浅草で行われたBMC総代理店のフタバが開催した展示会。フタバが取り扱うブランドのBMCやソールスター、ASS SAVERS、ヴェローシや、取り扱いを開始したCHUSPORT(チュースポーツ)やハドラスの新製品が注目を集めていた。



BMCの最新ラインアップがお披露目されたフタバ展示会 photo:Michinari TAKAGI

チューダープロサイクリングをサポートするスイスのバイクブランドであるBMC。今回の展示会ではF1の車体制作で知られているレッドブル・アドバンスド・テクノロジーとの共同開発によって生み出されたエアロロードバイク"Teammachine R"と、タイムトライアルバイク"Speedmachine"の新色がお披露目された。

特に注目が集まったのは、Teammachine R 01 FIVEの105 DI2完成車。フレームセットの価格にプラス約30万円で、オリジナルのワンピースコックピットハンドルとBMCオリジナルホイールがついてくるとあって、お買い得感のある一台。税込価格は1,242,780円とフレームが高価なだけに100万円を超えてしまうが、そのパフォーマンスは折り紙付き。

BMC Teammachine R 01 FIVE105 DI2完成車 photo:Michinari TAKAGI

ジャパンアッセンブルモデルのRoadmachine JP 105が限定25台で登場 photo:Michinari TAKAGI

国内でアセンブルすることで、より手の届きやすい価格を実現した日本限定仕様のRoadmachine JP 105も注目作。一世代前のRoadmachineにシマノの11速 105 R7000シリーズが搭載された完成車だ。25台の数量限定モデルとなっており、407,000円という戦略的な価格を実現した。

新たな一台として登場したのがアルミエンデュランスモデルのRoadmachine AL X TWO。グラベルコンポーネントのシマノ GRXやWTB Expanseの700×32Cが搭載され、エンデュランスロードとグラベルバイクの良いところを併せ持った一台となった。

BMC Roadmachine AL X TWO photo:Michinari TAKAGI

フルモデルチェンジを果たした2世代目の新型UnReStricted THREE photo:Michinari TAKAGI

2世代目となるグラベルバイクとして、フルモデルチェンジを果たした新型URSもお目見え。UnReStricted THREEは、Roadmachineと同じようにダウンチューブにインチューブストレージを備えたことが特徴。フレーム内に専用ポーチを収納でき、ライドに必要なアイテムをスマートに持ち運び可能だ。

MTB規格のフロントフォークを備え、ハードなコースでも安定感のある走りを実現してくれる一台だ。タイヤ幅47mm、1.95インチ幅までのワイドなタイヤクリアランスでセッティングの幅もかなり広い。フロントフォークにはハブダイナモ用の穴も用意されるほか、両側に3つのダボ穴が備えられており、ライダー次第で様々な活用方法が広がるだろう。コンポーネントはスラム Apex Mix 1が搭載され、価格は682,000円(税込)。

シマノ GRX完成車のUnReStricted AL TWOも販売 photo:Michinari TAKAGI

金属らしい質感のデザインで印象的な一台 photo:Michinari TAKAGI

アルミフレームを採用したシマノ GRX完成車のUnReStricted AL TWOも販売される。イエローとパープルという鮮やかな配色のフロントフォークに、金属らしい質感のフレームを合わせることで非常に印象的な一台に仕上がっている。308,000円と手の届きやすい価格設定も魅力的な一台だ。

なお、2026年以降、BMCからはアルミフレームのラインアップは廃止されるとのこと。紹介したRoadmachine AL X TWOとUnReStricted AL TWOのモデルも在庫がなくなり次第、終了となってしまう可能性があるという。気になる方はお早めに最寄りのショップでチェックしてみては?

