2025/03/15(土) - 12:36
5日目を迎えたティレーノ〜アドリアティコで逃げ切り決まる。フレドリク・ドゥヴァーシュネス(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が9kmを独走し、ワールドツアー初勝利を手に入れた。

特別ジャージを纏ったミランとガンナ photo:RCS Sport
終着地点であるアドリア海まであと少し。ティレーノ〜アドリアティコ第5ステージの舞台は、無数のアップダウンを進む205kmで争われた。勝負所は終盤に設定された2つの丘で、特に最後のモンテーロ(距離5.3km/平均5.7%)は最大勾配15%の急勾配。フィニッシュ地点はそこから下り、平坦路を進んだ先にある。
アルペシン・ドゥクーニンクがクサンドロ・ムーリッセ(ベルギー)とガル・グリヴァル(スロベニア)を送った逃げ集団は7名。最大6分45秒を得た先頭に対し、メイン集団の牽引はリーダーチームであるイネオス・グレナディアーズを中心に、時折トーマス・ピドコック(イギリス)を擁するQ36.5プロサイクリングが加勢する。ハイペースでレースが進むなか、残り35km地点でエディ・ダンバー(アイルランド、ジェイコ・アルウラー)が落車した。

快晴の第5ステージで7名が逃げ集団を形成した photo:RCS Sport
44秒遅れの総合7位につけていたダンバーに骨折はなかったものの、むち打ちを負い棄権する。終盤に連続する1つ目の丘、サリータ・ディ・バルバンティでプロトンの人数が絞られ、2つ目のモンテーロでニコラ・プロドム(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)が仕掛ける。遅れて飛び出したエステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)がプロドムに合流し、逃げ集団への合流を目指す。
しかしこの動きは決まらず、引き戻したプロトンから今度はナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)がアタックする。同じ頃、頂上まで2kmを残した逃げ集団はフレドリク・ドゥヴァーシュネス(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が急勾配区間で加速。残り9.6km地点から27歳が単独先頭に立った。

総合首位のフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) photo:RCS Sport

下りアタックを見せたトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) photo:RCS Sport
キンタナを引き戻したプロトンではフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)がアタックし、追従したトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)が前に出る。そのまま下りに入ると、屈指のダウンヒラーであるピドコックが飛ばし、アユソと2名で追走集団を形成する。しかし後続が追いつき、ひと塊となった集団がドゥヴァーシュネスを追いかけた。
残り1km地点を過ぎると、ピドコックが飛び出し、それにマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が反応する。しかしそれによって追走スピードが上がることはなく、ドゥヴァーシュネスが悠々とフィニッシュに到達。ワールドツアー初勝利を手に入れた。

逃げ切り勝利を決めたフレドリク・ドゥヴァーシュネス(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) photo:RCS Sport
2022年のデビューから4年目で金星を飾ったドゥヴァーシュネス。「後ろを振り向かないというロードレースの基本的なルールを守って踏み続けた。総合タイムが良かったので(1分22秒遅れの33位)、プロトンは大幅なリードは与えてくれないと思っていた。最後の登りで監督に”全力で行け”と言われ、勝利を目指した」とレースを振り返った。
7秒遅れでやってきた集団の先頭はファンデルプールが取り、総合順位に大きな動きはなかった。

ワールドツアー初勝利を喜ぶフレドリク・ドゥヴァーシュネス(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) photo:RCS Sport

終着地点であるアドリア海まであと少し。ティレーノ〜アドリアティコ第5ステージの舞台は、無数のアップダウンを進む205kmで争われた。勝負所は終盤に設定された2つの丘で、特に最後のモンテーロ(距離5.3km/平均5.7%)は最大勾配15%の急勾配。フィニッシュ地点はそこから下り、平坦路を進んだ先にある。
アルペシン・ドゥクーニンクがクサンドロ・ムーリッセ(ベルギー)とガル・グリヴァル(スロベニア)を送った逃げ集団は7名。最大6分45秒を得た先頭に対し、メイン集団の牽引はリーダーチームであるイネオス・グレナディアーズを中心に、時折トーマス・ピドコック(イギリス)を擁するQ36.5プロサイクリングが加勢する。ハイペースでレースが進むなか、残り35km地点でエディ・ダンバー(アイルランド、ジェイコ・アルウラー)が落車した。

44秒遅れの総合7位につけていたダンバーに骨折はなかったものの、むち打ちを負い棄権する。終盤に連続する1つ目の丘、サリータ・ディ・バルバンティでプロトンの人数が絞られ、2つ目のモンテーロでニコラ・プロドム(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)が仕掛ける。遅れて飛び出したエステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)がプロドムに合流し、逃げ集団への合流を目指す。
しかしこの動きは決まらず、引き戻したプロトンから今度はナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)がアタックする。同じ頃、頂上まで2kmを残した逃げ集団はフレドリク・ドゥヴァーシュネス(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が急勾配区間で加速。残り9.6km地点から27歳が単独先頭に立った。


キンタナを引き戻したプロトンではフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)がアタックし、追従したトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)が前に出る。そのまま下りに入ると、屈指のダウンヒラーであるピドコックが飛ばし、アユソと2名で追走集団を形成する。しかし後続が追いつき、ひと塊となった集団がドゥヴァーシュネスを追いかけた。
残り1km地点を過ぎると、ピドコックが飛び出し、それにマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が反応する。しかしそれによって追走スピードが上がることはなく、ドゥヴァーシュネスが悠々とフィニッシュに到達。ワールドツアー初勝利を手に入れた。

2022年のデビューから4年目で金星を飾ったドゥヴァーシュネス。「後ろを振り向かないというロードレースの基本的なルールを守って踏み続けた。総合タイムが良かったので(1分22秒遅れの33位)、プロトンは大幅なリードは与えてくれないと思っていた。最後の登りで監督に”全力で行け”と言われ、勝利を目指した」とレースを振り返った。
7秒遅れでやってきた集団の先頭はファンデルプールが取り、総合順位に大きな動きはなかった。

ティレーノ〜アドリアティコ2025第5ステージ結果
1位 | フレドリク・ドゥヴァーシュネス(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | 5:04:56 |
2位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:07 |
3位 | ロジャー・アドリア(スペイン、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
4位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) | |
5位 | アレックス・アランブル(スペイン、コフィディス) | |
6位 | トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) | |
7位 | ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) | |
8位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
9位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
10位 | シモーネ・ヴェラスコ(イタリア、XDSアスタナ) |
個人総合成績
1位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | 21:19:03 |
2位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) | +0:22 |
3位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:29 |
4位 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | +0:34 |
5位 | マティア・カッタネオ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | +0:36 |
6位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・B&Bホテルズ) | +0:41 |
7位 | ローレンス・デプルス(ベルギー、イネオス・グレナディアーズ) | +0:45 |
8位 | ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) | +0:48 |
9位 | ダビ・デラクルス(スペイン、Q36.5プロサイクリング) | +0:54 |
10位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
山岳賞 | ダヴィデ・バイス(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) |
ヤングライダー賞 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:RCS Sport
photo:RCS Sport
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