スペイン北西部で今年最初のグランツール、ブエルタ・エスパーニャ・フェメニーナが開幕。初日は登り勾配の集団スプリントに持ち込まれ、ノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー)が圧巻のスピードで勝利した。

大会初日の優勝候補であるマリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:A.S.O.

ラ・ブエルタ・フェメニーナ2026コースマップ image:A.S.O. 春のクラシックが終わり、ヨーロッパの自転車ロードレースはグランツールの季節を迎えた。5月8日より行われる男子のジロ・デ・イタリアに先んじて、スペインでは女子のブエルタ・エスパーニャ・フェメニーナ(UCIワールドツアー)が開幕した。
マドリッド・チャレンジとして2015年にスタートし、2024年より現名称となった大会は今年で12回目。舞台となるのはスペイン北西部で、7日間全てがロードレースとして行われる総距離815kmの戦いだ。そのレイアウトは2つの平坦ステージに3つの丘陵ステージ、そしてラスト2日は山岳ステージが待ち受け、最終日は男子ブエルタでもお馴染みの超級山岳アングリルの頂上にフィニッシュする。
出場するのは18チームからなる126名。2024年、25年の総合優勝者であるデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)は不在だが、昨年のツール・ド・フランス・ファムを制したポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)が出場。また2024年ツール覇者カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)や、元世界王者ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)は昨年総合3位のアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)と共に出場した。

雨降るなか開幕したラ・ブエルタ・フェメニーナ2026 photo:A.S.O.
大会初日はガリシア州のマリーンからサルバテーラ・デ・ミーニョを目指す113.9km。コース前半に2つの3級山岳を越えるものの、それ以外は細かいアップダウンのみ。そのためパンチャー有利の集団スプリントが予想され、あいにくの雨模様となったレースは、その通りの展開となった。
逃げらしい逃げは形成されず、1つ目の3級山岳はマエヴァ・スキバン(フランス、UAEチームADQ)が先頭通過し、2つ目は40歳のベテランであるアシュリー・モールマン(南アフリカ、AGインシュランス・スーダル)がトップ通過する。両者はもう一方の山岳を共に2位で通過し、同ポイントで並んだため、フィニッシュの順位が高い方が山岳賞ジャージを着用することとなった。

逃げ集団が形成されないまま距離が消化されていった photo:A.S.O.
その後、ひと塊のまま進んだ集団は下り区間で一時分裂し、ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)が遅れる。総合優勝候補の1人であるレアリーニは懸命に追走したものの、最終的に2分23秒遅れでフィニッシュし、初日からタイムを失う苦しい状況に陥る。ボーナスタイムが与えられる中間スプリントは、今年のパリ〜ルーベ覇者でドイツ王者であるフランシスカ・コッホ(FDJユナイテッド・スエズ)が先着した。
リーアンヌ・マルクス(オランダ、リドル・トレック)のアタックによって9名の集団が先行したものの、すぐに吸収される。残り9km地点のヘアピンカーブで発生した混乱により集団は縦長に伸び、直後の落車には有力選手であるマリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が巻き込まれる。その流れで先頭に立った5名集団も引き戻され、登り勾配の集団スプリントへ突入した。
集団復帰に脚を使ったフォスのスピードが伸び悩むなか、ノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー)とコッホが一気に加速。その背後からコペッキーが迫ったものの、リュエッグはコッホを引き離し、そのままフィニッシュに飛び込んだ。

ロングスプリントを仕掛け、先頭に立ったノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー) photo:A.S.O.

初日勝者に輝いたノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー) photo:CorVos
2024年スイスのロード王者に輝いて以降、毎年キャリアハイの活躍を見せ続けるリュエッグにとって、これがグランツールでの初勝利。「このフィニッシュが自分に適していることは分かっていた。思い描いていた理想的なステージとなった。最終コーナーから後悔しないよう全力で踏み込んだ。振り返るとそのまま勝てるとわかり、本当に夢のようだった」と語ったリュエッグ。
サントス・ツアー・ダウンアンダーで今年総合連覇を達成した25歳は、今年はミラノ〜サンレモ・ドンネで2位に入り、アムステルゴールドレース・レディースエディションでも5位入賞。好調を維持したまま、グランツールの初日勝利へと繋げた。
2位にはコッホをフィニッシュ手前で抜いたコペッキーが入り、3位はコッホ。総合優勝候補のニエウィアドマが4位に入っている。また5位にはスキバンが入り、山岳賞ジャージに袖を通した。

チームメイトと勝利を喜ぶノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー) photo:A.S.O.


