イル・ロンバルディア前哨戦の「トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ」は3名によるスプリントで決着。20歳のヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)がトーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)を下してプロ初勝利をマークした。

積極的にレースを作ったヴィスマ・リースアバイク photo:CorVos
シーズン最後の大一番、イル・ロンバルディアに向けた前哨戦が盛んに開催中。10月6日(火)に北イタリアはヴァレーゼで開催されたワンデーレースが「トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ(UCI1.Pro)」だ。1919年に初回大会が開催され、今年で実に105回目という歴史ある大会は、ロンバルディアの足慣らしとしても最適なアップダウンを繰り返す200kmコース。
出場メンバーも極めて豪華だ。世界チャンピオンに輝いたばかりのブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)や、ジャパンカップ出場予定のレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)、ブエルタ・ア・エスパーニャを制したエンリク・マス(スペイン、モビスター)、好調ダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク)やトーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)、ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)といったトップ選手たちがスタートラインに集結した。
序盤に生まれた5名の逃げグループは「モンテッロ」や「サリタ・デイ・ロンキ」といった登坂を含む周回コースで6分以上のリードを築いたものの、メイン集団でヴィスマ・リースアバイクがペースを上げるとすぐに吸収。残り45km地点からアタック合戦が始まり、ピガンゾーリやクィン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック)といったメンバーが抜け出しを試みた末に、残り15km地点でピドコックのアタックをきっかけにマッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)、そしてヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)が抜け出しを決めた。

3名でのスプリントを制したヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) photo:Lotto-Intermarché
ラスト15kmをかっ飛ばした3名は、ジョーゲンソンを勝たせるべくヴィスマが蓋をする追走集団を30秒引き離して残り1km地点まで到達。止まりそうになる程のお見合い合戦を繰り広げた末、3番手につけていたウィダーが残り300mからロングスパートを仕掛けた。
「自分のスプリントを信じようとした。後ろから一気に差をつけるスプリントをしなくちゃいけないと分かっていたので意図的に離れてから加速。こういうスプリントは得意なんだ」と振り返るウィダーの加速に、ピドコックは反応すれど追いきれない。20歳のウィダーが世界トップ選手を相手にプロ初勝利を掴み取った。
「信じられない気持ちだよ。土曜日のジロ・デッレミリアでも同じように良い感触があったけど不運で結果には繋がらなかった。だから今日プロ初勝利を挙げることができて本当に嬉しい」と喜ぶウィダーは、今年ロットの育成チームから昇格し、いきなりブエルタでグランツールデビューを飾った注目株。登坂力に優れ、昨年まで走っていたU23レースでは圧倒的な強さを見せ、登竜門として知られるヴァッレ・ダオスタで総合優勝、ラブニールは総合2位と輝かしい結果を持ってプロにステップアップしてきた。
「病気や怪我のせいで決して楽なシーズンではなかったけれど、ブエルタに出場した時は最高のコンディションではなかったけど良い感触で完走することができた。良いステップアップになったと思う」とインタビューを締め括っている。

シーズン最後の大一番、イル・ロンバルディアに向けた前哨戦が盛んに開催中。10月6日(火)に北イタリアはヴァレーゼで開催されたワンデーレースが「トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ(UCI1.Pro)」だ。1919年に初回大会が開催され、今年で実に105回目という歴史ある大会は、ロンバルディアの足慣らしとしても最適なアップダウンを繰り返す200kmコース。
出場メンバーも極めて豪華だ。世界チャンピオンに輝いたばかりのブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)や、ジャパンカップ出場予定のレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)、ブエルタ・ア・エスパーニャを制したエンリク・マス(スペイン、モビスター)、好調ダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク)やトーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)、ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)といったトップ選手たちがスタートラインに集結した。
序盤に生まれた5名の逃げグループは「モンテッロ」や「サリタ・デイ・ロンキ」といった登坂を含む周回コースで6分以上のリードを築いたものの、メイン集団でヴィスマ・リースアバイクがペースを上げるとすぐに吸収。残り45km地点からアタック合戦が始まり、ピガンゾーリやクィン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック)といったメンバーが抜け出しを試みた末に、残り15km地点でピドコックのアタックをきっかけにマッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)、そしてヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)が抜け出しを決めた。

ラスト15kmをかっ飛ばした3名は、ジョーゲンソンを勝たせるべくヴィスマが蓋をする追走集団を30秒引き離して残り1km地点まで到達。止まりそうになる程のお見合い合戦を繰り広げた末、3番手につけていたウィダーが残り300mからロングスパートを仕掛けた。
「自分のスプリントを信じようとした。後ろから一気に差をつけるスプリントをしなくちゃいけないと分かっていたので意図的に離れてから加速。こういうスプリントは得意なんだ」と振り返るウィダーの加速に、ピドコックは反応すれど追いきれない。20歳のウィダーが世界トップ選手を相手にプロ初勝利を掴み取った。
「信じられない気持ちだよ。土曜日のジロ・デッレミリアでも同じように良い感触があったけど不運で結果には繋がらなかった。だから今日プロ初勝利を挙げることができて本当に嬉しい」と喜ぶウィダーは、今年ロットの育成チームから昇格し、いきなりブエルタでグランツールデビューを飾った注目株。登坂力に優れ、昨年まで走っていたU23レースでは圧倒的な強さを見せ、登竜門として知られるヴァッレ・ダオスタで総合優勝、ラブニールは総合2位と輝かしい結果を持ってプロにステップアップしてきた。
「病気や怪我のせいで決して楽なシーズンではなかったけれど、ブエルタに出場した時は最高のコンディションではなかったけど良い感触で完走することができた。良いステップアップになったと思う」とインタビューを締め括っている。
トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ2026結果
| 1位 | ヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) | 4:34:25 |
| 2位 | トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング) | |
| 3位 | マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
| 4位 | クィン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック) | +0:03 |
| 5位 | マルク・ヒルシ(スイス、チューダープロサイクリング) | |
| 6位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
| 7位 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ) | |
| 8位 | ルドヴィコ・クレシオーリ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ) | |
| 9位 | ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツ) | |
| 10位 | シモーネ・グアルディ(イタリア、ロット・アンテルマルシェ) |
text:So.Isobe