2025/02/09(日) - 15:30
中東オマーンでツアー・オブ・オマーンが開幕。初日は終始ヴィスマ・リースアバイクが主導権を握り、若きエーススプリンターのオラフ・コーイ(オランダ)が勝利した。

2月8日に開幕したツアー・オブ・オマーン photo:A.S.O.
アラビア半島の国オマーンを舞台にした5日間のステージレース、ツアー・オブ・オマーン(UCI2.Pro)が開幕した。ツール・ド・フランスと同じA.S.O.(アモリー・スポルト・オルガニザシオン)が主催し、2月17日に開幕するUAEツアーに向けた中東レースという位置づけ(主催者は異なる)。レースカテゴリは上から2番目のプロシリーズのため、例年レベルの高い戦いが繰り広げられる。
平坦に丘陵、そして最終日の山頂フィニッシュと多種多様なコースが魅力の本大会。昨年覇者アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG)など9つのワールドチームが出場し、プロチームのブルゴスBHでは小山智也がメンバー入り。また3年連続で参戦したJCLチーム右京には、2名の日本人(石橋学と増田成幸)が出場した。

初日は5名による逃げ集団が形成された photo:A.S.O.
初日は序盤に山岳を越え、その後は緩やかな丘陵地帯を通過する177km。しかしラスト50kmほどは平坦路のため、前哨戦マスカット・クラシック(UCI.1.1)を勝利したリック・プルイマース(オランダ、チューダー・プロサイクリング)やオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)らスプリンターの活躍が予想された。
ロドリゴ・アルバレス(スペイン、ブルゴスBH)ら5名が逃げ集団を形成し、メイン集団はヴィスマ・リースアバイクがコントロール。典型的なスプリンターズステージの様相を呈するなか、勝負は予想通り、大集団によるスプリントに持ち込まれた。

プロトンはヴィスマ・リースアバイクがコントロール photo:A.S.O.
今年アルケア・B&Bホテルズからヴィスマ・リースアバイクに移籍したダニエル・マクレー(イギリス)が、コーイのため最終リードアウトを担当する。そのまま先頭で最終ストレートに突入すると、残り250mからフェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)が得意のロングスプリント。しかしその背後を利用したコーイが、残り100m地点からスプリントを開始した。
そのトップスピードにはパヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL)やアーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)は届かず、23歳のエーススプリンターが今年初勝利を手にれた。

圧巻のスピードで初日を制したオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:A.S.O.
「序盤から僕らは主導権を握り、スプリントに持ち込み勝利した。チームメイトに感謝したい。最高のスタートが切れたよ」と、白星発進したコーイは喜んだ。
なおJCLチーム右京のアンドレア・ダマート(イタリア)はワールドチームやプロチームを抑え、4位に入賞している。

今季初勝利を飾ったオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:A.S.O.

アラビア半島の国オマーンを舞台にした5日間のステージレース、ツアー・オブ・オマーン(UCI2.Pro)が開幕した。ツール・ド・フランスと同じA.S.O.(アモリー・スポルト・オルガニザシオン)が主催し、2月17日に開幕するUAEツアーに向けた中東レースという位置づけ(主催者は異なる)。レースカテゴリは上から2番目のプロシリーズのため、例年レベルの高い戦いが繰り広げられる。
平坦に丘陵、そして最終日の山頂フィニッシュと多種多様なコースが魅力の本大会。昨年覇者アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG)など9つのワールドチームが出場し、プロチームのブルゴスBHでは小山智也がメンバー入り。また3年連続で参戦したJCLチーム右京には、2名の日本人(石橋学と増田成幸)が出場した。

初日は序盤に山岳を越え、その後は緩やかな丘陵地帯を通過する177km。しかしラスト50kmほどは平坦路のため、前哨戦マスカット・クラシック(UCI.1.1)を勝利したリック・プルイマース(オランダ、チューダー・プロサイクリング)やオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)らスプリンターの活躍が予想された。
ロドリゴ・アルバレス(スペイン、ブルゴスBH)ら5名が逃げ集団を形成し、メイン集団はヴィスマ・リースアバイクがコントロール。典型的なスプリンターズステージの様相を呈するなか、勝負は予想通り、大集団によるスプリントに持ち込まれた。

今年アルケア・B&Bホテルズからヴィスマ・リースアバイクに移籍したダニエル・マクレー(イギリス)が、コーイのため最終リードアウトを担当する。そのまま先頭で最終ストレートに突入すると、残り250mからフェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)が得意のロングスプリント。しかしその背後を利用したコーイが、残り100m地点からスプリントを開始した。
そのトップスピードにはパヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL)やアーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)は届かず、23歳のエーススプリンターが今年初勝利を手にれた。

「序盤から僕らは主導権を握り、スプリントに持ち込み勝利した。チームメイトに感謝したい。最高のスタートが切れたよ」と、白星発進したコーイは喜んだ。
なおJCLチーム右京のアンドレア・ダマート(イタリア)はワールドチームやプロチームを抑え、4位に入賞している。

ツアー・オブ・オマーン2025第1ステージ結果
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 4:27:19 |
2位 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) | |
3位 | アーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
4位 | アンドレア・ダマート(イタリア、JCLチーム右京) | |
5位 | リック・プルイマース(オランダ、チューダー・プロサイクリング) | |
23位 | 増田成幸(JCLチーム右京) |
個人総合成績
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 4:27:09 |
2位 | パヴェル・ビットネル(チェコ、ピクニック・ポストNL) | +0:04 |
3位 | ロドリゴ・アルバレス(スペイン、ブルゴスBH) | +0:05 |
4位 | アーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:06 |
5位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | +0:09 |
その他の特別賞
ポイント賞 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) |
ヤングライダー賞 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) |
チーム総合成績 | トタルエネルジー |
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O.
photo:A.S.O.
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