9月12日(土)に栃木県栃木市のわたらせサイクルパーク内で「わたらせクリテリウム第2戦」が開催され、QNリーグのシリーズ第4戦が併催された。エスポワールAで白須樹(TEAM YOUCAN)が優勝した。QNリーグ主催者からのレポートで紹介する。

エスポワールAを走る中学校2年・3年の選手達 (c)井上 和隆
連日の雨続きの中、珍しく晴れ間も見えた栃木県栃木市・藤岡渡良瀬運動公園内わたらせサイクルパークで、9月12日(土)「わたらせクリテリウム第2戦」が開催された。
今大会はAstemo宇都宮ブリッツェン主催で2022年からシリーズ開催された、わたらせサイクルパークの完全クローズされた1周回=約1.1kmを走るクリテリウムレース。会場ではレース初参加者や初中級者を対象にした、クリテリウム競技における安全な走行方法と基本的な考え方 ・戦術理解を深めることを目的とする「Astemo宇都宮ブリッツェン選手によるクリテリウム講座」を実施。また、スポーツ自転車試乗会「TEST RIDE Session in わたらせサイクルパーク」など様々なイベントも開催され、飲食ブースも賑わい会場は非常に盛り上がった。

雨上がりの会場には次々と来場者が集まり、出展ブースが賑わっていく (c)井上 和隆

QNリーグでもお馴染みの一般社団法人GRサイクリング代表・山根理史氏がスポーツBクラスに出場。更に表彰式で来月開催の箱根ヒルクライムや大磯クリテリウムの大会PRもおこなった (c)井上 和隆
コースについては、昨年から右回り(時計回り)の走行に。そのため広い道から狭い道に入ることが多く集団が縦に伸びやすく、最終コーナーからゴールラインまでの距離が今までよりも若干遠いため、コーナーの立ち上がりのライン取りやスプリントを始めるタイミングが肝になりそうだ。またレース編成も変わり、午前中にビギナーやキッズ・ジュニアクラスのレース、午後から中級以上のクラスレースというスケジュールになった。
そのため、以前は昼過ぎスタートだった Nリーグの中学生男子(N)と女子(NW)対象のエスポワール各レースは朝9時45分からスタート。こちらは各クラスが、Cは小学4・5年生の男女、Bは小学6年生と中学1年生、Aが中学2・3年生と細かく分かれており、Nリーグでは中学1年生が対象の「エスポワールB」、そして中学2・3年生が対象の「エスポワールA」の2つに分かれるため、それぞれのレース完走者にリーグポイントを付与することにしている。

エスポワールCクラスをエスコートするブリッツェン宮崎泰史 (c)QNリーグ事務局

レースサポートとしてブリッツェンチーム監督・鈴木 真理氏(写真手前右)も登場した (c)QNリーグ事務局
これにより、わたらせクリテリウムでは、特に中学1年生のNリーグ登録選手にとって大量ポイント獲得のチャンスとなるのだ。なお今大会は女子の単独クラス設定が無いため、Qリーグは対象レースから除外している。
今回キッズおよびジュニアに該当するエスポワールの各クラスには合計約100名のエントリーを集めた。その中でNリーグのエスポワールBエントリーはなく、男女とも全員エスポワールA での出場となった。

エスポワールAのスタートを待つ選手達と見守る観客の皆さん (c)QNリーグ事務局

リーグポイントリーダーの証・バトルマリンジャージを着用する佐谷輝成(#1-PRIMERA-) (c)井上 和隆 
佐谷と同じくバトルマリンジャージを守る板垣美希(BELLE EQUIPE) (c)井上 和隆
そんなエスポワールAは8周回のレースで出走は27名、大会ホストチーム Astemo宇都宮ブリッツェンからゲストとして来場していた谷順成、宮崎泰史の両選手が招集場所から選手達をスタートラインまでエスコート。霧雨の降る中、10時20分のオンタイムでスタートとなった。
雨の中のクリテリウムレースということもあり、最初の周回はひとつの集団のままで落ち着いた状態で進むが、2周目から早くも動きが。集団からまず⻑谷川誠(ブラウ・ブリッツェン)が単独で飛び出し、次の周回で一旦集団に戻るも、また別の選手が単独で飛び出すという動きが繰り返される。

