マーリッツ獲得のレッドブル　来季に向け30名のロースター確定を発表

レッドブル・ボーラ・ハンスグローエがアルネ・マーリッツ（ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ）の獲得を発表した。これで2026年シーズンに向けた30名が揃いロースターが確定。レムコ・エヴェネプール（ベルギー）が加わり、戦力がさらに厚くなった。

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26歳のマーリッツは、2021年にロットの育成チームからフランダース・バロワーズでプロデビュー。同年にフランスで行われたグランプリ・デュ・モルビアン（UCI 1.Pro）で、ブライアン・コカール（フランス）ら強豪スプリンターを退けてプロ初勝利を挙げたスプリンターだ。しかしその後は国内レースでこそ勝利を挙げているものの、ワールドツアーなど上位カテゴリーでは未勝利のシーズンが続いている。

2025年シーズンはブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージで3位に入るなど、多くのレースで表彰台に立った。勝利こそ掴めなかったものの安定した成績を残し、ロットと合併するアンテルマルシェ・ワンティを離れてレッドブル・ボーラ・ハンスグローエへ移籍することが発表された。

「以前、彼女と『自分の夢のチーム』について話していたとき、僕の答えがレッドブル・ボーラ・ハンスグローエだった。だからこの移籍は夢が叶ったことになる。チームには優れたパフォーマンススタッフが揃い、自分のキャリアを次の段階へ進められると確信している。特にスプリントでは尊敬するダニー・ファンポッペルから学べることが楽しみだ」と、マーリッツは意気込みを語った。

これでレッドブルは2026年シーズンに向かう30名の選手が揃った。注目されるのはもちろん、新しい総合エースとして期待されるレムコ・エヴェネプール（ベルギー）だ。プリモシュ・ログリッチ（スロベニア）との共闘や、どのグランツールをそれぞれ任されるのかといった棲み分けが焦点となりそうだ。

またマティア・カッタネオ（イタリア、スーダル・クイックステップ）やジャンニ・フェルミールス（ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク）など即戦力のベテランも手堅く補強している。育成チームであるレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ・ルーキーズからは、今年イル・ロンバルディアU23で優勝した22歳のカラム・ソーンリー（イギリス）をはじめ、将来の総合エース候補3名をトップチームに昇格させている。