女子ジロ3日目のフィニッシュ前で、大多数が足止めされる集団落車が発生。トラブルをかいくぐったロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が圧倒的なスプリントで勝利した。

マリアローザのアンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック)が登場 photo:UCI
ジロ・デ・イタリア・ウィメン第3ステージの舞台は、序盤に1級山岳トナーレ峠を越え、氷河が残るアダメッロ・ブレンタ自然公園の渓谷沿いをひたすら駆け抜ける122kmコース。スタート直後から登りが始まるものの、その後は60km以上に及ぶ緩やかな下り基調と平坦でトレント市街地のフィニッシュラインに飛び込むピュアスプリンターコースだ。
レース開始後すぐの登りに備えてたっぷりとローラーで身体を暖めたプロトンが、美しい山に囲まれたヴェッツァ・ドーリオの小村をスタート。マリアローザを着るアンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック)にとっては、初のグランツールリーダージャージだ。

美しい山に囲まれたヴェッツァ・ドーリオをスタート photo:UCI

序盤の1級山岳の前に飛び出したウソア・オストラサ(スペイン、ラボラルクチャ・フンダシオンエウスカディ) photo:UCI
トナーレ峠のKOMにかけられた山岳ポイント(25pts)を狙って飛び出したのはウソア・オストラサ(スペイン、ラボラルクチャ・フンダシオンエウスカディ)で、ペースを上げる集団を抑えて先頭通過に成功。狙い通り翌日のQOMジャージ着用を射止めている。
続いて飛び出したノラ・ジェンチュショヴァ(スロバキア、ビーピンク)はスプリントポイントを先頭通過し、その後ろに続いた集団先頭では総合優勝候補のマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)が先着してボーナスタイムを獲得。スプリンターチームが代わる代わる牽引してペースを上げるプロトンは早々に逃げを飲み込み、トレントの街へと近づいていった。

チームメイトに守られて走るアンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック) photo:UCI

スプリンターチームが集団のペースコントロールを担う photo:UCI
大落車が起こったのは、急に雨が降り出した残り2km地点のランドアバウトだった。集団の3番手の選手がタイヤを滑らせて転倒し、その影響で次々と後続選手たちが路面に投げ出されてしまう。道幅いっぱいに連鎖した大落車をかいくぐったのはたった9名だけだった。
チャンスを見出したクリスティーナ・シュヴァインバーガー(オーストリア、フェニックス・ドゥクーニンク)が勢いよくロングスパートを仕掛けたが、9名の中に残ったロレーナ・ウィーベス(オランダ)のためにバルバラ・グアリスキ(イタリア、SDワークス・プロタイム)が全力追走で引き戻した。
フォスやその他スプリンターが落車で足止めされるのを尻目に、危なげなくフィニッシュ前に到達した世界女王ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)がウィーベスを発射する。チームメイトによる逃げ吸収、リードアウトという完璧なシナリオから加速した欧州女王があっさり勝利を奪い取った。

小集団スプリントを制したロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:UCI

今大会1勝目を掴んだロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:UCI
「最後の落車でもチームメイト3人が生き残っていたのがラッキーだった。あの時自分のタイヤも滑っているのを感じたので怖かったけど、なんとか立て直すことができて良かった。もっとフェアなスプリント勝負がしたかったけれど、これもレース。チームメイトのためにも勝てて嬉しい」と、レース後インタビューで答えたウィーベスは、ポイント賞ランキングでも2位に浮上している。
マリアローザのヘンダーソンは落車で足止めされたものの、救済措置によって首位をキープ。「このジャージを着て走ったのは素晴らしい気分だった。明日は山頂フィニッシュなので、チームメイトたちとアグレッシブに走りたい」と話している。
翌第4ステージは、1級山岳ピアネッツェにフィニッシュするクライマー向けコース。距離11kmで平均勾配は7.4%に及ぶ厳しい峠だ。マーレン・ロイサー(スイス、モビスター)を中心に総合勢の登坂勝負が繰り広げられるだろう。

ジロ・デ・イタリア・ウィメン第3ステージの舞台は、序盤に1級山岳トナーレ峠を越え、氷河が残るアダメッロ・ブレンタ自然公園の渓谷沿いをひたすら駆け抜ける122kmコース。スタート直後から登りが始まるものの、その後は60km以上に及ぶ緩やかな下り基調と平坦でトレント市街地のフィニッシュラインに飛び込むピュアスプリンターコースだ。
レース開始後すぐの登りに備えてたっぷりとローラーで身体を暖めたプロトンが、美しい山に囲まれたヴェッツァ・ドーリオの小村をスタート。マリアローザを着るアンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック)にとっては、初のグランツールリーダージャージだ。


