アジア大会トラック種目2日目、チームパーシュートの決勝は男女共に日本と中国の対戦となり、中国が男女揃ってアジア新記録で優勝。日本は2位となり銀メダルを獲得した。また、ケイリン女子決勝では中国が1-2フィニッシュを決め、この日3つの金メダルを獲得した。スプリント男子は予選で太田海也がアジア大会記録を更新し、髙橋奏多と共に1/4決勝(準々決勝)進出を決めた。



アジア大会仕様になった伊豆ベロドローム photo:Satoru Kato

伊豆ベロドロームで開催されているアジア大会トラック種目。2日目は男女チームパーシュート決勝、女子ケイリンの決勝、男子スプリントの予選から1/8決勝までが行われた。



チームパーシュート男子 中国がアジア新記録で優勝 日本は好タイムも及ばず

チームパーシュートは男女共に前日に行われた予選と1回戦を経て日本と中国が決勝に進出した。

チームパーシュート男子 アジア新記録で優勝した中国 photo:Satoru Kato

チームパーシュート男子 決勝を走る日本チーム photo:Satoru Kato

男子は松田祥位、窪木一茂、梅澤幹太、兒島直樹の4名で決勝をスタート。序盤は中国とほぼ同じペースで周回していたが徐々に差を広げられ、中国がリード。終盤、両チーム1人が離脱して3名になると差が縮まるも、1秒以上の差を縮めきれずにフィニッシュ。中国は3分47秒621のアジア新記録で優勝。日本は1.3秒足りず2位となり、銀メダルを獲得した。

チームパーシュート男子 表彰式 photo:Satoru Kato

松田祥位
負けたことは悔しいですが、これまで52秒台で止まっていたところ49秒台を出せたことは良かったと思います。でもその先に行くには13秒台前半のラップタイムで走れる力が必要になるし、五輪の目標タイムを出すための練習を始めないと間に合わないと感じています。

窪木一茂
ナショナルチームのロス・マチェフスキー新コーチの下新しい試みをする中で、このメンバーで初めて走って2位という結果になったことは、ネガティブなことは何もなく全てがポジティブだと思っています。ただ、攻めた走りを出来なかったこと、僕自身リスクを取れなかったことが今回の敗因だと思います。

現状のままでは五輪での金メダルはまだ難しいと思うので、普通のことをしているのではなくてスタッフと選手が「違和感」を常に感じながら日々の練習に取り組むことが必要だと思っています。今回のメダルを励みにして、チームも自分自身も叱咤激励しながら頑張りたいと思います。

銀メダルを獲得したチームパーシュート男子の日本チーム photo:Satoru Kato

梅澤幹太
初めてのアジア大会でチームパーシュートの3走を走り、決勝ではうまくいかないとこがありましたが強い先輩方に引っ張ってもらって走り切りました。さらに自分もレベルアップしていけるよう頑張っていきます。

兒島直樹
予選から決勝までを通して良いパフォーマンスを出せたと思います。それでも中国には勝てなかったことが現状だと感じています。新しい選手が入ってこれからレベルアップしていくと思うので、ロサンゼルス五輪に向けてチーム一丸となって頑張っていきたいです。

河野翔輝
1回戦を走って韓国に追い抜き勝ち出来て、自分の役割を9割はこなせたと思います。残りの1割は自分を成長させなければいけないと感じています。



チームパーシュート女子 日本記録更新するもアジア新記録の中国が上回る

チームパーシュート女子 アジア新記録で優勝した中国 photo:Satoru Kato

チームパーシュート女子は日本新記録を出すも2位銀メダル photo:Satoru Kato

女子は池田悠未、梶原悠未、垣田真穂、内野艶和の4名で決勝に臨んだ。ラップタイムの目標を15秒4に設定したという日本チームは、「それより速いペースで走れた」と梶原が振り返るように、目標通りのペースで周回。しかし中国はそれを上回るペースで周回し、中盤には2.5秒もの差をつけてリードする。終盤に入り、日本は差を1秒ほど縮めたもののそれまで。男子同様に中国が4分8秒818のアジア新記録で優勝した。日本は2位となったものの、4分10秒424の日本新記録を樹立した。

