集団スプリントで決着したサントス・ツアー・ダウンアンダー2日目の第1ステージ。絶好のリードアウトからスプリントしたトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM)がワールドツアー初勝利を飾った。

現役最後のTDUを走るサイモン・クラーク(オーストラリア、NSNサイクリングチーム) photo:CorVos

サントス・ツアー・ダウンアンダー2026第1ステージ image:Santos Tour Down Under
大会初日のプロローグを経て、2日目となる第1ステージはタヌンダを巡る120.6kmのコースが舞台となった。タヌンダはワインの産地として有名なバロッサバレーの中心地で、141名の選手たちが見渡す限りのブドウ畑を進む周回コース。途中にメングラーズヒル(距離2.16km/平均3.9%/最大13.3%)の丘を3度越えるものの、予想は集団スプリントと見られた。
前日勝者でリーダージャージを着るサムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)を先頭に選手たちはスタート。今年ワールドチームへと昇格したウノエックス・モビリティからマルティン・ウーリエンスタッド(ノルウェー)が飛び出し、10.8km地点に設定されたボーナスタイムつきの中間スプリントを目指し、ギヨーム・マルタンギヨネ(フランス、グルパマFDJユナイテッド)とマルコ・ブレンナー(ドイツ、チューダープロサイクリング)が追従した。

2度目のアタックを決め、3名による逃げ集団を形成したマルティン・ウーリエンスタッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)ら photo:CorVos
強力なクライマー2名が加わった逃げ集団だったが、総合連覇を目指すUAEチームエミレーツXRGの高速牽引によって引き戻される。1つ目の中間スプリントはジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG)がトップ通過し、総合タイムに3秒を加算。落ち着きを取り戻したメイン集団からウーリエンスタッドが再び飛び出し、マルタンが今度は若手のエンゾ・パレニ(フランス、グルパマFDJユナイテッド)を連れ立って合流した。
ほとんどの選手がシーズン初戦だったためか、プロトンでは障害物のない平坦路で集団落車が発生。これによりマックス・ファンデルミューレン(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)が脳震盪のためリタイアし、マリウス・マイヤーホーファー(ドイツ、チューダープロサイクリング)は鎖骨や肋骨、肩甲骨を骨折する大怪我を負った。

ワイン畑ならぬブドウ畑を進む総合リーダーのサムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) photo:Santos Tour Down Under 
プロトンは終始イネオス・グレナディアーズが中心となり牽引した photo:Santos Tour Down Under

残り7km地点で逃げを捉え、集団スプリントに向かうプロトン photo:CorVos
3名の逃げ集団を追いかけるプロトンは、サム・ウェルスフォード(オーストラリア)を擁するイネオス・グレナディアーズやマシュー・ブレナン(イギリス)のいるヴィスマ・リースアバイクが中心に牽引した。2度の中間スプリントを先頭通過し、合計6秒のボーナスタイムを得たマルタンはプロトンへ戻る。先頭はウーリエンスタッドとパレニの2名となり、パレニが最後まで粘ったものの、残り7km地点で引き戻された。
集団スプリントに向け各チームが激しい位置取り争いを繰り広げる。なかでもXDSアスタナが目立った動きを見せたが、徐々に集団の中に埋もれていき、トルド・グドメスタ(ノルウェー、デカトロンCMA CGM)を先頭に最終ストレートへ突入。その背後からエーススプリンターであるトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク)が飛び出した。
コース左側でもがくアンドレースンに対し、その右側でフェンスとの狭い隙間からウェルスフォードが、空いた左からブレナンが猛スピードで迫る。しかし絶好の位置からスプリントを開始したアンドレースンには届かなかった。

絶好のリードアウトを勝利に繋げたトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM) photo:CorVos
「最後にこれほど強い喜びを味わったのはいつだったか思い出せないほどだ。それほど言葉にできない体験だった。チームメイトたちの走りは本当に素晴らしく、マーク・レンショーとルーク・ロバーツという2名の監督と積み上げてきた準備は完璧だった。正確にレースプランを実行することができた」と、喜んだアンドレースン。レンショーは今年XDSアスタナから移り、早速スプリント勝利という結果を残した。
ワールドツアー初勝利を飾ったアンドレースンは総合でも首位に立ち、リーダージャージに袖を通す。区間2位にはブレナン、3位はウェルスフォードが入っている。


