していましたが、いざスタートすると凄く脚が回って、これは行けると思っていました。でも3〜4周目の1つ目の上りでアタックが掛かってペースが上がり、集団の前から5番目ぐらいに位置していたのでアタックに反応。すると一気に脚が痺れてしまい、そこからカラダの感触が掴めずペースが乱れました。
でも一度集団の後方に下がったときにダッシュとブレーキングの繰り返しでキツい思いをしたので、集団の前に留まり続けました。ある程度アタックに反応してペースを上げないとまた集団後方に追いやられてしまうので、積極的に集団前方へ。そうしているうちに脚を使い果たし、本格的なペースアップに対応出来ませんでした。
やはりトップ選手は体格が良くてパワフルで、あとコーナリングの突っ込み方も違う。最初は少しビビってましたが、走っているうちに徐々に慣れました。カラダがぶつかり合う激しい位置取りを経験して、そんな中で集団前方で走り続けたことは今後の自信に繋がります。次戦は熊本国際ロード。それからジャパンカップとツール・ド・おきなわを走る予定です。
text&photo:Kei Tsuji
平塚吉光(シマノレーシング)70位・2分40秒遅れ
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上りは勾配がキツかったです。勾配のキツい上りは得意ですけど、今回の上りは距離が短かったので、パワーで押し切るような選手向き。パワーとスピードが足りませんでした。
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どの周回も上り区間で集団が伸びて、下り区間で追いついての繰り返し。ずっと集団に食らいついていましたが、最終周回の1つ目の上りでペースの上がった集団から脱落してしまいました。
(70位という結果を受けて)もっと上の結果を目指して走っていたので、「完走」という意味では70位であろうが何位であろうが特に変わらないと思っています。
ツール・ド・北海道では完全に調子を落としていましたが、その後調子を戻してオーストラリアに到着。帰国後は熊本国際ロードに出場して、実業団の輪島、ジャパンカップ、ツール・ド・おきなわと続きます。どん底まで落ちてそこから調子が上がったので、もうしばらくは調子が落ちることは無いと思います。
小森亮平(ヴァンデU)9周目リタイア
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でも実際は1周目からきつくて苦しかった。ゆっくりなペースのときは回転で(ケイデンス高めで)上りをクリアしていたものの、後半にレースのペースが上がってからはもう誤摩化しが利きませんでした。脚は残っていましたが、カラダの調子が思うように上がり切らなかった感じ。最高のコンディションでは無かったので、消化不良感があります。
普段走っている(フランスの)レースは、序盤からガツンとペースが上がるものが多く、そのレースの勝者を含む勝ち逃げが決まるまでペースが上がり続ける消耗戦。逃げが決まり、その中で優勝が争われるので、ペースは徐々に落ちるんです。でもこの世界選手権は少しずつペースが上がり、最後にペースがガツンと上がる。そんなレースで後半まで脚を貯める走りが出来ませんでした。
内間康平(鹿屋体育大学)9周目リタイア
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でも一度集団の後方に下がったときにダッシュとブレーキングの繰り返しでキツい思いをしたので、集団の前に留まり続けました。ある程度アタックに反応してペースを上げないとまた集団後方に追いやられてしまうので、積極的に集団前方へ。そうしているうちに脚を使い果たし、本格的なペースアップに対応出来ませんでした。
やはりトップ選手は体格が良くてパワフルで、あとコーナリングの突っ込み方も違う。最初は少しビビってましたが、走っているうちに徐々に慣れました。カラダがぶつかり合う激しい位置取りを経験して、そんな中で集団前方で走り続けたことは今後の自信に繋がります。次戦は熊本国際ロード。それからジャパンカップとツール・ド・おきなわを走る予定です。
text&photo:Kei Tsuji
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