レース序盤から飛び出すブラウ⻑谷川(写真中央)は現在Nリーグランキング3位につけている (c)井上 和隆

バトルマリンジャージの佐谷(写真中央)は常に狙われる存在。周りをチェックしながら闘う (c)井上 和隆 
⻩色のジャージ#1-PRIMERA-と⻘赤のブラウ・ブリッツェンによるチーム同士のバトルも (c)井上 和隆
5周目に入って、Nリーグ中学生男子ランキングで2位につけている白須樹(TEAM YOUCAN)と安⻫拓音(#1-PRIMERA-)が揃って集団から飛び出し、次の6周目には白須だけが逃げに残る。この状況を白須はレース後に「あまり逃げ切れるような選手がいなかったので最初は(集団の)後ろで様子を見ていて。で、逃げが捕まってからアタックしてみました」と言う。
その間に集団にいながら様子を見ていたのがNリーグポイントリーダーの佐谷輝成(#1-PRIMERA-)。後半になってから集団の前に出られるようになったのは「(最終局面まで)チームメイトが序盤から動いていてくれたおかげで、それまで集団の中で体力が温存できた」と教えてくれた。

チームメイトのおかげで集団待機していた佐谷(写真左)も後半には動き出す (c)井上 和隆
そんな4名が出場していた#1-PRIMERA-から、白須の逃げに唯一付いて行ったのはNリーグ登録初のレース出場となった依田匠。「みんな雨が苦手みたいなんですけど、自分は(雨の中でも)得意で滑らないので雨の中のレースは好きです!」とコーナリングや位置取りが難しい中で、白須が飛び出したタイミングに合わせて、思い切って付いていくことが出来たようだ。
そんな残り1周で依田に追いつかれた白須は「ちょっと焦ったんですけど、最終のコーナー手前で追いついたときに(依田の)脚が残ってない感じだったのでスプリントでいけました」と見事に依田を突き放して優勝を決めた。その後ろの依田は白須に続いて、後続の集団に追いつかれることなく2位でゴールを果たした。

依田(右)に追いつき、早めに仕掛けたゴールスプリントを制した白須(中央) (c)井上 和隆

エスポワールA表彰式。左から2位・依田、優勝の白須、3位の佐谷 (c)井上 和隆
一方で、逃げを追う集団の先頭にいた佐谷はゴールスプリントを制して3位にとなり、しっかりとポイントリーダーの座を守った。「リーダーだから狙い撃ちになってしまった中でも、もっと積極的に動きたかった。あまり8月に練習できなかったが9月から、また練習できるようになったので得意な(10月4日開催の)箱根ヒルクライムで昨年の惨敗から挽回したい」とポイントリーダー授与式で約束してくれた。なお佐谷は、わたらせクリテリウム・シリーズ戦では初の表彰台獲得となった。

アールエル賞の目録を手にするバトルマリンジャージ防衛に成功した佐谷 (c)井上 和隆 
レース後にインタビューに応じてくれた(左より)白須、依田、佐谷の上位3名 (c)QNリーグ事務局
※エスポワールA上位3名によるインタビュー動画はコチラ
そしてエスポワールAで男子とともに唯一の出場となった板垣美希(BELLE EQUIPE)は、レース中盤でメイン集団から遅れてしまったものの完走を果たし、Nリーグ中学生女子を協賛する EXLUBから特別賞としてオリジナル・ロゴ入りソックスを授与された。
次戦のリーグ対象レース「しもふさクリテリウム9月」に向けて「しっかりと選手についていけるように、位置取りとかも戦略を立てて頑張りたいと思います!」とポイントリーダー授与式で笑顔を見せてくれた。

エスポワールA、男子選手の中でレースを走りきったBELLE EQUIPE 板垣 (c)井上 和隆

エクスルブ賞の目録を手に笑顔で写真撮影に応じる板垣 (c)井上 和隆
そして今レースでは以前、Nリーグ卒業生たちも素晴らしい走りを見せて結果を残していた。2022-2023シーズンにNリーグで活躍したブラウ・ブリッツェン大矢彩雲は、チャレンジMAX35 クラスに出場し完走。相変わらずレースを楽しんでいる様子だった。
また午後から開催となったスポーツBクラスでは、中学生時代にNリーグで活躍し、現在Qリーグで活躍する岡本彩那(ブラウ・ブリッツェン)が、出走29名の中で唯一の女子として出場、なんとゴールスプリントを制して総合優勝に輝いた。今はロードレースだけでなく、トラックレースにもチャレンジしながら、次戦「しもふさクリテリウム9月」に参加予定しているので、その走りに注目いただきたい。

チャレンジMAX35 女子で表彰されるブラウ大矢(左)とプレゼンターのブリッツェン宮崎泰史(右) (c)QNリーグ事務局 
スポーツBで総合優勝となったブラウ岡本(左から2人目) (c)QNリーグ事務局

