ツール・ド・熊野の初日に単独逃げが決まった。リーニン・スターのニルス・シンシェク(オランダ)がステージ優勝と総合首位発進に成功させ、チームメイトが集団勝負で先着。中国チームがステージ&総合1-2-3と活躍している。

コース名でもある「かえる橋」を横目に走る第1ステージ (c)Toue de KUMANO2026/Shunsuke Fukumitsu
前日に和歌山城クリテリウムを終え、本日5月7日(木)より第26回ツール・ド・熊野(UCI2.2)が本格スタート。5月7日(木)から10日(日)までの4日間、和歌山県と三重県を舞台に各ステージの優勝者と総合優勝を争い、熱き戦いを繰り広げていく。
クリテリウムで足慣らしを終えた選手たちが挑む初日は、昨年大会で新規追加された和歌山県印南町の「かえる橋」を起点としたマスドステージ。1周17.9kmの「印南かえる橋周回コース」を7周する125.3kmは基本的に平坦レイアウトだが、コースの中盤に設定されている3級山岳(深山峠)がポイントだ。このコースで予想を覆す単独逃げ切りが生まれることとなった。

ツール・ド・熊野のスタートを印南町のマスコット「カッくん」と「エルちゃん」が見送る photo:Satoru Kato 
スタート直後のアタックはどれも容認されず photo:Satoru Kato

2周目から先行した本多晴飛(VC FUKUOKA)と久保田悠介(ヴィクトワール広島) photo:Satoru Kato
午前10時、4日間・合計走行距離464kmのステージレースが封切られると予想通りアタック合戦が勃発する。1周目(と4周目)完了時点に用意された中間スプリントのボーナスタイム争いを制したのは18歳のジュゼッベ・シャッラ(イタリア、チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール)で、クリテでも積極的な走りが光ったニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO)が2位通過。岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)は3位通過し、それぞれ-3秒、-2秒、-1秒を獲得している。
2周目には本多晴飛(VC FUKUOKA)と久保田悠介(ヴィクトワール広島)選手による2名逃げが生まれ、メイン集団はスピードダウン。一気に3分以上のリードを得た本多と久保田はスプリントポイントと山岳ポイントを分け合い、ガリッボは4周目の中間スプリントでも集団の頭をとって-1秒獲得。レースが後半に入ると2名の勢いも陰りが見えはじめ、5周目の登りで久保田がドロップ。続いて本多も吸収されレースは振り出しに戻った。

1回目の山岳賞は久保田悠介(ヴィクトワール広島)が獲る photo:Satoru Kato 
単独追走していたジェ・ファンジュン(韓国、LXサイクリングチーム) photo:Satoru Kato

最終周回 ニルス・シンシェク(リーニン・スター)がレオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)を振り切る photo:Satoru Kato
ここからスプリンターを抱えるチームが主導権を狙うべくアタック潰しに入ったものの、その隙を突いて最終周回で飛び出したのがニルス・シンシェク(オランダ、リーニン・スター)だった。フィニッシュまで12km以上を残してのアタックだったものの、タイムトライアルを得意とする持ち前のスピードで、うまく協調体制を取れない集団を置き去りに。最後の深山峠を越え、ダウンヒルと平坦を踏み抜くシンシェクがフィニッシュまで逃げ切った。

最終周回のおよそ半分を逃げ切ってフィニッシュするニルス・シンシェク(リーニン・スター) photo:Satoru Kato

2位争いの集団先頭はキャメロン・スコット(オーストラリア、リーニン・スター)が取った photo:Satoru Kato 
表彰式 優勝のニルス・シンシェク以下リーニン・スターが3位までを独占した photo:Satoru Kato

各賞ジャージ 左から新人賞ジュゼッペ・シャッラ、個人総合首位ニルス・シンシェク、山岳賞ルーク・マッジウェイ photo:Satoru Kato
レース予想を覆す単騎逃げ切りに成功したシンシェクは、サンウェブの育成チームやオランダのコンチネンタルチームを経て、今年からリーニン・スターに加入した27歳。18秒遅れのメイン集団ではチームメイトのキャメロン・スコット(オーストラリア)とルーク・マッジウェイ(ニュージーランド)が1-2着を獲ってチームは怒涛の1-2-3勝利。シンシェクがチームメイト2人に22秒差でリーダージャージを着用することとなった。
リーニン・スター勢に続いたのはアンドレア・ダマト(イタリア、TEAM UKYO)と岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)。山岳賞は逃げた久保田と同点のマッジウェイの手に渡った。
明日開催される第2ステージは、3級山岳「平井峠」を含む「古座川清流周回コース」。今日と同じく集団フィニッシュ予想だが、昨年大会では今村駿介の単独逃げ切りが決まった流れがある。僅差となる総合成績のボーナスタイム争いにも注目だ。