トナーレ峠のKOMにかけられた山岳ポイント(25pts)を狙って飛び出したのはウソア・オストラサ(スペイン、ラボラルクチャ・フンダシオンエウスカディ)で、ペースを上げる集団を抑えて先頭通過に成功。狙い通り翌日のQOMジャージ着用を射止めている。
続いて飛び出したノラ・ジェンチュショヴァ(スロバキア、ビーピンク)はスプリントポイントを先頭通過し、その後ろに続いた集団先頭では総合優勝候補のマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)が先着してボーナスタイムを獲得。スプリンターチームが代わる代わる牽引してペースを上げるプロトンは早々に逃げを飲み込み、トレントの街へと近づいていった。


大落車が起こったのは、急に雨が降り出した残り2km地点のランドアバウトだった。集団の3番手の選手がタイヤを滑らせて転倒し、その影響で次々と後続選手たちが路面に投げ出されてしまう。道幅いっぱいに連鎖した大落車をかいくぐったのはたった9名だけだった。
チャンスを見出したクリスティーナ・シュヴァインバーガー(オーストリア、フェニックス・ドゥクーニンク)が勢いよくロングスパートを仕掛けたが、9名の中に残ったロレーナ・ウィーベス(オランダ)のためにバルバラ・グアリスキ(イタリア、SDワークス・プロタイム)が全力追走で引き戻した。
フォスやその他スプリンターが落車で足止めされるのを尻目に、危なげなくフィニッシュ前に到達した世界女王ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)がウィーベスを発射する。チームメイトによる逃げ吸収、リードアウトという完璧なシナリオから加速した欧州女王があっさり勝利を奪い取った。


「最後の落車でもチームメイト3人が生き残っていたのがラッキーだった。あの時自分のタイヤも滑っているのを感じたので怖かったけど、なんとか立て直すことができて良かった。もっとフェアなスプリント勝負がしたかったけれど、これもレース。チームメイトのためにも勝てて嬉しい」と、レース後インタビューで答えたウィーベスは、ポイント賞ランキングでも2位に浮上している。
マリアローザのヘンダーソンは落車で足止めされたものの、救済措置によって首位をキープ。「このジャージを着て走ったのは素晴らしい気分だった。明日は山頂フィニッシュなので、チームメイトたちとアグレッシブに走りたい」と話している。
翌第4ステージは、1級山岳ピアネッツェにフィニッシュするクライマー向けコース。距離11kmで平均勾配は7.4%に及ぶ厳しい峠だ。マーレン・ロイサー(スイス、モビスター)を中心に総合勢の登坂勝負が繰り広げられるだろう。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン2025 第3ステージ結果
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 2:59:07 |
2位 | ジョシー・ネルソン(イギリス、ピクニック・ポストNL) | |
3位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | |
4位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | |
5位 | バベット・ファンデルウルフ(オランダ、EFエデュケーション・オートリー) | |
6位 | クリスティーナ・シュヴァインバーガー(オーストリア、フェニックス・ドゥクーニンク) | |
7位 | バルバラ・グアリスキ(イタリア、SDワークス・プロタイム) | |
8位 | エレオノラ・ガスパリーニ(イタリア、UAEチームADQ) | |
9位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
10位 | マルト・トルイアン(ベルギー、フェニックス・ドゥクーニンク) |
個人総合成績(マリアローザ)
1位 | アンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック) | 5:41:10 |
2位 | マーレン・ロイサー(スイス、モビスター) | +0:13 |
3位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | +0:31 |
4位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) | +0:35 |
5位 | モニカ・トリンカコロネル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:56 |
6位 | シリン・ファンアンローイ(オランダ、リドル・トレック) | |
7位 | カトリーヌ・アーレルッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:59 |
8位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +1:03 |
9位 | ジュリエット・ラブース(フランス、FDJ・スエズ) | +1:06 |
10位 | ディリシン・ミエルモン(フランス、セラティジット・WNT・プロサイクリング) | +1:10 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック) |
山岳賞 | ウソア・オストラサ(スペイン、ラボラルクチャ・フンダシオンエウスカディ) |
ヤングライダー賞 | アントニア・ニーダーマイヤー(キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) |
チーム総合成績 | リドル・トレック |
text:So Isobe
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