コッピバルタリ初日にユアン勝利　イネオス移籍後初レースで

ジェイコ・アルウラーと結んでいた契約を途中解除し、イネオス・グレナディアーズに電撃加入したカレブ・ユアン（オーストラリア）が新チームでのレース初日に幸先よく勝利。「数ヶ月前はこうなるだなんて全く予想できなかった」と喜びを話している。

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カレブ・ユアン（オーストラリア）のイネオス・グレナディアーズ移籍後初レース・初勝利の舞台となったのは、JCLチーム右京も参戦するエミリア＝ロマーニャ州開催のステージレース「セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ（UCI2.1）」の初日。フェラーラからボンデノまでを結ぶ平坦な174.5kmコースの最後、勝負は予想通り集団スプリントに持ち込まれた。

ユアンの必勝体制を組むイネオスは終盤戦を掌握。他チームを寄せ付けず、中切れを生むほどのハイペースで最終ストレートを駆け抜けた末にベン・スウィフト（イギリス）がユアンを発射。最良の形でスプリントに持ち込んだ「ポケット・ロケット」が後続勢をはるかに突き放して勝利した。

「数ヶ月前に世界トップの舞台に戻れるだろうと言われたら絶対に信じなかったよ。僕を信じ続けてくれた人たちに感謝したい。チームの皆も素晴らしい働きをしてくれた」と語るユアンにとって、今回が昨年8月頭のブエルタ・ア・ブルゴス第2ステージ以来となる久々の勝利。「自分の調子自体はかなり良かったけど、長いことレースに出ていなかったから自分の立ち位置が全く分かっていなかった。今朝は少し緊張していたけれど、皆は素晴らしい働きぶりだったし、キャリアの中でも最高のリードアウトの一つだったと思う。全員が100%の力を発揮して掴んだ結果。本当に嬉しいよ」と話している。

ユアンはコッピバルタリ終了後、4月末に開催されるツール・ド・ロマンディに参加予定。グランツールへの出場予定はまだ公表されていない。

また、チーム右京はナホム・ゼレイ（エリトリア）とアレッサンドロ・ファンチェル（イタリア）を主軸に石橋学、鎌田航生、小林海、増田成幸という日本人選手4名をラインナップ。ミラノ〜トリノからの連戦組の走りにも期待したい。