前日に和歌山城クリテリウムを終え、本日5月7日(木)より第26回ツール・ド・熊野(UCI2.2)が本格スタート。5月7日(木)から10日(日)までの4日間、和歌山県と三重県を舞台に各ステージの優勝者と総合優勝を争い、熱き戦いを繰り広げていく。
クリテリウムで足慣らしを終えた選手たちが挑む初日は、昨年大会で新規追加された和歌山県印南町の「かえる橋」を起点としたマスドステージ。1周17.9kmの「印南かえる橋周回コース」を7周する125.3kmは基本的に平坦レイアウトだが、コースの中盤に設定されている3級山岳(深山峠)がポイントだ。このコースで予想を覆す単独逃げ切りが生まれることとなった。



午前10時、4日間・合計走行距離464kmのステージレースが封切られると予想通りアタック合戦が勃発する。1周目(と4周目)完了時点に用意された中間スプリントのボーナスタイム争いを制したのは18歳のジュゼッベ・シャッラ(イタリア、チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール)で、クリテでも積極的な走りが光ったニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO)が2位通過。岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)は3位通過し、それぞれ-3秒、-2秒、-1秒を獲得している。
2周目には本多晴飛(VC FUKUOKA)と久保田悠介(ヴィクトワール広島)選手による2名逃げが生まれ、メイン集団はスピードダウン。一気に3分以上のリードを得た本多と久保田はスプリントポイントと山岳ポイントを分け合い、ガリッボは4周目の中間スプリントでも集団の頭をとって-1秒獲得。レースが後半に入ると2名の勢いも陰りが見えはじめ、5周目の登りで久保田がドロップ。続いて本多も吸収されレースは振り出しに戻った。



ここからスプリンターを抱えるチームが主導権を狙うべくアタック潰しに入ったものの、その隙を突いて最終周回で飛び出したのがニルス・シンシェク(オランダ、リーニン・スター)だった。フィニッシュまで12km以上を残してのアタックだったものの、タイムトライアルを得意とする持ち前のスピードで、うまく協調体制を取れない集団を置き去りに。最後の深山峠を越え、ダウンヒルと平坦を踏み抜くシンシェクがフィニッシュまで逃げ切った。




レース予想を覆す単騎逃げ切りに成功したシンシェクは、サンウェブの育成チームやオランダのコンチネンタルチームを経て、今年からリーニン・スターに加入した27歳。18秒遅れのメイン集団ではチームメイトのキャメロン・スコット(オーストラリア)とルーク・マッジウェイ(ニュージーランド)が1-2着を獲ってチームは怒涛の1-2-3勝利。シンシェクがチームメイト2人に22秒差でリーダージャージを着用することとなった。
リーニン・スター勢に続いたのはアンドレア・ダマト(イタリア、TEAM UKYO)と岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)。山岳賞は逃げた久保田と同点のマッジウェイの手に渡った。
明日開催される第2ステージは、3級山岳「平井峠」を含む「古座川清流周回コース」。今日と同じく集団フィニッシュ予想だが、昨年大会では今村駿介の単独逃げ切りが決まった流れがある。僅差となる総合成績のボーナスタイム争いにも注目だ。
ツール・ド・熊野2026 第1ステージ結果
| 1位 | ニルス・シンシェク(オランダ、リーニン・スター) | 2:51:56 |
| 2位 | キャメロン・スコット(オーストラリア、リーニン・スター) | +0:18 |
| 3位 | ルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター) | |
| 4位 | アンドレア・ダマト(イタリア、TEAM UKYO) | |
| 5位 | 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) | |
| 6位 | ニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO) | |
| 7位 | ジュゼッベ・シャッラ(イタリア、チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール) | |
| 8位 | ⼭⽥拓海(シマノレーシング) | |
| 9位 | キム・ユーロ(韓国、LX・サイクリングチーム) | |
| 10位 | ジェラルド レデスマ(スペイン、VC FUKUOKA) |
個人総合成績
| 1位 | ニルス・シンシェク(オランダ、リーニン・スター) | 2:51:46 |
| 2位 | キャメロン・スコット(オーストラリア、リーニン・スター) | +0:22 |
| 3位 | ルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター) | +0:24 |
| 4位 | ニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO) | +0:25 |
| 5位 | ジュゼッベ・シャッラ(イタリア、チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール) | |
| 6位 | 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) | +0:27 |
| 7位 | アンドレア・ダマト(イタリア、TEAM UKYO) | +0:28 |
| 8位 | ⼭⽥拓海(シマノレーシング) | |
| 9位 | ジェラルド レデスマ(スペイン、VC FUKUOKA) | |
| 10位 | ニッコロ・イアッキ(イタリア、チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール) |
その他の特別賞
| 山岳賞 | ルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター) |
| ポイント賞 | ニルス・シンシェク(オランダ、リーニン・スター) |
| ヤングライダー賞 | ジュゼッベ・シャッラ(イタリア、チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール) |
| チーム総合成績 | リーニン・スター |
text:So Isobe
photo:Satoru Kato
photo:Satoru Kato
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