ソリューションテックNIPPOラーリのキリロ・ツァレンコ(ウクライナ)について、国際検査機関(ITA)が処分を発表した。同選手は居場所情報の提出不備が12カ月以内に3回あったとして、1年間の資格停止処分を受け入れた。2025年7月1日から12月3日までの成績が失格となり、ツール・ド・九州の総合優勝も対象に含まれる。



2025年のツール・ド・九州で総合優勝したキリロ・ツァレンコ(ウクライナ) photo:Satoru Kato

UCI(国際自転車競技連合)からアンチドーピングに関する業務を委託されている国際検査機関(ITA)が10月8日、ツァレンコについての処分を発表した。それによればツァレンコは、12カ月以内に居場所情報の提出が3回遅れ、それぞれ提出不備と認定された。本人は違反を争わず、ITAがUCIに代わって提示した1年間の資格停止と競技成績の失格に合意した。ツァレンコは手続き中、暫定的な出場停止を自主的に受け入れており、その期間も考慮されたため、資格停止期間は2026年6月30日に終了していた。

UCIのアンチドーピング規則では、この違反に対する資格停止期間は原則2年間とされる。ただし、選手の過失の程度が低いと認められる場合は、最短1年まで短縮できる。ITAの発表は、ツァレンコの処分が1年となった個別の理由までは明らかにしていない。

ツァレンコは2025年シーズンを10月19日の宇都宮ジャパンカップロードレース(UCI1.Pro)で終えた後、2026年は1月からレースに出場せず、7月4日のシビウ・サイクリングツアー(UCI2.1)でシーズン初戦を迎えた。

今回失格となるのは、2025年7月1日から12月3日までに得た競技成績だ。その期間に出場したイタリアのワンデーレースや総合12位に入ったチェコ・ツアーでの成績も対象となり、日本では、2025年7月13日に開催され、ツァレンコが3位に入ったTHE ROAD RACE TOKYO TAMA(UCI1.2)も対象となる。さらに10月11〜13日のツール・ド・九州(UCI2.1)では第1ステージで優勝し、総合優勝を挙げたが、これらの成績も失格対象となる。

10月9日時点で、両大会の公式サイトでは本件に関する告知や順位表の改訂は確認できず、所属チームのソリューションテックNIPPOラーリからの公式発表もいまだない。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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