大会初日のプロローグを経て、2日目となる第1ステージはタヌンダを巡る120.6kmのコースが舞台となった。タヌンダはワインの産地として有名なバロッサバレーの中心地で、141名の選手たちが見渡す限りのブドウ畑を進む周回コース。途中にメングラーズヒル(距離2.16km/平均3.9%/最大13.3%)の丘を3度越えるものの、予想は集団スプリントと見られた。
前日勝者でリーダージャージを着るサムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)を先頭に選手たちはスタート。今年ワールドチームへと昇格したウノエックス・モビリティからマルティン・ウーリエンスタッド(ノルウェー)が飛び出し、10.8km地点に設定されたボーナスタイムつきの中間スプリントを目指し、ギヨーム・マルタンギヨネ(フランス、グルパマFDJユナイテッド)とマルコ・ブレンナー(ドイツ、チューダープロサイクリング)が追従した。

強力なクライマー2名が加わった逃げ集団だったが、総合連覇を目指すUAEチームエミレーツXRGの高速牽引によって引き戻される。1つ目の中間スプリントはジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG)がトップ通過し、総合タイムに3秒を加算。落ち着きを取り戻したメイン集団からウーリエンスタッドが再び飛び出し、マルタンが今度は若手のエンゾ・パレニ(フランス、グルパマFDJユナイテッド)を連れ立って合流した。
ほとんどの選手がシーズン初戦だったためか、プロトンでは障害物のない平坦路で集団落車が発生。これによりマックス・ファンデルミューレン(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)が脳震盪のためリタイアし、マリウス・マイヤーホーファー(ドイツ、チューダープロサイクリング)は鎖骨や肋骨、肩甲骨を骨折する大怪我を負った。



3名の逃げ集団を追いかけるプロトンは、サム・ウェルスフォード(オーストラリア)を擁するイネオス・グレナディアーズやマシュー・ブレナン(イギリス)のいるヴィスマ・リースアバイクが中心に牽引した。2度の中間スプリントを先頭通過し、合計6秒のボーナスタイムを得たマルタンはプロトンへ戻る。先頭はウーリエンスタッドとパレニの2名となり、パレニが最後まで粘ったものの、残り7km地点で引き戻された。
集団スプリントに向け各チームが激しい位置取り争いを繰り広げる。なかでもXDSアスタナが目立った動きを見せたが、徐々に集団の中に埋もれていき、トルド・グドメスタ(ノルウェー、デカトロンCMA CGM)を先頭に最終ストレートへ突入。その背後からエーススプリンターであるトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク)が飛び出した。
コース左側でもがくアンドレースンに対し、その右側でフェンスとの狭い隙間からウェルスフォードが、空いた左からブレナンが猛スピードで迫る。しかし絶好の位置からスプリントを開始したアンドレースンには届かなかった。

「最後にこれほど強い喜びを味わったのはいつだったか思い出せないほどだ。それほど言葉にできない体験だった。チームメイトたちの走りは本当に素晴らしく、マーク・レンショーとルーク・ロバーツという2名の監督と積み上げてきた準備は完璧だった。正確にレースプランを実行することができた」と、喜んだアンドレースン。レンショーは今年XDSアスタナから移り、早速スプリント勝利という結果を残した。
ワールドツアー初勝利を飾ったアンドレースンは総合でも首位に立ち、リーダージャージに袖を通す。区間2位にはブレナン、3位はウェルスフォードが入っている。
サントス・ツアー・ダウンアンダー2026第1ステージ結果
| 1位 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM) | 2:42:41 |
| 2位 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | |
| 3位 | サム・ウェルスフォード(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ) | |
| 4位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
| 5位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、NSNサイクリングチーム) | |
| 6位 | リアム・ワルシュ(オーストラリアナショナルチーム) | |
| 7位 | リオネル・タミニオー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) | |
| 8位 | カスペル・ファンウーデン(オランダ、ピクニック・ポストNL) | |
| 9位 | ティムトーン・トイテンベルク(ドイツ、リドル・トレック) | |
| 10位 | ルーク・ランパーティ(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) |
個人総合成績
| 1位 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM) | 2:46:56 |
| 2位 | サムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:01 |
| 3位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、NSNサイクリングチーム) | +0:02 |
| 4位 | マイケル・ゼイラート(オランダ、チューダープロサイクリング) | +0:04 |
| 5位 | ローレンス・ピシー(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
| 6位 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:05 |
| 7位 | ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG) | |
| 8位 | ピエール・ゴーテラ(フランス、デカトロンCMA CGM) | +0:06 |
| 9位 | マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) | |
| 10位 | ティムトーン・トイテンベルク(ドイツ、リドル・トレック) |
その他の特別賞
| ポイント賞 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM) |
| 山岳賞 | マルティン・ウーリエンスタッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) |
| ヤングライダー賞 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) |
| チーム総合成績 | レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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