ウィーベスが横風分断を制し、2日連続勝利　ロンゴボルギーニもタイム獲得に成功

UAEツアー・ウィメン第2ステージは、スタート直後の横風分断が発生する波乱の展開となった。先頭集団に残ったロレーナ・ウィーベス（オランダ、SDワークス・プロタイム）が2日連続勝利を飾り、総合優勝狙うロンゴボルギーニがライバルからタイムを奪った。

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全15のワールドチームが今年初めて揃ったUAEツアー・ウィメンは第2ステージ。アル・ダフラ・フォートからペルシャ湾を目指す111kmは、前日と同じく丘一つない真っ平ら。そのためスプリント勝負が予想されたが、ペルシャ湾からの横風がレースを大きく左右した。

スタート直後からハイペースでレースが進み、UAEチームADQが積極的に集団を牽引。その結果、3km地点で集団が分裂し、UAEの総合エースであるエリーザ・ロンゴボルギーニ（イタリア）を含む5名が先行する展開となる。

先頭集団にはロンゴボルギーニにチームメイト2名（ギレスピーとスウィンケルス）、前日勝者のウィーベス、リリー・ウィリアムズ（アメリカ、ヒューマンパワードヘルス）が加わる。5名はローテーションを回し、一気にリードを3分まで拡げる。メイン集団の牽引はスプリントに持ち込みたいヴィスマ・リースアバイクやピクニック・ポストNLが中心となった。

レース中盤に再び横風が吹くと、メイン集団からシャーロッテ・コール（オランダ、ピクニック・ポストNL）が遅れ始める。残り3kmを切る頃にその差は1分差まで縮まるものの、勝負は先頭の5名に絞られた。

UAEはロンゴボルギーニの総合タイムを優先しつつも、ララ・ギレスピー（アイルランド）がスプリントを開始する。しかしウィーベスがこれをかわし、ウィリアムズを突き放して2日連続の勝利を手に入れた。

逃げ集団に入り、勝利を掴んだウィーベスは、「スタート直後から集団でのポジション争いが繰り広げられることは分かっていた。横風でエシュロンが形成され、私は最後の選手として先頭集団に合流することができた。逃げのメンバーは完璧な構成だったし、後続集団にチームメイトが4名いたのも有利に働いた」とレースを振り返った。

この結果、UAEは総合トップ5に3名を入れることに成功。翌日は名物ジュベルハフィート（距離10.8kmkm/平均6.6%）の山頂フィニッシュが控えており、ロンゴボルギーニは先んじて重要なタイム差を得ることに成功した。