2025/03/16(日) - 13:25
ティレーノ〜アドリアティコ6日目は、実質的な総合優勝が決まるクイーンステージ。最大勾配12%の最終山岳でフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)がアタックを決め、ステージ優勝と共に総合首位に立った。

スタート前にリラックスするスーダル・クイックステップ photo:RCS Sport

ティレーノ〜アドリアティコ第6ステージ コースプロフィール photo:RCS Sport ティレニア海からイタリア半島を横断し、東のアドリア海を目指すティレーノ〜アドリアティコ(UCIワールドツアー)も、残すところあと2日。カルトチェートからスキー場であるフロンティニャノを目指すコースは163kmで、ラストは最大勾配12%のフロンティニャノ(距離7.7km/平均7.8%)を登坂する。
翌日が平坦ステージのため、実質的にこの日のフィニッシュ地点で総合首位の選手が総合優勝に輝く。初日の個人タイムトライアルを制し、ここまでリーダージャージを守ったフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が総合首位で、フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)が22秒遅れで追うなか、大会のクイーンステージは幕を開けた。

8名による逃げ集団 photo:RCS Sport

プロトンの中で走る総合首位のフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) photo:RCS Sport
アクチュアルスタート直後にマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が飛び出したレースは、チームメイトであるジャンニ・フェルミールス(ベルギー)ら8名を含む逃げ集団を形成。一方のメイン集団は総合逆転を狙うUAEチームエミレーツXRGやレッドブル・ボーラ・ハンスグローエが中心に牽引する。終盤に入るとイスラエル・プレミアテックもプロトン先頭に人数を固め、逃げは1分23秒のリードでフロンティニャノに突入した。
逃げ切りを狙う集団からは、2019年のロード世界選手権U23を制したサムエーレ・バティステッラ(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)がアタックする。これは決め手に欠いたものの、人数を6名まで減らすことに成功。後続でもバーレーン・ヴィクトリアスの高速牽引が人数を絞っていった。
残り5km地点で逃げのリードは26秒まで縮小する。プロトンはイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)がハイペースを刻み、残り4km地点でアユソが先頭に立つ。ダンシングを織り交ぜながら軽快に飛ばすアユソは逃げを捉え、そのスピードにはトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)とジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)しかついていくことはできない。

単独先頭に立ったフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) photo:RCS Sport

アユソを追うトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) photo:CorVos
ヤングライダー賞ジャージは残り3.5kmでピドコックたちを引き離し、単独先頭でフロンティニャノを駆け上がる。そのまま後続との差を13秒まで拡げ、何度も後ろを振り返りながらフィニッシュに到達。初日2位の悔しさを晴らす、圧巻の走りでステージ優勝を掴んだ。

ステージ勝利したフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
総合でも首位に立ち、実質的に総合優勝を決めたアユソ。「チームとして良い走りができた。最後の数kmは少し苦しんだが、何とか勝つことができた。風が強かったので仲間の背後で力を温存することができた。デルトロは本当に素晴らしい走りを見せてくれたよ」と、喜びと共に仲間への感謝を述べた。
2位にはピドコックが入り、区間7位(36秒遅れ)だったティベーリが総合2位に上がっている。

総合首位に立ったフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) photo:RCS Sport


翌日が平坦ステージのため、実質的にこの日のフィニッシュ地点で総合首位の選手が総合優勝に輝く。初日の個人タイムトライアルを制し、ここまでリーダージャージを守ったフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が総合首位で、フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)が22秒遅れで追うなか、大会のクイーンステージは幕を開けた。


アクチュアルスタート直後にマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が飛び出したレースは、チームメイトであるジャンニ・フェルミールス(ベルギー)ら8名を含む逃げ集団を形成。一方のメイン集団は総合逆転を狙うUAEチームエミレーツXRGやレッドブル・ボーラ・ハンスグローエが中心に牽引する。終盤に入るとイスラエル・プレミアテックもプロトン先頭に人数を固め、逃げは1分23秒のリードでフロンティニャノに突入した。
逃げ切りを狙う集団からは、2019年のロード世界選手権U23を制したサムエーレ・バティステッラ(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)がアタックする。これは決め手に欠いたものの、人数を6名まで減らすことに成功。後続でもバーレーン・ヴィクトリアスの高速牽引が人数を絞っていった。
残り5km地点で逃げのリードは26秒まで縮小する。プロトンはイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)がハイペースを刻み、残り4km地点でアユソが先頭に立つ。ダンシングを織り交ぜながら軽快に飛ばすアユソは逃げを捉え、そのスピードにはトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)とジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)しかついていくことはできない。


ヤングライダー賞ジャージは残り3.5kmでピドコックたちを引き離し、単独先頭でフロンティニャノを駆け上がる。そのまま後続との差を13秒まで拡げ、何度も後ろを振り返りながらフィニッシュに到達。初日2位の悔しさを晴らす、圧巻の走りでステージ優勝を掴んだ。

総合でも首位に立ち、実質的に総合優勝を決めたアユソ。「チームとして良い走りができた。最後の数kmは少し苦しんだが、何とか勝つことができた。風が強かったので仲間の背後で力を温存することができた。デルトロは本当に素晴らしい走りを見せてくれたよ」と、喜びと共に仲間への感謝を述べた。
2位にはピドコックが入り、区間7位(36秒遅れ)だったティベーリが総合2位に上がっている。

ティレーノ〜アドリアティコ2025第6ステージ結果
1位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) | 4:14:02 |
2位 | トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) | +0:13 |
3位 | ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
4位 | ミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ) | +0:15 |
5位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:20 |
6位 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | |
7位 | イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) | +0:36 |
8位 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:42 |
9位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:45 |
10位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDSアスタナ) | +0:50 |
個人総合成績
1位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) | 25:33:17 |
2位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:37 |
3位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:38 |
4位 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | +0:42 |
5位 | ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:53 |
6位 | トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) | +0:56 |
7位 | ミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ) | +1:05 |
8位 | ダビ・デラクルス(スペイン、Q36.5プロサイクリング) | +1:32 |
9位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
10位 | マティア・カッタネオ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | +1:38 |
その他の特別賞
ポイント賞 | トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) |
山岳賞 | ダヴィデ・バイス(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) |
ヤングライダー賞 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツXRG |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport
photo:CorVos, RCS Sport
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