2025/02/21(金) - 08:19
2度の横風分断が発生したUAEツアー第4ステージは、白熱の集団スプリントで決着。ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)がロングスプリントでメルリールらを退け、今大会2勝目をゲットした。

ヨーロッパ王者ジャージで4日目に臨むティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:UAE Tour
世界王者タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)が2025年初勝利を飾った翌日の2月20日、UAEツアー(UCIワールドツアー)は第4ステージを迎えた。オマーン湾のキドファ・ビーチから内陸部を西へ進み、アラビア湾のウム・アル・クワインに向かう181kmは平坦路。序盤に唯一設定された丘も背の低い緩斜面であるため、正真正銘のスプリントステージとなった。
アクチュアルスタートの直後に集団を飛び出したのは、マイケル・レオナード(カナダ、イネオス・グレナディアーズ)とジョルジェ・ジュリッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)の2名。そのまま逃げが決まり、若手コンビは最大4分45秒までリードを拡げる。一方のメイン集団は、コース幅いっぱいに選手たちが広がるリラックスモードで進行した。
しかし、残り60km地点を過ぎた辺りから青空は薄い黄土色に変化する。それは集団に対し横から吹きつける風が砂漠の砂を舞い上げたから。一気に緊張感が増す集団は、横風分断(エシュロン)によっていくつもの集団に分かれた。

平坦路を進む選手たち photo:UAE Tour
集団の先頭で分断の中心になったのはUAEチームエミレーツXRGやアルペシン・ドゥクーニンクだった。スピードを増した15名程度の先頭集団は逃げの2名を捉えたものの、残り45km地点で後続が合流。再びひと塊となったプロトンから、ジュリッチとチームメイトのロレンツォ・クアルトゥッチ(イタリア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が飛び出した。
この日2つある中間スプリントを連続で先頭通過したジュリッチは目標達成し、プロトンへと戻っていく。スプリントに向けて緊張感が高まる集団は、残り16kmで再びエシュロンが発生する。しかし残り3kmで後続が合流し、勝負は世界のトップスプリンターによるスピードバトルに持ち込まれた。

横風による集団分断を先導するUAEチームエミレーツXRG photo:UAE Tour
最終ストレートで抜群のリードアウトを披露したのはジョナタン・ミラン(イタリア)を背後につけるシモーネ・コンソンニ(イタリア)だった。そして残り150m地点からミランはスプリントを開始。頭を振りながら踏み込むミランはトップスピードに乗り、そこに全身白のヨーロッパ王者ジャージのティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が迫る。
一方のヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)はミランやメルリールに囲まれ、行き場を失い出遅れる。猛追したフィリプセンは届かず、フィニッシュラインに向かってミランとメルリールがハンドルを投げる。そして写真判定の結果、ミランの勝利が勝利が告げられた。

ハンドルを投げるジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:UAE Tour

今大会2勝目を手に入れたジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:UAE Tour
「スプリント開始が早すぎたとも思ったが、ハンドルを投げたおかげで勝つことができた。向かい風の中、ロングスプリントを決めることができて嬉しい。(勝利した)初日よりも調子は良いので次のステージが楽しみだ」と、今大会2勝目を飾ったミランは喜んだ。

世界王者タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)が2025年初勝利を飾った翌日の2月20日、UAEツアー(UCIワールドツアー)は第4ステージを迎えた。オマーン湾のキドファ・ビーチから内陸部を西へ進み、アラビア湾のウム・アル・クワインに向かう181kmは平坦路。序盤に唯一設定された丘も背の低い緩斜面であるため、正真正銘のスプリントステージとなった。
アクチュアルスタートの直後に集団を飛び出したのは、マイケル・レオナード(カナダ、イネオス・グレナディアーズ)とジョルジェ・ジュリッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)の2名。そのまま逃げが決まり、若手コンビは最大4分45秒までリードを拡げる。一方のメイン集団は、コース幅いっぱいに選手たちが広がるリラックスモードで進行した。
しかし、残り60km地点を過ぎた辺りから青空は薄い黄土色に変化する。それは集団に対し横から吹きつける風が砂漠の砂を舞い上げたから。一気に緊張感が増す集団は、横風分断(エシュロン)によっていくつもの集団に分かれた。

集団の先頭で分断の中心になったのはUAEチームエミレーツXRGやアルペシン・ドゥクーニンクだった。スピードを増した15名程度の先頭集団は逃げの2名を捉えたものの、残り45km地点で後続が合流。再びひと塊となったプロトンから、ジュリッチとチームメイトのロレンツォ・クアルトゥッチ(イタリア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が飛び出した。
この日2つある中間スプリントを連続で先頭通過したジュリッチは目標達成し、プロトンへと戻っていく。スプリントに向けて緊張感が高まる集団は、残り16kmで再びエシュロンが発生する。しかし残り3kmで後続が合流し、勝負は世界のトップスプリンターによるスピードバトルに持ち込まれた。

最終ストレートで抜群のリードアウトを披露したのはジョナタン・ミラン(イタリア)を背後につけるシモーネ・コンソンニ(イタリア)だった。そして残り150m地点からミランはスプリントを開始。頭を振りながら踏み込むミランはトップスピードに乗り、そこに全身白のヨーロッパ王者ジャージのティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が迫る。
一方のヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)はミランやメルリールに囲まれ、行き場を失い出遅れる。猛追したフィリプセンは届かず、フィニッシュラインに向かってミランとメルリールがハンドルを投げる。そして写真判定の結果、ミランの勝利が勝利が告げられた。


「スプリント開始が早すぎたとも思ったが、ハンドルを投げたおかげで勝つことができた。向かい風の中、ロングスプリントを決めることができて嬉しい。(勝利した)初日よりも調子は良いので次のステージが楽しみだ」と、今大会2勝目を飾ったミランは喜んだ。
UAEツアー2025第4ステージ結果
1位 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | 4:03:01 |
2位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
3位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
4位 | ダニエル・マクレー(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | |
5位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター) | |
6位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ピクニック・ポストNL) | |
7位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー) | |
8位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
9位 | ステフェン・デシュハイテニール(ベルギー、ロット) | |
10位 | ヘルベン・テイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) |
個人総合成績
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) | 12:23:42 |
2位 | ジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:18 |
3位 | パブロ・カストリーリョ(スペイン、モビスター) | +0:23 |
4位 | イバン・ロメオ(スペイン、モビスター) | +0:24 |
5位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:26 |
6位 | ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG) | +0:33 |
7位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) | +0:34 |
8位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:35 |
9位 | アロルド・テハダ(コロンビア、XDSアスタナ) | +0:38 |
10位 | レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
ヤングライダー賞 | ジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:UAE Tour
photo:UAE Tour
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