超級山岳アングリルで決着したブエルタ・エスパーニャ・フェメニーナ最終第7ステージ。ペトラ・スティアスニー(スイス、ヒューマンパワードヘルス)が金星を挙げ、区間2位のパウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ)がファンデルブレッヘンを引き離し、逆転の総合優勝に輝いた。

総合優勝を目指すアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos
最大勾配27%の激坂フィニッシュだった前日に続き、ブエルタ・エスパーニャ・フェメニーナ(UCIワールドツアー)の最終日も厳しい山岳フィニッシュが待ち受けた。第7ステージはポラ・デ・ラビアナから西にある超級山岳アングリル(距離12.4km/平均9.7%)を目指す132.9km。ここで今大会最後のステージ優勝者と、マイヨロホの持ち主が決定する。
フェムケ・マルクス(オランダ、SDワークス・プロタイム)のアタックに合流したのは、2歳年上の姉であるリーアンヌ・マルクス(オランダ、リドル・トレック)とリアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)。3名の逃げはリードを拡大しながら距離を消化していき、1分43秒差で超級山岳アングリルに突入。一方、18秒差で総合首位に立つアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)を含むメイン集団は、今大会、黄色の特別ジャージで臨んでいるウノエックス・モビリティを先頭に登り始めた。

リーアンヌ・マルクス(オランダ、リドル・トレック)ら3名による逃げ集団 photo:A.S.O.

徐々に逃げとのタイム差を縮めていくプロトン photo:A.S.O.
レース先頭では登りの序盤からリッパートがマルクス姉妹を引き離し、単独先頭に立つ。それを追うプロトンからは、今大会調子の上がらないポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)が遅れ、若き総合エースのマリオン・ビュネル(フランス)に勝負を託す。そしてガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)による高速牽引が、一気に集団を絞り込んだ。
レアリーニと入れ替わるようにペトラ・スティアスニー(スイス、ヒューマンパワードヘルス)が集団先頭に立つと、残り5.5km地点でリッパートを吸収。さらに残り4.4km地点でヤングライダー賞ジャージを着るビュネルが加速すると、何度も遅れかけ、その度にダンシングで食らいついていたファンデルブレッヘンがついに脱落する。ビュネルに追従したパウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ)が、残り3.4kmから単独で先頭に立った。

集団中央で最終山岳アングリルに入ったアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:A.S.O.

マリオン・ビュネル(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)の加速に追従したパウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ) photo:A.S.O.
20%オーバーの区間に入り、ブラジに対しペトラ・スティアスニー(スイス、ヒューマンパワードヘルス)が徐々に差を詰め、残り2km地点で追いつく。直後にブラジを追い抜いたスティアスニーは登坂の最高地点を越え、フィニッシュまでの下りを経て金星を挙げた。

激坂アングリルを制したペトラ・スティアスニー(スイス、ヒューマンパワードヘルス) photo:CorVos

ステージ優勝を果たしたペトラ・スティアスニー(スイス、ヒューマンパワードヘルス) photo:CorVos
スティアスニーはスイス出身の24歳で、これまで挙げたプロでの勝利は、昨年エルサルバドルで行われた登り個人タイムトライアルのわずか1勝。「言葉が見つからない、信じられないこと。ブエルタにアングリルが組み込まれると発表されてから、私の頭にはこのステージしかなかった」と、スティアスニーは喜びを語った。
そして23秒遅れで区間2位に入ったのはブラジ。集団から遅れた後も粘りを見せたファンデルブレッヘンだったが、59秒遅れの5位でフィニッシュ。その結果、ブラジが逆転の総合優勝に輝いた。

区間2位で総合優勝を決めたパウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ) photo:A.S.O.

最終日でマイヨロホを奪取し、総合優勝に輝いたパウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ) photo:CorVos
今大会、区間優勝こそなかったが、前日から2日連続2位の安定感でマイヨロホを獲得した23歳のブラジ。「ブエルタでマイヨロホを着ることができるなんて本当に信じられない。またしてもクレイジーな1日で、とても厳しい登りだった。ファンデルブレッヘンが少し苦しむ姿を見て、モチベーションが高まった。限界まで追い込まないようフィニッシュまで自分のリズムを守った。まだ現実とは思えないが、いまはチームと共に祝い、少し休みたい」と、ブラジはコメントしている。

