本日開幕のジロ・デ・イタリアを彩る3色のジャージ。ジョナタン・ミランが3度目の獲得を狙うマリアチクラミーノ(ポイント賞)や、マリアアッズーラ(山岳賞)、ジュリオ・ペリツァーリが有力視されるマリアビアンカ(ヤングライダー賞)と、3つのジャージを狙う注目選手を紹介する。
マリアチクラミーノ ポイント賞

自身3度目のマリアチクラミーノを狙うミラン photo:CorVos
各チームのトレインが集団先頭で存在を主張し、仲間の背後から飛び出したスプリンターたちがハイスピードで勝利を競い合う。そして彼らが争うもう一つの目標が、シクラメン色のマリアチクラミーノだ。
各ステージのフィニッシュで上位に入った選手にはポイントが与えられ、暫定トップの選手にマリアチクラミーノの着用が許される。また各ステージは主に平坦(a/b)から丘陵(c)、山岳(d/e)と難易度に応じて分類され、特に平坦ステージは1位が50ポイント(2位:35pts、3位:25pts…)とその配点が高い。そのためスプリンターに有利な賞となっている。さらにマリアチクラミーノ獲得を目指して区間優勝を狙うのはもちろん、個人TTを除く各ステージに1箇所設定された中間スプリントポイントも重要な要素となる(1位:12pts、2位:8pts、3位:5pts…)。
昨年6つだった平坦ステージは、今年9つに増えた。特にブルガリアで行われる大会初日は147kmのスプリントステージ。勝者が栄光のマリアローザを着用することになるため、第1ステージからスプリンターたちのモチベーションは高い。

2024年大会でハットトリックを達成したジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos
本命はもちろん、過去2大会でマリアチクラミーノに袖を通しているジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)だ。昨年の宇都宮ジャパンカップでも華麗な勝利を飾ったミランは今年、既に6勝と好調。盟友のリードアウトであるシモーネ・コンソンニ(イタリア)の力を借りて獲得すれば、2023年からリドル・トレックの4年連続となる。
その対抗となるのが、チームとしてグランツール初出場となるユニベット・ローズ・ロケッツで、エーススプリンターを務めるディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)だ。この春はベルギーでロンデ・ファン・ブルッヘを含む3連勝を飾り、復活。かつてのライバル、マルセル・キッテルの指揮の元、チームにグランツール初勝利をもたらすことができるか。

好調ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユニベット・ローズ・ロケッツ) photo:CorVos

2度目のジロに臨むポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos
そして若手スプリンターの筆頭格が、2025年に14勝と大ブレイクしたポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)。ジロは2度目の出場で、昨年は最高3位と未勝利に終わった。今年は2月以来、勝利からは遠ざかっているが、ヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー)など強力なチームメイトが勝負所まで運んでくれるはず。
他にもカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・プレミアテック)やアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)、トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM)、マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)などもスプリント争いとランキングに絡んでくるだろう。
歴代ポイント賞受賞者
2025年:マッズ・ピーダスン(デンマーク)
2024年:ジョナタン・ミラン(イタリア)
2023年:ジョナタン・ミラン(イタリア)
2022年:アルノー・デマール(フランス)
2021年:ペテル・サガン(スロバキア)
マリアアッズーラ 山岳賞

2025年はフォルトゥナートが獲得したマリアアッズーラ photo:RCS Sport
昨年はロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDSアスタナ)が大会3日目に着用し、その後も6度にわたって逃げに乗り、最後まで守りきった。しかし高い登坂力をもつ選手は総合争いに流れ、さらに多くのクライマーたちはアシストとしてエースへの献身を強いられるため、登坂力ランキングがそのまま山岳賞ランキングになることはない、予想の難しい賞だ。
歴代山岳賞受賞者
2025年:ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア)
2024年:タデイ・ポガチャル(スロベニア)
2023年:ティボー・ピノ(フランス)
2022年:クーン・ボウマン(オランダ)
2021年:ジョフレ・ブシャール(フランス)
マリアビアンカ ヤングライダー賞

マリアビアンカの最有力候補に挙がるジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos
25歳以下の選手を対象にしたマリアビアンカ(ヤングライダー賞)は、2001年1月1日以降に生まれた選手の中で最も総合タイムが良い選手に与えられる。昨年は第19ステージまでマリアローザを着用していたイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)が、総合2位で獲得した。
今年の注目は昨年ジロとブエルタ・ア・エスパーニャで総合6位に入り、直前のツアー・オブ・ジ・アルプスで総合優勝した22歳のジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)。他には21歳のヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG)や、共に24歳のマグナス・シェフィールド(アメリカ、ネットカンパニー・イネオス)とレナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)にも注目が集まる。
歴代ヤングライダー賞受賞者
2025年:イサーク・デルトロ(メキシコ)
2024年:アントニオ・ティベーリ(イタリア)
2023年:ジョアン・アルメイダ(ポルトガル)
2022年:フアン・ロペス(スペイン)
2021年:エガン・ベルナル(コロンビア)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
マリアチクラミーノ ポイント賞