チームパーシュート女子 表彰式 photo:Satoru Kato

池田瑞紀
銀メダルという結果は悔しいけれど、ここに来るまでのプロセスは簡単ではなかったので、この記録で銀メダルを取れたことは自信につながると思うし、更なる成長をみんなで出来るように頑張っていきたいと思います。

梶原悠未
日本新記録を3秒も更新することが出来たのはとても嬉しいです。でも3秒更新しても中国には勝てなかった。本当に悔しいし、これから先もっとレベルアップしてロサンゼルス五輪に繋げていけるようチーム一丸となって頑張っていきます。

銀メダルを獲得したチームパーシュート女子の日本チーム photo:Satoru Kato

垣田真穂
目指していたのは金メダルだったので悔しい結果になったが、タイムは日本記録を更新していたので自分でも驚いています。まだ伸びしろがあるということだと思うので、これからも記録を更新してもっと強いチームにしていきたいです。

内野艶和
金メダルを取りたかったけれど2位に終わってしまったことはとても悔しいです。でも短期間で日本記録を3秒も更新したことは日本チームが強くなったと確信出来たので、この結果は前向きに捉えています。

岡本美咲
1回戦を走って自分の役目を果たしきれないところがあったと感じています。決勝で日本記録を更新するところを見て、いつか自分もその一員となって走れるようになりたいと思いました。



女子ケイリン 中国が1-2フィニッシュ 仲澤春香4位 山田南11位

ケイリン女子決勝 photo:Satoru Kato

ケイリン女子決勝 中国のユアン・リーインとワン・リージュアン(右端)が1-2フィニッシュ photo:Satoru Kato

8つの国と地域から15名が出場した女子ケイリンには、日本から仲澤春香と山田南が出場。仲澤が決勝に進出した。決勝レースは中国のユアン・リーインとワン・リージュアンが1-2フィニッシュを決め、モハド・アズーリ・ヌル・ルザ・ルザティ(マレーシア)が3位。仲澤は4位に終わった。山田は順位決定戦に進み、11位となった。

ケイリン女子7位-12位決定戦 山田南は11位 photo:Satoru Kato
ケイリン女子 表彰式 photo:Satoru Kato




男子スプリント 予選200mフライングTTはアジア大会記録更新の応酬

スプリント予選 タイムアタックに入る太田海也 photo:Satoru Kato

アジア大会記録を示す「GR」の表示が出た太田海也の記録 photo:Satoru Kato
スプリント男子 6位で予選通過した髙橋奏多 photo:Satoru Kato


19名が出走した男子スプリント予選の200mフライングタイムトライアルは、スタート順終盤、ジエ・ハン(中国)が9秒501を出してアジア大会記録を更新すると、その数分後にはリー・ジーウェイ(中国)が9秒444で記録更新。さらにその直後、最後にスタートした太田海也(日本)が9秒400をマークしてトップに立ち、アジア大会新記録を樹立した。

この日は1/8決勝までが行われ、太田と髙橋奏多の2人は順調に勝ち進んで翌日の1/4決勝進出を決めている。
アジア大会2026 トラック種目2日目結果
チームパーシュート男子
1位 中国 3分47秒621(アジア新記録)
2位 日本 3分49秒005
3位 韓国 3分55秒933
4位 カザフスタン 3分58秒718
チームパーシュート女子
1位 中国 4分8秒818(アジア新記録)
2位 日本 4分10秒424(日本新記録)
3位 韓国 追抜き勝ち
ケイリン女子 上がり参考タイム
1位 ユアン・リーイン(中国) 10秒871
2位 ワン・リージュアン(中国)
3位 モハド・アズーリ・ヌル・ルザ・ルザティ(マレーシア)
4位 仲澤春香(日本)
11位 山田 南(日本)

text&photo:Satoru Kato