2025/02/07(金) - 12:53
女子ワールドツアー第3戦のUAEツアー・ウィメンが開幕。初日スプリントでロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)がシャーロッテ・コール(オランダ、ピクニック・ポストNL)を下し、今季初レースで勝利した。

新加入チームで連覇を狙うエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) photo:UAE Tour
オーストラリアで始まったワールドツアーはヨーロッパ本土を目指し、中東のアラブ首長国連邦で途中下車。2月17日開幕の男子レースに先立ち、UAEツアー・ウィメンが開幕した。
第3回目を迎えた今大会は、高層ビルが立ち並ぶ市街地や砂漠地帯を駆け巡る4日間のステージレース。そのうち3日間は丘一つない平坦ステージだが、第3ステージは名物ジュベルハフィート(距離10.8kmkm/平均6.6%)を登る山頂フィニッシュ。そのため全15のワールドチームが揃ったスタートラインには、ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)らスプリンターの他に、前年覇者エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)など総合系選手も揃った。

途中で集団落車がありながらも、残り距離を消化していくプロトン photo:UAE Tour
大会初日は中心都市であるドバイを巡る149km。カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ)ら3名が逃げたレースは、残り52km地点で大規模落車が発生する。その中には優勝候補であるキアラ・コンソンニ(イタリア、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)など約30名が巻き込まれ、レティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)がリタイアした。
軽傷だったパテルノステル以外は集団復帰し、プロトンは残り3km地点で逃げを引き戻す。3車線のコースに各チームがトレインを並べ、集団先頭をイタリア王者ジャージが目立つロンゴボルギーニが牽引。その後、先頭はEFオートリー・キャノンデールやヒューマンパワードヘルスなどが入れ替わりながら、選手たちは最終ストレートになだれ込んだ。

フィニッシュスプリントに向けて集団の緊張感が高まっていく photo:UAE Tour
ハイスピードで牽引し、集団に分断を生んだのは、ヨーロッパ王者ウィーベス擁するSDワークス・プロタイムのトレインだった。20名に満たない先頭集団からは残り100mの標識を前にウィーベスがスプリント開始。コース中央ではライバルのシャーロッテ・コール(オランダ、ピクニック・ポストNL)が懸命にもがき、右側では20歳のニンケ・フェインホーフェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)も迫る。
しかし、後続2名に並ぶことすら許さなかったウィーベスが、フィニッシュラインを先頭で通過しガッツポーズを決めた。

圧巻のスプリントで初戦を制したロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:UAE Tour

リーダージャージに袖を通したロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:UAE Tour
今シーズン初戦で勝利を飾ったウィーベス。「2人(自分とコール)ともに向かい風というフェアなスプリントだった。初戦だがハイレベルのスプリントができた。でもあと2ステージあるのでこの質を保ちたい」と喜ぶ。またトップ3がすべてオランダ人であったことについて「それだけ素晴らしいスプリンターが揃っているということ」と語った。
なお最終ストレートでアリソン・ジャクソン(カナダ、EFオートリー・キャノンデール)が落車。手首の関節にある舟状骨を骨折し、レースリタイアするとチームは伝えている。

オーストラリアで始まったワールドツアーはヨーロッパ本土を目指し、中東のアラブ首長国連邦で途中下車。2月17日開幕の男子レースに先立ち、UAEツアー・ウィメンが開幕した。
第3回目を迎えた今大会は、高層ビルが立ち並ぶ市街地や砂漠地帯を駆け巡る4日間のステージレース。そのうち3日間は丘一つない平坦ステージだが、第3ステージは名物ジュベルハフィート(距離10.8kmkm/平均6.6%)を登る山頂フィニッシュ。そのため全15のワールドチームが揃ったスタートラインには、ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)らスプリンターの他に、前年覇者エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)など総合系選手も揃った。

大会初日は中心都市であるドバイを巡る149km。カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ)ら3名が逃げたレースは、残り52km地点で大規模落車が発生する。その中には優勝候補であるキアラ・コンソンニ(イタリア、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)など約30名が巻き込まれ、レティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)がリタイアした。
軽傷だったパテルノステル以外は集団復帰し、プロトンは残り3km地点で逃げを引き戻す。3車線のコースに各チームがトレインを並べ、集団先頭をイタリア王者ジャージが目立つロンゴボルギーニが牽引。その後、先頭はEFオートリー・キャノンデールやヒューマンパワードヘルスなどが入れ替わりながら、選手たちは最終ストレートになだれ込んだ。

ハイスピードで牽引し、集団に分断を生んだのは、ヨーロッパ王者ウィーベス擁するSDワークス・プロタイムのトレインだった。20名に満たない先頭集団からは残り100mの標識を前にウィーベスがスプリント開始。コース中央ではライバルのシャーロッテ・コール(オランダ、ピクニック・ポストNL)が懸命にもがき、右側では20歳のニンケ・フェインホーフェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)も迫る。
しかし、後続2名に並ぶことすら許さなかったウィーベスが、フィニッシュラインを先頭で通過しガッツポーズを決めた。


今シーズン初戦で勝利を飾ったウィーベス。「2人(自分とコール)ともに向かい風というフェアなスプリントだった。初戦だがハイレベルのスプリントができた。でもあと2ステージあるのでこの質を保ちたい」と喜ぶ。またトップ3がすべてオランダ人であったことについて「それだけ素晴らしいスプリンターが揃っているということ」と語った。
なお最終ストレートでアリソン・ジャクソン(カナダ、EFオートリー・キャノンデール)が落車。手首の関節にある舟状骨を骨折し、レースリタイアするとチームは伝えている。
UAEツアー・ウィメン2025第1ステージ
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 3:57:37 |
2位 | シャーロッテ・コール(オランダ、ピクニック・ポストNL) | |
3位 | ニンケ・フェインホーフェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
4位 | アレーナ・アミアリウシク(ベラルーシ、UAEチームADQ) | |
5位 | ラケーレ・バルビエーリ(イタリア、ピクニック・ポストNL) | |
6位 | グラディス・ヴェルユルスト(フランス、AGインシュランス・スーダル) | |
7位 | ソフィ・ファンローイエン(オランダ、UAEチームADQ) | |
8位 | サラ・フィオリン(イタリア、セラティジット・プロサイクリング) | |
9位 | ララ・ギレスピー(アイルランド、UAEチームADQ) | |
10位 | カトリン・シュヴァインバーガー(オーストリア、ヒューマンパワードヘルス) |
個人総合成績
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 3:57:37 |
2位 | シャーロッテ・コール(オランダ、ピクニック・ポストNL) | |
3位 | ニンケ・フェインホーフェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
4位 | クリスティーナ・トネッティ(イタリア、ラボラルクチャ・フンダシオンエウスカディ) | |
5位 | シルヴィ・スウィンケルズ(オランダ、ローランド) | |
6位 | リンダ・ラポルタ(イタリア、ビーピンク・イマトラ・ボンジョアンニ) | |
7位 | ミア・グリフィン(アイルランド、ローランド) | |
8位 | ラケーレ・バルビエーリ(イタリア、ピクニック・ポストNL) | |
9位 | グラディス・ヴェルユルスト(フランス、AGインシュランス・スーダル) | |
10位 | ソフィ・ファンローイエン(オランダ、UAEチームADQ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) |
ヤングライダー賞 | ニンケ・フェインホーフェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) |
チーム総合成績 | ヒューマンパワードヘルス |
text:Sotaro.Arakawa
photo:UAE Tour
photo:UAE Tour
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