2025/03/11(火) - 13:09
2つの海を結ぶティレーノ〜アドリアティコの初日は、11.5kmの個人タイムトライアル。フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)がアユソのタイムを22秒上回り、1秒差で敗れた昨年のリベンジを果たした。

3月10日に開幕したティレーノ〜アドリアティコ photo:RCS Sport
パリ〜ニースより1日遅れで開幕した、ヨーロッパの春を代表するステージレース「ティレーノ〜アドリアティコ(UCIワールドツアー)」。その名の通りティレニア海からイタリア半島を横断し、東のアドリア海を目指すレースは今年60回目を迎えた。
イタリア半島を囲む2つの海を結ぶその行程から「コルサ・デイ・ドゥエ・マーリ(二つの海のレース)」と呼ばれる本大会は、初日の個人タイムトライアルから平坦、山岳、丘陵とバリエーションに富んだコース設定が特徴。そのためジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)やマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)、アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG)と様々な脚質のメンバーが揃った。

マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:RCS Sport

移籍後初レースに臨んだサイモン・イェーツ(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
大会初日は選手の顔見せの意味合いが大きい、ティレニア海沿いを一直線に進んで折り返す11.5kmの個人TT。まずは2021年にTT世界選手権U23王者であるヨハン・プリースパイタースン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク)が12分45秒のトップタイムをマーク。それにジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)は3秒及ばず、ヴィスマ・リースアバイクに移籍後初戦となったサイモン・イェーツ(イギリス)がスタートを切った。
結果的に全体28位(トップから54秒遅れ)とまずまずのタイムでレースを終えるなか、アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)がプリースパイタースンに1秒差と迫る。ストラーデビアンケの激闘直後のトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)がフィニッシュし、前年の同ステージ優勝者であるフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)が走り出す。

22秒遅れの2位だったフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

トップタイムを叩き出したフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
5km地点に設定された中間計測でアユソはトップタイムで通過し、フィニッシュに飛び込んだタイムは12分40秒と最速を更新する。しかしそのタイムを22秒上回る圧巻の走りを、フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が披露した。
イタリア王者を表す3色のジャージと、真っ赤なバイクで駆けたガンナは前半をアユソから2秒遅れで通過。しかし折り返してからチャージをかけ、一人だけ平均スピードを56km/hに乗せる高出力を出し続けた。
昨年はアユソに1秒差で敗れ、1年越しのリベンジを達成したガンナ。「とても良いTTとなった。練習を積んでいたので調子が良かった。昨年僅差で敗れていたので、22秒差で勝つことができて嬉しいよ。脚の調子が良いので明日のステージが楽しみだよ」と語った。

昨年のリベンジを果たしたフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) photo:RCS Sport

パリ〜ニースより1日遅れで開幕した、ヨーロッパの春を代表するステージレース「ティレーノ〜アドリアティコ(UCIワールドツアー)」。その名の通りティレニア海からイタリア半島を横断し、東のアドリア海を目指すレースは今年60回目を迎えた。
イタリア半島を囲む2つの海を結ぶその行程から「コルサ・デイ・ドゥエ・マーリ(二つの海のレース)」と呼ばれる本大会は、初日の個人タイムトライアルから平坦、山岳、丘陵とバリエーションに富んだコース設定が特徴。そのためジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)やマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)、アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG)と様々な脚質のメンバーが揃った。


大会初日は選手の顔見せの意味合いが大きい、ティレニア海沿いを一直線に進んで折り返す11.5kmの個人TT。まずは2021年にTT世界選手権U23王者であるヨハン・プリースパイタースン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク)が12分45秒のトップタイムをマーク。それにジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)は3秒及ばず、ヴィスマ・リースアバイクに移籍後初戦となったサイモン・イェーツ(イギリス)がスタートを切った。
結果的に全体28位(トップから54秒遅れ)とまずまずのタイムでレースを終えるなか、アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)がプリースパイタースンに1秒差と迫る。ストラーデビアンケの激闘直後のトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)がフィニッシュし、前年の同ステージ優勝者であるフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)が走り出す。


5km地点に設定された中間計測でアユソはトップタイムで通過し、フィニッシュに飛び込んだタイムは12分40秒と最速を更新する。しかしそのタイムを22秒上回る圧巻の走りを、フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が披露した。
イタリア王者を表す3色のジャージと、真っ赤なバイクで駆けたガンナは前半をアユソから2秒遅れで通過。しかし折り返してからチャージをかけ、一人だけ平均スピードを56km/hに乗せる高出力を出し続けた。
昨年はアユソに1秒差で敗れ、1年越しのリベンジを達成したガンナ。「とても良いTTとなった。練習を積んでいたので調子が良かった。昨年僅差で敗れていたので、22秒差で勝つことができて嬉しいよ。脚の調子が良いので明日のステージが楽しみだよ」と語った。

ティレーノ〜アドリアティコ2025第1ステージ結果
1位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | 12:17 |
2位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) | +0:22 |
3位 | ヨハン・プリースパイタースン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:27 |
4位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:28 |
5位 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | +0:30 |
6位 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | +0:33 |
7位 | マティア・カッタネオ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | +0:35 |
8位 | ソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:36 |
9位 | イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) | +0:37 |
10位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・B&Bホテルズ) | +0:40 |
個人総合成績
1位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | 12:17 |
2位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) | +0:23 |
3位 | ヨハン・プリースパイタースン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:28 |
4位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:29 |
5位 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | +0:31 |
6位 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | +0:34 |
7位 | マティア・カッタネオ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | +0:36 |
8位 | ソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:37 |
9位 | イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) | +0:38 |
10位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・B&Bホテルズ) | +0:41 |
その他の特別賞
ポイント賞 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) |
ヤングライダー賞 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp
SurLuster(シュアラスター) ゼロシャンプー 時短洗車 中性 全塗装色 泡切れ 親水 車 バイク ボディ ノーコンパウンド カーシャンプー S-82
SurLuster(シュアラスター)
¥918