2つの超級山岳を越えるツール・ド・スイス第5ステージで、タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)が2日連続勝利。今大会3勝目、そしてチームに4勝目をもたらし、世界王者がこれ以上ない結果でツール・ド・フランスに臨む。

前日勝者で総合リーダージャージを着るタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

ツール・ド・スイス第5ステージ image:Tour de Suisse 女子と同時期、同日程という初の試みで開催されたツール・ド・スイス(UCIワールドツアー)は最終第5ステージを迎えた。この日は超級山岳がつけられたクロワ峠を4度登坂する過酷なレイアウト。しかし麓から頂上まで19kmを登るのは中盤の2回で、スタート地点はその中腹に設定され、まず2級山岳を越えてから、ラストは再びその中腹にフィニッシュする個性的なコースだ。
序盤に逃げ集団を形成したのは、ジロ・デ・イタリアでの活躍が記憶に新しいアフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス)を含む11名。そのなかにはツールに向かうチームメイトのレニー・マルティネス(フランス)や、現役ラストイヤーを走るナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)なども乗る。メイン集団ではリーダーチームで、ここまで区間3勝しているUAEチームエミレーツXRGが先導しながら、1度目のクロワ峠に入った。

ポガチャルのため、プロトンを先導するUAEチームエミレーツXRG photo:CorVos
ルイス・フェルファーケ(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が1つ目のクロワ峠を先頭通過し、着用する山岳賞ジャージを確定させる。その後下りを経て、再び超級山岳クロワ峠に入ると、逃げ集団からはエウラリオらが脱落する。頂上を今度はマルティネスが先頭通過。この時点でデカトロンCMA CGMも牽引に加わったプロトンとの差は、1分25秒まで縮まっていた。
下りを経て、残り10kmとなったところで逃げ集団からは、オランダ空軍を経てプロ選手となったバルト・レメン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)がアタック。これにキンタナとマルティネスが反応し、先頭は3名に絞られる。後続では残り9km地点でタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)が加速すると、総合2位のリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)が唯一食らいついた。
しかしカラパスの追従は長く続かず、単独となったポガチャルは何度も沿道から水を受け取っては身体にかけながら、逃げ集団から遅れた選手たちを次々と追い抜いていく。そしてポガチャルは残り1km地点を過ぎ、単独先頭で踏み続けていたマルティネスをキャッチ。軽快なダンシングで追い抜くと、そのまま最終ストレートに到着し、沿道のファンとハイタッチをしながらフィニッシュした。

先行するレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)を捉えたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

2日連続勝利を決めたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
大会初日に69km独走勝利し、前日の個人タイムトライアルも制し、これで今大会3勝目を飾ったポガチャル。「残酷なほど厳しい1日で、ものすごく暑かった。だからステージ優勝と総合優勝ができて嬉しいし、これでウルシュカ(ジガート)の待つ家に帰ることができる。おそらくツールもこのような暑さになるだろう。これだけの獲得標高差を経て、最終山岳で脚と心臓、そして肺を試す良い機会となった」とレースを振り返り、「この後は家でリセットし、トレーニングを積んでバルセロナに向かう」とツール・ド・フランスへの予定を説明した。
2位は7秒遅れでマルティネスが入り、3位は1分33秒遅れでレメンがフィニッシュ。カラパスは2分遅れの区間7位で総合2位をキープし、総合3位はマティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)だった。

総合優勝を決めたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos


序盤に逃げ集団を形成したのは、ジロ・デ・イタリアでの活躍が記憶に新しいアフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス)を含む11名。そのなかにはツールに向かうチームメイトのレニー・マルティネス(フランス)や、現役ラストイヤーを走るナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)なども乗る。メイン集団ではリーダーチームで、ここまで区間3勝しているUAEチームエミレーツXRGが先導しながら、1度目のクロワ峠に入った。

ルイス・フェルファーケ(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が1つ目のクロワ峠を先頭通過し、着用する山岳賞ジャージを確定させる。その後下りを経て、再び超級山岳クロワ峠に入ると、逃げ集団からはエウラリオらが脱落する。頂上を今度はマルティネスが先頭通過。この時点でデカトロンCMA CGMも牽引に加わったプロトンとの差は、1分25秒まで縮まっていた。
下りを経て、残り10kmとなったところで逃げ集団からは、オランダ空軍を経てプロ選手となったバルト・レメン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)がアタック。これにキンタナとマルティネスが反応し、先頭は3名に絞られる。後続では残り9km地点でタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)が加速すると、総合2位のリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)が唯一食らいついた。
しかしカラパスの追従は長く続かず、単独となったポガチャルは何度も沿道から水を受け取っては身体にかけながら、逃げ集団から遅れた選手たちを次々と追い抜いていく。そしてポガチャルは残り1km地点を過ぎ、単独先頭で踏み続けていたマルティネスをキャッチ。軽快なダンシングで追い抜くと、そのまま最終ストレートに到着し、沿道のファンとハイタッチをしながらフィニッシュした。


大会初日に69km独走勝利し、前日の個人タイムトライアルも制し、これで今大会3勝目を飾ったポガチャル。「残酷なほど厳しい1日で、ものすごく暑かった。だからステージ優勝と総合優勝ができて嬉しいし、これでウルシュカ(ジガート)の待つ家に帰ることができる。おそらくツールもこのような暑さになるだろう。これだけの獲得標高差を経て、最終山岳で脚と心臓、そして肺を試す良い機会となった」とレースを振り返り、「この後は家でリセットし、トレーニングを積んでバルセロナに向かう」とツール・ド・フランスへの予定を説明した。
2位は7秒遅れでマルティネスが入り、3位は1分33秒遅れでレメンがフィニッシュ。カラパスは2分遅れの区間7位で総合2位をキープし、総合3位はマティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)だった。

ツール・ド・スイス2026第5ステージ結果
| 1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) | 4:12:24 |
| 2位 | レニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:07 |
| 3位 | バルト・レメン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:33 |
| 4位 | ヤルノ・ウィダー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) | +1:53 |
| 5位 | マシュー・リッチテッロ(アメリカ、デカトロンCMA CGM) | +1:55 |
| 6位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | |
| 7位 | リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト) | +2:00 |
| 8位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +2:05 |
| 9位 | トビアス・フォス(ノルウェー、ネットカンパニー・イネオス) | +2:07 |
| 10位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) | +2:12 |
個人総合成績
| 1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) | 15:08:43 |
| 2位 | リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト) | +6:32 |
| 3位 | マティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック) | +6:53 |
| 4位 | トビアス・フォス(ノルウェー、ネットカンパニー・イネオス) | +7:34 |
| 5位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +7:51 |
| 6位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) | +7:53 |
| 7位 | マシュー・リッチテッロ(アメリカ、デカトロンCMA CGM) | +8:48 |
| 8位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、XDSアスタナ) | +9:23 |
| 9位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +9:26 |
| 10位 | バルト・レメン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +9:44 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) |
| 山岳賞 | ルイス・フェルファーケ(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
| ヤングライダー賞 | マティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック) |
| チーム総合成績 | UAEチームエミレーツXRG |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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