ミディアムAで優勝したブラウ髙橋(左から2人目)。プレゼンターはブリッツェンの谷順成(一番右) (c)QNリーグ事務局
更には昨シーズン、Nリーグで活躍した福島県在住の髙橋 琉登は高校生となってブラウ・ブリッツェンに在籍。今大会ではミディアムAクラスに出場し、こちらもゴールスプリントを制して優勝を決めた。以前は県内の仲間とレース転戦をしていたが、Nリーグに登録したことをきっかけに様々なレースへ参加するなかで県外にも自転車仲間が増え、今回のレースでも県内外の自転車仲間に声をかけて参戦をしたそうだ。
まだ中学生だった頃、会場の片隅に小さく居た選手が、レースに出場するたびに良きライバルである自転車仲間を増やしていく。そして今、たくさんの仲間たちと楽しそうに話したり遊んだりしている姿を見られるのは、これこそリーグを引っ張ってくれる登録選手たちの底力なのだ!と、改めて感謝するとともに感慨深い気持ちになった。

髙橋選手の呼びかけで賑やかに記念撮影!またレースで逢いましょう! (c)QNリーグ事務局
2026-2027 シーズン Q リーグ・N リーグ対象レーススケジュールはこちらから。
http://www.jbrain.or.jp/q-n-league/race-profile.html
次戦は 9 月 22 日(火・祝)開催の「しもふさクリテリウム 9 月」となります。
https://shimofusa-criterium.powertag.jp/
Qリーグ・Nリーグの登録はこちらから。各対象レース開催日の3日前まで登録完了すればポイントラ
ンキングに反映。今後も女子とジュニア中学生が活躍するリーグにご注目ください!
https://moshicom.com/142793
【レポート概要】
写真撮影:井上和隆、QNリーグ事務局
テキスト:須藤むつみ(QNリーグ事務局)
協力:Astemo宇都宮ブリッツェン、わたらせサイクルパーク

連日の雨続きの中、珍しく晴れ間も見えた栃木県栃木市・藤岡渡良瀬運動公園内わたらせサイクルパークで、9月12日(土)「わたらせクリテリウム第2戦」が開催された。
今大会はAstemo宇都宮ブリッツェン主催で2022年からシリーズ開催された、わたらせサイクルパークの完全クローズされた1周回=約1.1kmを走るクリテリウムレース。会場ではレース初参加者や初中級者を対象にした、クリテリウム競技における安全な走行方法と基本的な考え方 ・戦術理解を深めることを目的とする「Astemo宇都宮ブリッツェン選手によるクリテリウム講座」を実施。また、スポーツ自転車試乗会「TEST RIDE Session in わたらせサイクルパーク」など様々なイベントも開催され、飲食ブースも賑わい会場は非常に盛り上がった。


コースについては、昨年から右回り(時計回り)の走行に。そのため広い道から狭い道に入ることが多く集団が縦に伸びやすく、最終コーナーからゴールラインまでの距離が今までよりも若干遠いため、コーナーの立ち上がりのライン取りやスプリントを始めるタイミングが肝になりそうだ。またレース編成も変わり、午前中にビギナーやキッズ・ジュニアクラスのレース、午後から中級以上のクラスレースというスケジュールになった。
そのため、以前は昼過ぎスタートだった Nリーグの中学生男子(N)と女子(NW)対象のエスポワール各レースは朝9時45分からスタート。こちらは各クラスが、Cは小学4・5年生の男女、Bは小学6年生と中学1年生、Aが中学2・3年生と細かく分かれており、Nリーグでは中学1年生が対象の「エスポワールB」、そして中学2・3年生が対象の「エスポワールA」の2つに分かれるため、それぞれのレース完走者にリーグポイントを付与することにしている。


これにより、わたらせクリテリウムでは、特に中学1年生のNリーグ登録選手にとって大量ポイント獲得のチャンスとなるのだ。なお今大会は女子の単独クラス設定が無いため、Qリーグは対象レースから除外している。
今回キッズおよびジュニアに該当するエスポワールの各クラスには合計約100名のエントリーを集めた。その中でNリーグのエスポワールBエントリーはなく、男女とも全員エスポワールA での出場となった。



そんなエスポワールAは8周回のレースで出走は27名、大会ホストチーム Astemo宇都宮ブリッツェンからゲストとして来場していた谷順成、宮崎泰史の両選手が招集場所から選手達をスタートラインまでエスコート。霧雨の降る中、10時20分のオンタイムでスタートとなった。
雨の中のクリテリウムレースということもあり、最初の周回はひとつの集団のままで落ち着いた状態で進むが、2周目から早くも動きが。集団からまず⻑谷川誠(ブラウ・ブリッツェン)が単独で飛び出し、次の周回で一旦集団に戻るも、また別の選手が単独で飛び出すという動きが繰り返される。



