2024/10/18(金) - 08:30
序盤の大規模落車でナルバエスが棄権したツアー・オブ・グワンシー第3ステージ。イスラエル・プレミアテックによる強力なトレインからイーサン・ヴァーノン(イギリス)がスプリント勝利し、総合でも首位に立った。
今大会の最長距離である214kmで争われたグリー・ツアー・オブ・グワンシー第3ステージ。細かいアップダウンを含むコースには3つの3級山岳が登場。また残り15km地点には短い丘が設定されたものの、いずれも難易度は低いため逃げ切りはもちろん、集団スプリントも予想された。
この日はファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が理由が発表されないなか未出走。スーダル・クイックステップから移籍1年目だったヤコブセンは今年、体調不良や落車の不運に見舞われ、僅か1勝のままシーズンを終えることになった。また前日落車したヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー、リドル・トレック)やエマヌエル・ブッフマン(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)もスタート地点に現れることはなかった。
レースが開始されるとすぐ、総合首位マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタン)を含む約20名の落車が発生する。そのためレースは一時中断され、ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)やミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)などが棄権。再開直後に山岳賞ジャージを着るドリース・デボント(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアル)とペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ)が逃げを打った。
3つの3級山岳と中間スプリントをデボントが全てでトップ通過し、追いかけるメイン集団はリーダーチームであるアスタナ・カザクスタンが先導する。残り13km地点でレインデリンクがこの日の目標を達成したデボントを引き離し、単独で逃げ切り勝利を目指す。しかしプロトンに捉まり、勝負は集団スプリントに持ち込まれた。
残り1km地点からバーレーン・ヴィクトリアスが先頭に人数を集め、そのま最終ストレートに突入する。2名のアシストを残したイスラエル・プレミアテックが入れ替わるように先頭に立ち、ジェイク・スチュワート(イギリス)とイリー・ピックレル(カナダ)のリードアウトを受けたイーサン・ヴァーノン(イギリス)がスプリントを開始。コース左側でフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)も懸命に踏み込んだものの、ハンドル投げの僅差をヴァーノンが制した。
「パリ五輪の後は苦しい期間が続き、トレーニングを通して徐々にコンディションを上げていった。だが勝利に迫りながらもここまで結果を残すことができずにいた。今週は良い走りができており、シーズンを勝利で締めくくることができて嬉しいよ」とヴァーノンは語った。
ヴァーノンはスプリントはもちろん、188cmの長身を活かすタイムトライアルも得意な24歳。今年スーダルから加入し、9月のツアー・オブ・ブリテン(UCI2.Pro)では未勝利ながらポイント賞を獲得するなど今後の活躍が期待される若手選手の一人だ。
2位にはモラノが入り、3位はヴァーノンと共にハンドルを投げたピックレルがランクイン。またカンターが8位だったため、ボーナスタイム(-10秒)を加算したヴァーノンが総合首位に浮上している。
今大会の最長距離である214kmで争われたグリー・ツアー・オブ・グワンシー第3ステージ。細かいアップダウンを含むコースには3つの3級山岳が登場。また残り15km地点には短い丘が設定されたものの、いずれも難易度は低いため逃げ切りはもちろん、集団スプリントも予想された。
この日はファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が理由が発表されないなか未出走。スーダル・クイックステップから移籍1年目だったヤコブセンは今年、体調不良や落車の不運に見舞われ、僅か1勝のままシーズンを終えることになった。また前日落車したヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー、リドル・トレック)やエマヌエル・ブッフマン(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)もスタート地点に現れることはなかった。
レースが開始されるとすぐ、総合首位マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタン)を含む約20名の落車が発生する。そのためレースは一時中断され、ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)やミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)などが棄権。再開直後に山岳賞ジャージを着るドリース・デボント(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアル)とペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ)が逃げを打った。
3つの3級山岳と中間スプリントをデボントが全てでトップ通過し、追いかけるメイン集団はリーダーチームであるアスタナ・カザクスタンが先導する。残り13km地点でレインデリンクがこの日の目標を達成したデボントを引き離し、単独で逃げ切り勝利を目指す。しかしプロトンに捉まり、勝負は集団スプリントに持ち込まれた。
残り1km地点からバーレーン・ヴィクトリアスが先頭に人数を集め、そのま最終ストレートに突入する。2名のアシストを残したイスラエル・プレミアテックが入れ替わるように先頭に立ち、ジェイク・スチュワート(イギリス)とイリー・ピックレル(カナダ)のリードアウトを受けたイーサン・ヴァーノン(イギリス)がスプリントを開始。コース左側でフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)も懸命に踏み込んだものの、ハンドル投げの僅差をヴァーノンが制した。
「パリ五輪の後は苦しい期間が続き、トレーニングを通して徐々にコンディションを上げていった。だが勝利に迫りながらもここまで結果を残すことができずにいた。今週は良い走りができており、シーズンを勝利で締めくくることができて嬉しいよ」とヴァーノンは語った。
ヴァーノンはスプリントはもちろん、188cmの長身を活かすタイムトライアルも得意な24歳。今年スーダルから加入し、9月のツアー・オブ・ブリテン(UCI2.Pro)では未勝利ながらポイント賞を獲得するなど今後の活躍が期待される若手選手の一人だ。
2位にはモラノが入り、3位はヴァーノンと共にハンドルを投げたピックレルがランクイン。またカンターが8位だったため、ボーナスタイム(-10秒)を加算したヴァーノンが総合首位に浮上している。
グリー・ツアー・オブ・グワンシー2024第3ステージ結果
1位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | 4:44:04 |
2位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | ライリー・ピックレル(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | |
4位 | ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス) | |
5位 | マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
6位 | ルーク・ランパーティ(アメリカ、スーダル・クイックステップ) | |
7位 | ヘイス・ファンフッケ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
8位 | マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタン) | |
9位 | ダヴィデ・チモライ(イタリア、モビスター) | |
10位 | イバン・ガルシア(スペイン、モビスター) |
個人総合成績
1位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | 11:51:21 |
2位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | ドリース・デポーテル(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | +0:02 |
4位 | マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタン) | +0:04 |
5位 | ヘイス・ファンフッケ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
6位 | スタン・デウルフ(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +0:05 |
7位 | フィリプ・マチェユク(ポーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
8位 | ルネ・ヘレホーツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
9位 | ジェイク・スチュワート(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | +0:06 |
10位 | ロバート・スタナード(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:08 |
その他の特別賞
ポイント賞 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) |
山岳賞 | ドリース・デボント(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアル) |
ヤングライダー賞 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) |
チーム総合成績 | イスラエル・プレミアテック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp