フィリピン、ミンダナオ島で開催されたMTB UCIコンチネンタルシリーズ第3戦に多くの日本人選手が参戦。TRKWorksの副島達海と石田唯が男女エリートレースを制した。チームからのレポートで紹介します。



女子レースでスタートダッシュを決める石田唯(TRKWorks) photo:Municipality of Alegria

6月5〜7日(日)に、フィリピンはミンダナオ島北東部にあるスリガオにて開催されたMTBレースが、UCIコンチネンタルシリーズ第3戦「カビボ・バンジャク・アレグリア」。コンチネンタルシリーズは2026年に新設されたシリーズで、ワールドシリーズの出場権であるゴールデンチケットやロス五輪に向かうオリンピックポイントがかかる重要なレースだ。

日本からは八幡浜で開催された第2戦勝者の北林力(UNNO FACTORY RACING)や、TRKWorksの副島達海と石田唯、さらにAsia Union TCS Racing Teamの山本幸平と日吉彩華、森悠貴(drawer THE RACING)、上野倫太郎(Sohaya Racing)が参戦を果たした。

独走する副島達海(TRKWorks) photo:photo:Municipality of Alegria

ジュニアカテゴリーで圧勝した日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team) photo:photo:Municipality of Alegria

当日は晴れ。体感気温は43度を超え、フィリピン・スリガオらしい蒸し暑い土曜日。現地ライダーでさえ氷を求める厳しい酷暑の中レースが繰り広げられた結果、TRKWorksの副島達海と石田唯はスタートから後続との差を広げ続けて独走勝利。男子エリートでは山本が3位で、北林はDNF。女子エリートの森は-2ラップの6位、男子U23の上野は14位、女子ジュニアの日吉は後続を大きく引き離して独走勝利を挙げた。

以下は、TRKWorksを率いる小林輝紀監督によるレポートを紹介する。

「女子は9時、男子は15時スタートが予告されていた。しかし、大会ゲストの熱い挨拶で女子スタート時刻は炎天下で10分遅れ。逆に男子は予告なく3分早くスタート。試走完了後に変更されたコースもスタート直前に一言説明されるのみ。インターナショナルチームにはこうしたラフな状況にも柔軟に対応する能力が求められる。

男女レースを制した副島達海と石田唯、小林輝紀監督(TRKWorks) photo:小林輝紀

結果、石田選手、副島選手は共にスタートから誰の背中も見ることなく、2位とのタイム差を6分に広げて独走優勝を果たしました。そして、レース後は2時間に渡って観客やファン、大会側やマスコミの撮影やインタビューに対応。こうした熱狂的な歓迎や称賛は、選手とチームのモチベーションを大きく引き上げます。

将来、フィリピンでトップライダーになり、世界に挑戦したいという中学生は、練習メニューの提供を求めてきました。どうしてもこのレースを見たくて数十キロ離れた山から会場に来た子供たちもいます。私達に課せられた大切なものが何であるかを理解するのは難しくありません。チームは更に強くなって、再びこの大声援を受けとりにフィリピンに戻ろうと思います」


ゴールデンチケットを獲得した石田唯(TRKWorks) photo:Municipality of Alegria

石田唯:酷暑の中でどう走るべきかは理解していました。昨シーズンのオーバーヒートの経験から、スタートから出力を60%程に抑え、イーブンラップを刻みました。チームはクーリングマネジメントを完璧に行ってくれて、大きなダメージなく独走優勝することが出来ました。これはチームで勝ったレースだと思います。沢山の現地ファンの応援や日本語の声援も力になりましたし、レース後に沢山のファンに囲まれた幸せなレースになりました。

XCC、XCO制覇を遂げた副島達海(TRKWorks) photo:photo:Municipality of Alegria

副島達海:今日はアジアコンチネンタルシリーズリーダーの(北林)力さんと一騎打ちを予想していました。コースが前日に変更され、全体的な流れが改善されていたため試走よりも1周回のラップタイムが速くなりました。スタートからイーブンラップを心掛け、チームの万全なクリーニングサポートのお陰で最後はファストラップの走りでフィニッシュすることが出来ました。チームの勝利です。そして現地の沢山の人達から応援され、祝福を受けたこのフィリピンがまた好きになりました。

カビボ・バンジャク・アレグリア2026 XCO男子エリート結果
1位 副島達海(TRKWorks) 1:14:35
2位 アドリアン・ナカリオ(フィリピン) 1:20:40
3位 山本幸平(Asia Union TCS Racing Team) 1:21:00
カビボ・バンジャク・アレグリア2026 XCO女子エリート結果
1位 石田唯(TRKWorks) 1:04:32
2位 YAOYAO Shagne Paula(フィリピン) 1:10:33
3位 Alyssa Ashley Jalipa(フィリピン) 1:13:25

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