スペインのプロチーム、ブルゴスBHが12月27日、小山智也の獲得を発表した。同選手は2022年からヨーロッパで活動する26歳で、個人スポンサーを募るなど独自のアプローチでプロ契約を掴んだ。



ブルゴスBHへの加入が発表された小山智也 photo:Kako Suzuki

小山智也は大阪出身の26歳。イナーメ信濃山形に所属していた2018年にJプロツアーで新人賞ジャージを獲得し、ヒンカピー・レオモやチーム右京を経て2022年に渡欧。2024年はオーストリア籍コンチネンタルチームのフォアアールベルクから、6月にルーマニア籍のモンゾンワインズ・サヴィーニドゥエOMZへ移籍した。新城幸也など多くのプロ選手が拠点とするアンドラ在住のスプリンターだ。

シクロワイアードの取材に対し小山は、「ヨーロッパで3年間活動し、ようやくプロ選手までたどり着くことができました。家族はもちろん、競技を始めるきっかけをくれた三浦恭資さん、東京で支えてくれたなるしまフレンドの小畑夫妻、そしてヨーロッパでの活動を支援してくれたスポンサーの皆様に心から感謝しています」とコメント。契約期間は2025年の1年間だ。

スペインのプロチームであるブルゴスBH photo:CorVos

ブルゴスBHは、スペイン北部カスティーリャ・イ・レオン州のブルゴスを拠点とするプロチーム。2005年にクラブチームとして創設され、2018年にプロチーム昇格。2019年にはブエルタ・ア・エスパーニャに出場し、山岳賞ジャージを着たアンヘル・マドラソ(スペイン)がステージ優勝を飾った。

チームはここ数年国際化を積極的に進めており、2024年にはギリシャ王者のゲオルギオス・バグラスやモンゴル王者ジャンバルジャムツ・セインベヤールなどを獲得。その結果2023年に24名中6名だった非スペイン人選手を、2024年には10名にまで増やしている。2025年に向けて小山の他にも、EFエデュケーション・イージーポストで走ったメルハウィ・クドス(エリトリア、トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)などが加入している。

シクロワイアードは小山がブルゴス入りの経緯などを語ったロングインタビューを実施。近日掲載予定だ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:Kako Suzuki