5周目に入って、Nリーグ中学生男子ランキングで2位につけている白須樹(TEAM YOUCAN)と安⻫拓音(#1-PRIMERA-)が揃って集団から飛び出し、次の6周目には白須だけが逃げに残る。この状況を白須はレース後に「あまり逃げ切れるような選手がいなかったので最初は(集団の)後ろで様子を見ていて。で、逃げが捕まってからアタックしてみました」と言う。
その間に集団にいながら様子を見ていたのがNリーグポイントリーダーの佐谷輝成(#1-PRIMERA-)。後半になってから集団の前に出られるようになったのは「(最終局面まで)チームメイトが序盤から動いていてくれたおかげで、それまで集団の中で体力が温存できた」と教えてくれた。

そんな4名が出場していた#1-PRIMERA-から、白須の逃げに唯一付いて行ったのはNリーグ登録初のレース出場となった依田匠。「みんな雨が苦手みたいなんですけど、自分は(雨の中でも)得意で滑らないので雨の中のレースは好きです!」とコーナリングや位置取りが難しい中で、白須が飛び出したタイミングに合わせて、思い切って付いていくことが出来たようだ。
そんな残り1周で依田に追いつかれた白須は「ちょっと焦ったんですけど、最終のコーナー手前で追いついたときに(依田の)脚が残ってない感じだったのでスプリントでいけました」と見事に依田を突き放して優勝を決めた。その後ろの依田は白須に続いて、後続の集団に追いつかれることなく2位でゴールを果たした。


一方で、逃げを追う集団の先頭にいた佐谷はゴールスプリントを制して3位にとなり、しっかりとポイントリーダーの座を守った。「リーダーだから狙い撃ちになってしまった中でも、もっと積極的に動きたかった。あまり8月に練習できなかったが9月から、また練習できるようになったので得意な(10月4日開催の)箱根ヒルクライムで昨年の惨敗から挽回したい」とポイントリーダー授与式で約束してくれた。なお佐谷は、わたらせクリテリウム・シリーズ戦では初の表彰台獲得となった。


※エスポワールA上位3名によるインタビュー動画はコチラ
そしてエスポワールAで男子とともに唯一の出場となった板垣美希(BELLE EQUIPE)は、レース中盤でメイン集団から遅れてしまったものの完走を果たし、Nリーグ中学生女子を協賛する EXLUBから特別賞としてオリジナル・ロゴ入りソックスを授与された。
次戦のリーグ対象レース「しもふさクリテリウム9月」に向けて「しっかりと選手についていけるように、位置取りとかも戦略を立てて頑張りたいと思います!」とポイントリーダー授与式で笑顔を見せてくれた。


そして今レースでは以前、Nリーグ卒業生たちも素晴らしい走りを見せて結果を残していた。2022-2023シーズンにNリーグで活躍したブラウ・ブリッツェン大矢彩雲は、チャレンジMAX35 クラスに出場し完走。相変わらずレースを楽しんでいる様子だった。
また午後から開催となったスポーツBクラスでは、中学生時代にNリーグで活躍し、現在Qリーグで活躍する岡本彩那(ブラウ・ブリッツェン)が、出走29名の中で唯一の女子として出場、なんとゴールスプリントを制して総合優勝に輝いた。今はロードレースだけでなく、トラックレースにもチャレンジしながら、次戦「しもふさクリテリウム9月」に参加予定しているので、その走りに注目いただきたい。



更には昨シーズン、Nリーグで活躍した福島県在住の髙橋 琉登は高校生となってブラウ・ブリッツェンに在籍。今大会ではミディアムAクラスに出場し、こちらもゴールスプリントを制して優勝を決めた。以前は県内の仲間とレース転戦をしていたが、Nリーグに登録したことをきっかけに様々なレースへ参加するなかで県外にも自転車仲間が増え、今回のレースでも県内外の自転車仲間に声をかけて参戦をしたそうだ。
まだ中学生だった頃、会場の片隅に小さく居た選手が、レースに出場するたびに良きライバルである自転車仲間を増やしていく。そして今、たくさんの仲間たちと楽しそうに話したり遊んだりしている姿を見られるのは、これこそリーグを引っ張ってくれる登録選手たちの底力なのだ!と、改めて感謝するとともに感慨深い気持ちになった。

2026-2027 シーズン Q リーグ・N リーグ対象レーススケジュールはこちらから。
http://www.jbrain.or.jp/q-n-league/race-profile.html
次戦は 9 月 22 日(火・祝)開催の「しもふさクリテリウム 9 月」となります。
https://shimofusa-criterium.powertag.jp/
Qリーグ・Nリーグの登録はこちらから。各対象レース開催日の3日前まで登録完了すればポイントラ
ンキングに反映。今後も女子とジュニア中学生が活躍するリーグにご注目ください!
https://moshicom.com/142793
【レポート概要】
写真撮影:井上和隆、QNリーグ事務局
テキスト:須藤むつみ(QNリーグ事務局)
協力:Astemo宇都宮ブリッツェン、わたらせサイクルパーク
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