熊野のクイーンステージで総合逆転が決まる。ラスト20kmから逃げたニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO)が区間勝利を挙げ、ルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)が14秒差で総合首位に立った。

第3ステージの各賞ジャージ photo:Satoru Kato 
審判車の先導でパレードスタート photo:Satoru Kato

スタート直後、風間翔眞(シマノレーシング)が飛び出す photo:Satoru Kato
合計4ステージ、前座の和歌山クリテリウムまで含めれば延べ5日間日程で開催されているツール・ド・熊野(UCI2.2)もいよいよ佳境、最難関のクイーンステージを迎えた。2級山岳に設定された名物の丸山千枚田を通過し、17.2kmの周回コースを4周=合計107.7kmを走る「熊野山岳コース」で総合成績争いが繰り広げられた。
前日のサバイバルレースを生き残り、第3ステージの出走に繋げたのはたったの57名。総合首位に立つニルス・シンシェク(オランダ、リーニン・スター)を、前日逃げ切ったルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)が5秒差の総合2位から逆転を狙う状態でスタート。スタートから僅か6.5km地点にある中間スプリントでは総合7位のファーガス・ブラウニング(オーストラリア、トレンガヌ・サイクリングチーム)が頭を獲って-3秒を獲得している。

この日も序盤からキナンレーシングチームが集団先頭でペースメイクしていく photo:Satoru Kato 
新城幸也(チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール)に増田成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン)が続いて千枚田周回へ photo:Satoru Kato

千枚田周回1周目の下りで抜け出したトマ・ルバ(キナンレーシングチーム)とレオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島) photo:Satoru Kato

逃げるトマ・ルバとレオネル・キンテロをニルス・シンシェク(リーニン・スター)自ら追走 photo:Satoru Kato
連日通りKINAN Racing Teamが積極的に前を固めてコントロール、あるいはアタック合戦に加わる中、総合首位のシンシェク自らアタックに加わる展開。最初の2級山岳「千枚田」ではサミュエル・ベルトッリ(イタリア、チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール)が飛び出して1位通過し、ルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター)を抜いて山岳ランキングの暫定首位浮上を叶えている。
6名全員を残しているkINANやAstemo宇都宮ブリッツェンらが積極的に動く中、残り70kmを残してこのレース限りで引退するトマ・ルバ(フランス、KINAN Racing Team)と、第1ステージ優勝でチャンスを取りこぼしたレオネル・キンテロ(コロンビア、ヴィクトワール広島)がエスケープ。さらに新城幸也(チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール)たちがメイン集団を抜け出して追走するなど、各選手が前にアタックをかけ続ける終始積極的な展開が続くこととなった。

千枚田最終周回、ニコロ・ガリッポ(TEAM UKYO)とルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島)が抜け出す photo:Satoru Kato

千枚田最終周回、3名の追走集団 photo:Satoru Kato 
千枚田最終周回、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)を先頭に逃げを追う集団 photo:Satoru Kato

千枚田を抜けて残り15km、後方と52秒差のボードが示される photo:Satoru Kato
逃げていたルバとキンテロはレース後半に入って縮小したメイン集団に捉えられ、各チームのエース/準エース級選手ばかりが揃った21名グループが形成される。最後の千枚田では積極果敢な走りが目立つニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO)が先行して山岳ランキングをひっくり返す。追いついてきたバーンズとの2人逃げが、結局勝ち逃げとなった。
ラスト20kmから逃げ始めた2人は、ローテーションが回らない追走グループを引き離して残り12kmでタイム差を1分まで拡げてみせる。ステージ優勝と総合ジャンプアップを狙うガリッボと、総合首位逆転を狙うバーンズ。利害がぴったりと一致した先頭2名は、タイム差を削り取られながらもフィニッシュラインへ。最後はガリッボが狙い通りステージ優勝を挙げ、バーンズは2位。シンシェクが22秒遅れたことでバーンズが総合首位逆転、ガリッボが14秒差の総合2位、シンシェクが21秒差の総合3位にダウンという結果になった。

ニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO)が優勝 photo:Satoru Kato

ニルス・シンシェク(リーニン・スター)は22秒遅れのフィニッシュでリーダージャージを失う photo:Satoru Kato 
新城幸也(チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール)は17位でフィニッシュ photo:Satoru Kato
「昨年は第2ステージで落車して、今年も第1ステージで落車したけど幸い怪我なく走れているんだ。今日はただステージ優勝だけを狙っていた。目標通りの結果になってハッピーだよ」と言うガリッボは山岳賞首位にも立つ大成功の1日に。また、クイーンステージで総合首位浮上に成功したバーンズは「様々な選手がアタックを繰り返す本当に厳しいレースでしたが、その中でもチームメイトの働きが素晴らしく、最終的に自分が総合首位に立つことができて本当に嬉しく思っています。明日は総合首位を守り切ることを目標に戦います」と明日に向けて気合を引き締めている。

リーダージャージはルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島、写真左)、山岳賞はニコロ・ガリッポ(TEAM UKYO、左から2人目)に移った photo:Satoru Kato
また、日本人最高位の6位に入った織田聖(愛三工業レーシングチーム)は総合成績を7位にジャンプアップ。以下、1秒差で岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)と⼭⽥拓海(シマノレーシング)、橋川丈(KINAN Racing Team)らが続く僅差となっている。