各チームのトレインが集団先頭で存在を主張し、仲間の背後から飛び出したスプリンターたちがハイスピードで勝利を競い合う。そして彼らが争うもう一つの目標が、シクラメン色のマリアチクラミーノだ。
各ステージのフィニッシュで上位に入った選手にはポイントが与えられ、暫定トップの選手にマリアチクラミーノの着用が許される。また各ステージは主に平坦(a/b)から丘陵(c)、山岳(d/e)と難易度に応じて分類され、特に平坦ステージは1位が50ポイント(2位:35pts、3位:25pts…)とその配点が高い。そのためスプリンターに有利な賞となっている。さらにマリアチクラミーノ獲得を目指して区間優勝を狙うのはもちろん、個人TTを除く各ステージに1箇所設定された中間スプリントポイントも重要な要素となる(1位:12pts、2位:8pts、3位:5pts…)。
昨年6つだった平坦ステージは、今年9つに増えた。特にブルガリアで行われる大会初日は147kmのスプリントステージ。勝者が栄光のマリアローザを着用することになるため、第1ステージからスプリンターたちのモチベーションは高い。

本命はもちろん、過去2大会でマリアチクラミーノに袖を通しているジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)だ。昨年の宇都宮ジャパンカップでも華麗な勝利を飾ったミランは今年、既に6勝と好調。盟友のリードアウトであるシモーネ・コンソンニ(イタリア)の力を借りて獲得すれば、2023年からリドル・トレックの4年連続となる。
その対抗となるのが、チームとしてグランツール初出場となるユニベット・ローズ・ロケッツで、エーススプリンターを務めるディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)だ。この春はベルギーでロンデ・ファン・ブルッヘを含む3連勝を飾り、復活。かつてのライバル、マルセル・キッテルの指揮の元、チームにグランツール初勝利をもたらすことができるか。


そして若手スプリンターの筆頭格が、2025年に14勝と大ブレイクしたポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)。ジロは2度目の出場で、昨年は最高3位と未勝利に終わった。今年は2月以来、勝利からは遠ざかっているが、ヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー)など強力なチームメイトが勝負所まで運んでくれるはず。
他にもカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・プレミアテック)やアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)、トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM)、マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)などもスプリント争いとランキングに絡んでくるだろう。
歴代ポイント賞受賞者
2025年:マッズ・ピーダスン(デンマーク)
2024年:ジョナタン・ミラン(イタリア)
2023年:ジョナタン・ミラン(イタリア)
2022年:アルノー・デマール(フランス)
2021年:ペテル・サガン(スロバキア)
マリアアッズーラ 山岳賞

昨年はロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDSアスタナ)が大会3日目に着用し、その後も6度にわたって逃げに乗り、最後まで守りきった。しかし高い登坂力をもつ選手は総合争いに流れ、さらに多くのクライマーたちはアシストとしてエースへの献身を強いられるため、登坂力ランキングがそのまま山岳賞ランキングになることはない、予想の難しい賞だ。
歴代山岳賞受賞者
2025年:ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア)
2024年:タデイ・ポガチャル(スロベニア)
2023年:ティボー・ピノ(フランス)
2022年:クーン・ボウマン(オランダ)
2021年:ジョフレ・ブシャール(フランス)
マリアビアンカ ヤングライダー賞

25歳以下の選手を対象にしたマリアビアンカ(ヤングライダー賞)は、2001年1月1日以降に生まれた選手の中で最も総合タイムが良い選手に与えられる。昨年は第19ステージまでマリアローザを着用していたイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)が、総合2位で獲得した。
今年の注目は昨年ジロとブエルタ・ア・エスパーニャで総合6位に入り、直前のツアー・オブ・ジ・アルプスで総合優勝した22歳のジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)。他には21歳のヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG)や、共に24歳のマグナス・シェフィールド(アメリカ、ネットカンパニー・イネオス)とレナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)にも注目が集まる。
歴代ヤングライダー賞受賞者
2025年:イサーク・デルトロ(メキシコ)
2024年:アントニオ・ティベーリ(イタリア)
2023年:ジョアン・アルメイダ(ポルトガル)
2022年:フアン・ロペス(スペイン)
2021年:エガン・ベルナル(コロンビア)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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