取り扱いを開始するバーテープブランド CHUSPORT(チュースポーツ) photo:Michinari TAKAGI

親会社が印刷工場を経営しており、自社でプリントできる強みを生かして豊富な種類を展開 photo:Michinari TAKAGI

フタバが取り扱いを開始するバーテープブランド CHUSPORT(チュースポーツ)。親会社が印刷工場を経営しており、自社でプリントできる強みを生かして、バーテープ産業に参入したというユニークな経歴のブランドだ。TPUを使用していることが特徴で、バーテープの素材として一般的なEVAよりも紫外線にも強く、耐久性にも優れている。

光沢系やツートン仕様、ハニカム系など、非常に多くのサンプルが並び、今回の展示会で評判が良かったモデルを取り扱っていくという。2,600~3,700円ほどの価格帯で、3~4月から販売予定とのこと。

ASS SAVERSはイベントコラボモデルが好調だったことから日本をモチーフにした限定モデルが2モデルほど登場予定 photo:Michinari TAKAGI

マッドガードに取り付けられるフロントフラップ「ToeTector」とリアマッドフラップ「BroTector」が登場 photo:Michinari TAKAGI

ASS SAVERSはイベントコラボモデルが好調だったことから日本をモチーフにした限定モデルが2モデルほど登場予定。ネオクラシックなバイクが流行っている昨今のトレンドに合わせ、クラシックな泥除けも登場している。

マッドガードに取り付けられるフロントフラップ「ToeTector」とリアマッドフラップ「BroTector」も新たにお目見え。通常モデルと反射材がプリントされたデザインの2種が展開されている。

ソールスターのラインアップにワイドモデル「KONTROL 2 WIDE」が追加 photo:Michinari TAKAGI

新城幸也をはじめ、多くのプロ選手が愛用していることで知られるソールスターのインソール。昨年、モデルチェンジを果たした「KONTROL 2」にワイドモデル「KONTROL 2 WIDE」が追加された。レギュラータイプより1.5mmほど幅が広くなっている。幅広の足の持ち主が多い日本人ライダーには嬉しい仕様となっている。価格は18,480円(税込)。

ヴェローシから700Cのフロントフォークが登場。20インチのホイールを合わせたりすることで、ピックアップバイクが作りやすいため、人気があるという。ROLLCiiのハブやホイール、ヘッドセット、クランクなど豊富なカラーパーツもラインアップされている。

色鮮やかなROLLCiiのハブやブレーキローター photo:Michinari TAKAGI

ベースが90度回転し、スリムになるフォースのフロアポンプ photo:Michinari TAKAGI

チェコのバイクパーツブランド、フォースからはフロアポンプが登場。ベースが90度回転してスリムになるため、ちょっとした隙間にも収納できる便利な一品。さらに、ヘッドのレバーで変更するだけで、英式と仏式、米式の3種類のバルブに対応するため、1本あればどんなバイクにも使用できる利便性に優れたフロアポンプだ。

ガラスコーティングで知られているハドラス。ハドラスは表面硬度、透明性、防汚性、耐侯性、防錆性に優れた性能を示しており、その使用用途は多岐に渡っているという。なんとセブン銀行のATM、東急電鉄と東武鉄道の先頭車両のフロントガラス面など身近なところでも使用されているというのは驚きだ。

自転車用コーティング剤「ハドラス for Bicycle」の製品説明も兼ねたデモンストレーションを実施 photo:Michinari TAKAGI

自転車用コーティング剤「ハドラス for Bicycle」 photo:Michinari TAKAGI

そんなハドラスが用意する自転車用コーティング剤が「ハドラス for Bicycle」。今回の展示会ではその製品説明も兼ねたデモンストレーションを実施した。銅板に硫黄を垂らすデモンストレーションが行われ、無施工のものは垂らしたと同時に黒くなり腐食、硫化銅へ反応していった。

一方でハドラスコートを施工済みの銅板は硫黄を垂らしても腐食することなく、しっかりと母材を保護する性能を示していた。アルミやクロモリといった金属フレームに施工することで、より寿命を延ばすことが出来そうだ。

銅板に硫黄を垂らすと施工前の部分は腐食し、施工後は腐食を防いでいた photo:Michinari TAKAGI

ショップスタッフの皆さんも興味深々の様子だった photo:Michinari TAKAGI

フレームだけでなく、シフトレバー、ハンドル、ディレイラー、ディスクブレーキホイールといった、パーツ類、そしてアイウェアやシューズなどにも施工可能と、その対応幅の広さもユニークなポイント。また、マットフィニッシュのペイントに施工しても艶がほとんど出ないため、マットカラーのフレームにも相性が良さそうだった。現在全国の112店舗で施工可能となっているため、気になる方はチェックしてみては。

photo:Michinari TAKAGI
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