マドリッド・チャレンジとして2015年にスタートし、2024年より現名称となった大会は今年で12回目。舞台となるのはスペイン北西部で、7日間全てがロードレースとして行われる総距離815kmの戦いだ。そのレイアウトは2つの平坦ステージに3つの丘陵ステージ、そしてラスト2日は山岳ステージが待ち受け、最終日は男子ブエルタでもお馴染みの超級山岳アングリルの頂上にフィニッシュする。
出場するのは18チームからなる126名。2024年、25年の総合優勝者であるデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)は不在だが、昨年のツール・ド・フランス・ファムを制したポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)が出場。また2024年ツール覇者カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)や、元世界王者ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)は昨年総合3位のアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)と共に出場した。

大会初日はガリシア州のマリーンからサルバテーラ・デ・ミーニョを目指す113.9km。コース前半に2つの3級山岳を越えるものの、それ以外は細かいアップダウンのみ。そのためパンチャー有利の集団スプリントが予想され、あいにくの雨模様となったレースは、その通りの展開となった。
逃げらしい逃げは形成されず、1つ目の3級山岳はマエヴァ・スキバン(フランス、UAEチームADQ)が先頭通過し、2つ目は40歳のベテランであるアシュリー・モールマン(南アフリカ、AGインシュランス・スーダル)がトップ通過する。両者はもう一方の山岳を共に2位で通過し、同ポイントで並んだため、フィニッシュの順位が高い方が山岳賞ジャージを着用することとなった。

その後、ひと塊のまま進んだ集団は下り区間で一時分裂し、ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)が遅れる。総合優勝候補の1人であるレアリーニは懸命に追走したものの、最終的に2分23秒遅れでフィニッシュし、初日からタイムを失う苦しい状況に陥る。ボーナスタイムが与えられる中間スプリントは、今年のパリ〜ルーベ覇者でドイツ王者であるフランシスカ・コッホ(FDJユナイテッド・スエズ)が先着した。
リーアンヌ・マルクス(オランダ、リドル・トレック)のアタックによって9名の集団が先行したものの、すぐに吸収される。残り9km地点のヘアピンカーブで発生した混乱により集団は縦長に伸び、直後の落車には有力選手であるマリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が巻き込まれる。その流れで先頭に立った5名集団も引き戻され、登り勾配の集団スプリントへ突入した。
集団復帰に脚を使ったフォスのスピードが伸び悩むなか、ノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー)とコッホが一気に加速。その背後からコペッキーが迫ったものの、リュエッグはコッホを引き離し、そのままフィニッシュに飛び込んだ。


2024年スイスのロード王者に輝いて以降、毎年キャリアハイの活躍を見せ続けるリュエッグにとって、これがグランツールでの初勝利。「このフィニッシュが自分に適していることは分かっていた。思い描いていた理想的なステージとなった。最終コーナーから後悔しないよう全力で踏み込んだ。振り返るとそのまま勝てるとわかり、本当に夢のようだった」と語ったリュエッグ。
サントス・ツアー・ダウンアンダーで今年総合連覇を達成した25歳は、今年はミラノ〜サンレモ・ドンネで2位に入り、アムステルゴールドレース・レディースエディションでも5位入賞。好調を維持したまま、グランツールの初日勝利へと繋げた。
2位にはコッホをフィニッシュ手前で抜いたコペッキーが入り、3位はコッホ。総合優勝候補のニエウィアドマが4位に入っている。また5位にはスキバンが入り、山岳賞ジャージに袖を通した。

ブエルタ・エスパーニャ・フェメニーナ2026第1ステージ結果
| 1位 | ノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー) | 2:53:50 |
| 2位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | |
| 3位 | フランシスカ・コッホ(ドイツ、FDJユナイテッド・スエズ) | |
| 4位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
| 5位 | マエヴァ・スキバン(フランス、UAEチームADQ) | |
| 6位 | カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ) | |
| 7位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
| 8位 | モニカ・トリンカコロネル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | |
| 9位 | ポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | |
| 10位 | ルース・アドヘースツ(オランダ、リドル・トレック) |
個人総合成績
| 1位 | ノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー) | 2:53:40 |
| 2位 | フランシスカ・コッホ(ドイツ、FDJユナイテッド・スエズ) | |
| 3位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | +0:04 |
| 4位 | ルース・アドヘースツ(オランダ、リドル・トレック) | +0:08 |
| 5位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +0:10 |
| 6位 | マエヴァ・スキバン(フランス、UAEチームADQ) | |
| 7位 | カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ) | |
| 8位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
| 9位 | モニカ・トリンカコロネル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | |
| 10位 | ポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) |
その他の特別賞
| ポイント賞 | ノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー) |
| 山岳賞 | マエヴァ・スキバン(フランス、UAEチームADQ) |
| ヤングライダー賞 | エレオノラ・チアボッコ(イタリア、ピクニック・ポストNL) |
| チーム総合成績 | UAEチームADQ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
photo:CorVos, A.S.O.
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