最大勾配27%の激坂フィニッシュだった前日に続き、ブエルタ・エスパーニャ・フェメニーナ(UCIワールドツアー)の最終日も厳しい山岳フィニッシュが待ち受けた。第7ステージはポラ・デ・ラビアナから西にある超級山岳アングリル(距離12.4km/平均9.7%)を目指す132.9km。ここで今大会最後のステージ優勝者と、マイヨロホの持ち主が決定する。
フェムケ・マルクス(オランダ、SDワークス・プロタイム)のアタックに合流したのは、2歳年上の姉であるリーアンヌ・マルクス(オランダ、リドル・トレック)とリアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)。3名の逃げはリードを拡大しながら距離を消化していき、1分43秒差で超級山岳アングリルに突入。一方、18秒差で総合首位に立つアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)を含むメイン集団は、今大会、黄色の特別ジャージで臨んでいるウノエックス・モビリティを先頭に登り始めた。


レース先頭では登りの序盤からリッパートがマルクス姉妹を引き離し、単独先頭に立つ。それを追うプロトンからは、今大会調子の上がらないポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)が遅れ、若き総合エースのマリオン・ビュネル(フランス)に勝負を託す。そしてガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)による高速牽引が、一気に集団を絞り込んだ。
レアリーニと入れ替わるようにペトラ・スティアスニー(スイス、ヒューマンパワードヘルス)が集団先頭に立つと、残り5.5km地点でリッパートを吸収。さらに残り4.4km地点でヤングライダー賞ジャージを着るビュネルが加速すると、何度も遅れかけ、その度にダンシングで食らいついていたファンデルブレッヘンがついに脱落する。ビュネルに追従したパウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ)が、残り3.4kmから単独で先頭に立った。


20%オーバーの区間に入り、ブラジに対しペトラ・スティアスニー(スイス、ヒューマンパワードヘルス)が徐々に差を詰め、残り2km地点で追いつく。直後にブラジを追い抜いたスティアスニーは登坂の最高地点を越え、フィニッシュまでの下りを経て金星を挙げた。


スティアスニーはスイス出身の24歳で、これまで挙げたプロでの勝利は、昨年エルサルバドルで行われた登り個人タイムトライアルのわずか1勝。「言葉が見つからない、信じられないこと。ブエルタにアングリルが組み込まれると発表されてから、私の頭にはこのステージしかなかった」と、スティアスニーは喜びを語った。
そして23秒遅れで区間2位に入ったのはブラジ。集団から遅れた後も粘りを見せたファンデルブレッヘンだったが、59秒遅れの5位でフィニッシュ。その結果、ブラジが逆転の総合優勝に輝いた。


今大会、区間優勝こそなかったが、前日から2日連続2位の安定感でマイヨロホを獲得した23歳のブラジ。「ブエルタでマイヨロホを着ることができるなんて本当に信じられない。またしてもクレイジーな1日で、とても厳しい登りだった。ファンデルブレッヘンが少し苦しむ姿を見て、モチベーションが高まった。限界まで追い込まないようフィニッシュまで自分のリズムを守った。まだ現実とは思えないが、いまはチームと共に祝い、少し休みたい」と、ブラジはコメントしている。
ブエルタ・エスパーニャ・フェメニーナ2026第7ステージ結果
| 1位 | ペトラ・スティアスニー(スイス、ヒューマンパワードヘルス) | 4:09:40 |
| 2位 | パウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ) | +0:23 |
| 3位 | ジュリエット・ベルテ(フランス、FDJユナイテッド・スエズ) | +0:43 |
| 4位 | マリオン・ビュネル(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | |
| 5位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) | +0:59 |
| 6位 | ヴァレンティナ・カヴァラー(オーストリア、SDワークス・プロタイム) | +1:10 |
| 7位 | ウルシュカ・ジガート(スロベニア、AGインシュランス・スーダル) | +1:30 |
| 8位 | ウソア・オストラサ(スペイン、ラボラルクチャ・フンダシオンエウスカディ) | +1:41 |
| 9位 | バルバラ・マルコッティ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス) | +1:56 |
| 10位 | ニンケ・フィンケ(オランダ、SDワークス・プロタイム) | +2:16 |
個人総合成績
| 1位 | パウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ) | 22:17:03 |
| 2位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) | +0:24 |
| 3位 | マリオン・ビュネル(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:49 |
| 4位 | ウソア・オストラサ(スペイン、ラボラルクチャ・フンダシオンエウスカディ) | +2:31 |
| 5位 | ジュリエット・ベルテ(フランス、FDJユナイテッド・スエズ) | +2:36 |
| 6位 | ウルシュカ・ジガート(スロベニア、AGインシュランス・スーダル) | +2:43 |
| 7位 | モニカ・トリンカコロネル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +2:51 |
| 8位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +3:06 |
| 9位 | バルバラ・マルコッティ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス) | +3:50 |
| 10位 | エヴィータ・ムジック(フランス、FDJユナイテッド・スエズ) | +3:55 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) |
| 山岳賞 | パウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ) |
| ヤングライダー賞 | マリオン・ビュネル(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) |
| チーム総合成績 | SDワークス・プロタイム |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
photo:CorVos, A.S.O.
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