崇明島一周レースが開幕　デズートが初日スプリントで2年連続勝利

中国・上海近郊にある崇明島で開幕したツアー・オブ・チョンミンアイランド。女子ワールドツアーである3日間レースの初日は集団スプリントで決着し、ミレーヌ・デズート（オランダ、セラティツィット・WNTプロサイクリング）が2年連続となる勝利を掴んだ。

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女子ワールドツアーも残すところあと2戦。10月20日（日）に行われるグリー・ツアー・オブ・グワンシーを前に、3日間のステージレースであるツアー・オブ・チョンミンアイランドが開幕した。

舞台となるのは中国の長江の河口にある崇明島。上海から近く自然豊かな島でのレースは、いずれも本格山岳の登場しない平坦ステージで行われる。今年の女子ワールドツアーを席巻したSDワークス・プロタイムは出場していないものの、ダリア・ピクリク（ポーランド、ヒューマンパワードヘルス）など実力確かなスプリンターたちが揃った。

かつては5月に開催しており、ロレーナ・ウィーベス（オランダ）がブレイクのきっかけを掴んだ本大会。初日は崇明公園を発着地点とする108.9kmの平坦路で、99名がスタートを切った。

雨の中行われたレースはメイン集団をワールドチームがコントロールして進み、この日唯一の丘（4級山岳）をカロリーナ・クミエガ（ポーランド、UAEチームADQ）が先頭通過して山岳賞ジャージを獲得する。ボーナスタイム（最大-3秒）が与えられる2つの中間スプリントではセラティツィット・WNTプロサイクリングのミレーヌ・デズート（オランダ）とマルタ・ラフ（ポーランド）が連続してトップ通過し、勝負は集団スプリントへ。

テレザ・ネウマノバ（チェコ）をエースとするUAEチームADQが先頭でトレインを並べ、残り200mでネウマノバがスプリントを開始する。その背後についたシルヴィア・ザナルディ（イタリア、ヒューマンパワードヘルス）のスピードが伸びない一方で、ネウマノバとフェンスの間からデズートが迫る。

そしてフィニッシュラインの手前でネウマノバを抜いたデズートが、初日勝者に輝いた。

昨年もツアー・オブ・チョンミンアイランドの初日スプリントを制し、プロ2勝目を挙げたデズート。今年はジロ・デ・イタリア・ウィメンとツール・ド・フランス・ファムに初出場し、いずれも区間トップ10に入ったスプリンターだ。

レース後、デズートは「チームとして中間スプリントを狙い、ラストのスプリントも狙った。チームメイト同士で助け合い、無事勝つことができた。明日も同じように中間スプリントとステージ優勝を狙いに行く」と語っている。