スプリンターたちのツール・ド・フランス前哨戦、ブリュッセル・サイクリングクラシックが6月7日に行われた。集団スプリントをヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が制し、今季4勝目をマークした。



6月7日に行われたブリュッセル・サイクリングクラシック photo:Brussels Cycling Classic

ツール・ド・フランスを目指す総合勢やパンチャーがツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプとツール・ド・スイスで高地トレーニングの成果を試すなか、スプリンターはブリュッセル・サイクリングクラシック(UCI1.Pro)で勝負感を取り戻す。ベルギーの首都ブリュッセルを発着地点とする本大会は、ロンド・ファン・フラーンデレンでお馴染みのミュール・カペルミュールやボスベルグ、コンゴベルグといった丘を含むコースを3周するワンデーレースながら、例年集団スプリントで決着している。

そのためツールを目指すヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)やビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NSNサイクリングチーム)など、登りもこなせるスプリンターが集結した。カスパー・ピーダスン(デンマーク、スーダル・クイックステップ)を含む5名が逃げ集団を形成し、コフィディスやNSNサイクリングチームがプロトンを牽引。最後のカペルミュールを含む丘の連続を越え、プロトンは30名程度に絞られた。

3度ミュール・カペルミュールを越える選手たち photo:CorVos

残り15km地点の石畳で逃げ集団は吸収され、勝負は丘でのスピードアップに耐えたスプリンターたちによる争いに持ち込まれた。終盤にアタックしたエリックノールセテル・レッセル(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)の試みは不発に終わり、2度の落車も大勢に大きな影響を与えることはなかった。残り1km地点を過ぎてから飛び出したマライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)が先頭で最終ストレートに突入した。

しかしファンデンベルフを飲み込んだプロトンから、ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がトップスピードに乗ると、追い上げるミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス)とビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NSNサイクリングチーム)を振り切り勝利。ツールに向け弾みとなる結果を得た。

スプリント勝利したヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

ツールに向け弾みをつけたヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

6日前に行われたツール・ド・ワロニー第1ステージに続く、今季4勝目を飾ったメーウス。この後メーウスは6月14日に行われるコペンハーゲン・スプリント(UCIワールドツアー)に出場し、2023年の最終ステージ以来となるツールの区間優勝を目指す。
ブリュッセル・サイクリングクラシック2026結果
1位 ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) 4:32:54
2位 ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス)
3位 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NSNサイクリングチーム)
4位 フリッツ・ビーステルボス(オランダ、ピクニック・ポストNL)
5位 アーヴィッド・デクライン(オランダ、チューダープロサイクリング)
6位 トビアス・ミュラー(ドイツ、ユニベット・ローズ・ロケッツ)
7位 アントニー・テュルジス(フランス、トタルエネルジー)
8位 トーン・アールツ(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)
9位 アナス・フォレーヤ(デンマーク、ジェイコ・アルウラー)
10位 ポール・ペンウェット(フランス、グルパマFDJユナイテッド)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos