ツール・ド・熊野2日目にルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)の逃げ切り決まる。ニルス・シンシェク(オランダ、リーニン・スター)は5秒差でリーダージャージを守った。



第2ステージの各賞ジャージ photo:Satoru Kato
リーダージャージとキナンレーシングチームを先頭にパレードスタート photo:Satoru Kato


スタート直後からキナンレーシングチームが攻勢に出る photo:Satoru Kato

第26回ツール・ド・熊野(UCI2.2)の2日目は、和歌山県南部を流れる古座川に沿って設定された1周42.6kmの「古座川清流周回コース」を3周する126.7km。3級山岳「平井峠」を中心にアップダウンを繰り返すコースで、この日は終始激しいアタック合戦が続くことになった。

第1ステージでステージ&総合1-2-3を決めたリーニン・スター勢が特別ジャージ3枚を着用した状態で、県道38号を1.3km北上するパレード走行を完了。スタートが切られると同時にホームレースに意気込むKINAN Racing Team勢のコントロールが始まった。

1周目、トマ・ルバを先頭にキナンレーシングチームが登りでペースアップ photo:Satoru Kato
1周目、3級山岳区間を終えて人数が一気に絞られた集団 photo:Satoru Kato


国の天然記念物に指定される古座川一枚岩 photo:Satoru Kato

2周目、山本元喜(キナンレーシングチーム)、沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)、林原聖真(シマノレーシング)、中村圭佑(ヴィクトワール広島)ら4名の先行 photo:Satoru Kato
2周目、宮崎泰史(Astemo宇都宮ブリッツェン)、阿部源(VC福岡)、エリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島) photo:Satoru Kato



このレース限りで引退するトマ・ルバ(フランス)を筆頭に、KINAN勢6名フル体制によるハイペース牽引。初回の平井峠でいきなり集団は50〜60名に絞り込まれ、さらにアタック合戦によってレース速度は落ちることなく、最終的にこの日は和歌山クリテ勝者のジェームズ・ガードナー(ニュージーランド、トレンガヌ・サイクリングチーム)を含む34名がDNF(完走57名)という結果になった。

タート直後から40km以上続いたアタック合戦の末、沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)と中村圭佑(ヴィクトワール広島)、林原悠生(シマノレーシング)、そして山本元喜(KINAN Racing Team)がエスケープしたものの、2周目の山岳地点で吸収。続いてアタックしたエリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)と宮崎泰史(Astemo宇都宮ブリッツェン)、そして阿部源(VC FUKUOKA)の3名がこの日初めて1分リードを得て後半戦までエスケープした。

最終周回、逃げていたエリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)と宮崎泰史(Astemo宇都宮ブリッツェン)に集団が追いつく photo:Satoru Kato
最終周回、ルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島)と武山晃輔(Astemo宇都宮ブリッツェン)が抜け出す photo:Satoru Kato


UCIレース初勝利を独走で決めたルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島) photo:Satoru Kato

2位争いのスプリントは窪木一茂(TEAM UKYO、写真左端)が先頭 photo:Satoru Kato
リーダージャージのニルス・シンシェク(リーニン・スター)は集団内でフィニッシュ photo:Satoru Kato



しかし3名逃げも長くは続かず、KINAN勢のペースアップによって残り18kmで吸収。さらに積極姿勢を崩さないAstemo宇都宮ブリッツェンとヴィクトワール広島からは武⼭晃輔とルーク・バーンズ(オーストラリア)がカウンターアタックで先行し、50秒差をつけると共に残り4kmで西日本チャレンジで優勝したバーンズが武山を振り落として独走に。メイン集団ではニルス・シンシェク(オランダ)の総合首位を守りたいリーニン・スターが必死に追走したものの、最後までバーンズを捉えることはできなかった。

力強い走りを続けたバーンズが自身・チーム共に今季初となるUCIレース勝利を挙げ、メイン集団は窪木一茂(TEAM UKYO)を先頭に19秒遅れでフィニッシュ。シンシェクはバーンズから5秒差で辛くも総合首位を守る結果となった。

地元の子供達も揃って表彰式 photo:Satoru Kato

ルーク・バーンズ コメント
「UCIレースで初めての優勝が、今年ヴィクトワール広島に加入しての初勝利にもなって嬉しいし信じられない気持ちだ。チームメイトのサポートもあって前の集団に残って良い位置取りでレースを進められた。終盤、フィニッシュが近づいてきた時に全力でアタックした。監督にもタイミングを褒められたけれど、アタックして5分後には集団に捕まるのでは無いかと思っていた。だから逃げ切れたのはラッキーだったし、本当に良かったと思う。

明日は今日よりも長い登りがあるので自分向きなコースだと思う。総合順位を守るだけでなく、リーダーになれるように頑張りたい」

第2ステージを終えての各賞ジャージ photo:Satoru Kato
ツール・ド・熊野2026 第2ステージ結果
1位 ルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島) 2:54:23
2位 窪木一茂(TEAM UKYO) +0:18
3位 ルーカス・カルステンセン(ドイツ、KINAN Racing Team)
4位 アンドレア・ダマト(イタリア、TEAM UKYO)
5位 キャメロン・スコット(オーストラリア、リーニン・スター)
6位 エリオット・シュルツ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)
7位 ジェラルド レデスマ(スペイン、VC FUKUOKA)
8位 織田聖(愛三工業レーシングチーム)
9位 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)
10位 ⼭⽥拓海(シマノレーシング)
個人総合成績
1位 ニルス・シンシェク(オランダ、リーニン・スター) 5:46:28
2位 ルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島) +0:05
3位 キャメロン・スコット(オーストラリア、リーニン・スター) +0:22
4位 ルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター) +0:24
5位 ニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO) +0:25
6位 エリオット・シュルツ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)
7位 ファーガス・ブラウニング(オーストラリア、トレンガヌ・サイクリングチーム)
8位 織田聖(愛三工業レーシングチーム) +0:26
9位 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0:27
10位 橋川丈(KINAN Racing Team)
その他の特別賞
山岳賞 ルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター)
ポイント賞 キャメロン・スコット(オーストラリア、リーニン・スター)
ヤングライダー賞 サミュエル・ベルトッリ(イタリア、チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール)
チーム総合成績 リーニン・スター
text:So Isobe
photo:Satoru Kato

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