合計4ステージ、前座の和歌山クリテリウムまで含めれば延べ5日間日程で開催されているツール・ド・熊野(UCI2.2)もいよいよ佳境、最難関のクイーンステージを迎えた。2級山岳に設定された名物の丸山千枚田を通過し、17.2kmの周回コースを4周=合計107.7kmを走る「熊野山岳コース」で総合成績争いが繰り広げられた。
前日のサバイバルレースを生き残り、第3ステージの出走に繋げたのはたったの57名。総合首位に立つニルス・シンシェク(オランダ、リーニン・スター)を、前日逃げ切ったルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)が5秒差の総合2位から逆転を狙う状態でスタート。スタートから僅か6.5km地点にある中間スプリントでは総合7位のファーガス・ブラウニング(オーストラリア、トレンガヌ・サイクリングチーム)が頭を獲って-3秒を獲得している。




連日通りKINAN Racing Teamが積極的に前を固めてコントロール、あるいはアタック合戦に加わる中、総合首位のシンシェク自らアタックに加わる展開。最初の2級山岳「千枚田」ではサミュエル・ベルトッリ(イタリア、チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール)が飛び出して1位通過し、ルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター)を抜いて山岳ランキングの暫定首位浮上を叶えている。
6名全員を残しているkINANやAstemo宇都宮ブリッツェンらが積極的に動く中、残り70kmを残してこのレース限りで引退するトマ・ルバ(フランス、KINAN Racing Team)と、第1ステージ優勝でチャンスを取りこぼしたレオネル・キンテロ(コロンビア、ヴィクトワール広島)がエスケープ。さらに新城幸也(チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール)たちがメイン集団を抜け出して追走するなど、各選手が前にアタックをかけ続ける終始積極的な展開が続くこととなった。




逃げていたルバとキンテロはレース後半に入って縮小したメイン集団に捉えられ、各チームのエース/準エース級選手ばかりが揃った21名グループが形成される。最後の千枚田では積極果敢な走りが目立つニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO)が先行して山岳ランキングをひっくり返す。追いついてきたバーンズとの2人逃げが、結局勝ち逃げとなった。
ラスト20kmから逃げ始めた2人は、ローテーションが回らない追走グループを引き離して残り12kmでタイム差を1分まで拡げてみせる。ステージ優勝と総合ジャンプアップを狙うガリッボと、総合首位逆転を狙うバーンズ。利害がぴったりと一致した先頭2名は、タイム差を削り取られながらもフィニッシュラインへ。最後はガリッボが狙い通りステージ優勝を挙げ、バーンズは2位。シンシェクが22秒遅れたことでバーンズが総合首位逆転、ガリッボが14秒差の総合2位、シンシェクが21秒差の総合3位にダウンという結果になった。



「昨年は第2ステージで落車して、今年も第1ステージで落車したけど幸い怪我なく走れているんだ。今日はただステージ優勝だけを狙っていた。目標通りの結果になってハッピーだよ」と言うガリッボは山岳賞首位にも立つ大成功の1日に。また、クイーンステージで総合首位浮上に成功したバーンズは「様々な選手がアタックを繰り返す本当に厳しいレースでしたが、その中でもチームメイトの働きが素晴らしく、最終的に自分が総合首位に立つことができて本当に嬉しく思っています。明日は総合首位を守り切ることを目標に戦います」と明日に向けて気合を引き締めている。

また、日本人最高位の6位に入った織田聖(愛三工業レーシングチーム)は総合成績を7位にジャンプアップ。以下、1秒差で岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)と⼭⽥拓海(シマノレーシング)、橋川丈(KINAN Racing Team)らが続く僅差となっている。
ツール・ド・熊野2026 第3ステージ結果
| 1位 | ニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO) | 2:43:28 |
| 2位 | ルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島) | +0:02 |
| 3位 | ファーガス・ブラウニング(オーストラリア、トレンガヌ・サイクリングチーム) | +0:08 |
| 4位 | エリオット・シュルツ(オーストラリア、ヴィクトワール広島) | |
| 5位 | ゼブ キフィン(イギリス、トレンガヌ・サイクリングチーム) | +0:18 |
| 6位 | 織田聖(愛三工業レーシングチーム) | +0:22 |
| 7位 | ベンジャミン・プラデス(スペイン、VC FUKUOKA) | |
| 8位 | 橋川丈(KINAN Racing Team) | |
| 9位 | レオネル・キンテロ(コロンビア、ヴィクトワール広島) | |
| 10位 | ⼭⽥拓海(シマノレーシング) |
個人総合成績
| 1位 | ルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島) | 8:29:57 |
| 2位 | ニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO) | +0:14 |
| 3位 | ニルス・シンシェク(オランダ、リーニン・スター) | +0:21 |
| 4位 | ファーガス・ブラウニング(オーストラリア、トレンガヌ・サイクリングチーム) | +0:25 |
| 5位 | エリオット・シュルツ(オーストラリア、ヴィクトワール広島) | +0:32 |
| 6位 | ゼブ キフィン(イギリス、トレンガヌ・サイクリングチーム) | +0:45 |
| 7位 | 織田聖(愛三工業レーシングチーム) | +0:47 |
| 8位 | 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) | +0:48 |
| 9位 | ⼭⽥拓海(シマノレーシング) | |
| 10位 | 橋川丈(KINAN Racing Team) |
その他の特別賞
| 山岳賞 | ニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO) |
| ポイント賞 | キャメロン・スコット(オーストラリア、リーニン・スター) |
| ヤングライダー賞 | サミュエル・ベルトッリ(イタリア、チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール) |
| チーム総合成績 | ヴィクトワール広島 |
text:So Isobe
photo:Satoru Kato
photo:Satoru Kato
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