ヴィスマやアルペシンが使うケミカルブランドのダイナミック　東商会が新規取扱を開始

東商会がディーラー向け展示会を開催し、新たな取扱ブランドのダイナミックを発表。またPOCの取り扱いも開始し、これまで以上に多くのプロショップで手に取れるようになる。

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旧芝離宮よりほど近い産業貿易センター浜松町館で開催された東商会のディーラー向け展示会。大きなホールには国内外様々なブランドの製品が一堂に会し、全国のプロショップスタッフを迎え入れた。

東商会のコアブランドであるサーヴェロは会場の一面に広く並べられており、今年発表された新製品をじっくりとチェックできるスペースが用意されていた。2025年に向けてモデルチェンジが行われたのはタイムトライアルマシンのP5とオールロードのCaledonia5。特にP5はヴィスマ・リースアバイクが使用するマシンということもあり多くの来場者の目をひいた。

サーヴェロは初夏より限定モデルも数多くリリースしており、それらも今回の展示会で展示。ワウト・ファンアールトが使用するシクロクロスバイクR5-CXのパープルカモ限定車は写真で確認するよりも艶かしさが際立った。

そして限定カラーとして登場したR5のTiger Eyeバージョンも展示会に登場。マイヨロホをイメージした赤一色で彩られるフレームにはさりげないラメが散りばめられており高級感があるため、様々なイベントやショールームで実際にチェックしてみると良さそうだ。

サーヴェロの他に目を惹いたのはDYNAMIC（ダイナミック）という新規取扱ブランドだ。2020年に立ち上がったばかりのケミカル・バイクケア用品ブランドだが、なんとヴィスマ・リースアバイク、アルペシン・ドゥクーニンク、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエのパートナーとして製品を供給。強豪として名高く、使用する機材もこだわるチームが選ぶブランドということだ。

これから注目度が高まるだろうダイナミックが日本でも展開が始まる。中核となるプロダクトはプロ選手と共に共同開発を行ったというルブリカントだ。2種類の固形ワックスと6種類の液体ルブリカントがラインアップされており、ユーザーは自分にフィットしたモデルを選びやすくなっている。

その中でも代表的な存在はスピードポーションワックス。高級なワックスをベースに摩擦低減添加剤を17％加える独自の配合によって、ライダーのパフォーマンスを支える液体式ルブリカントだ。対して固形ワックスを溶かしてチェーンを漬け込むタイプのHyper Waxも最速を目指した潤滑剤で、あらゆるシチュエーションでスムーズなチェーン駆動を実現している。

他にもインドアトレーニング用に開発された液体のワッツアップワックスや、800kmを走破した例もある高耐久モデルのウルトラ2など、製品は充実しているため、東商会のWEBをチェックしてもらいたい。

バイククリーナーも充実しており、洗浄後に薄い膜を形成し乾燥を防ぐチェーンクリーナー、プロメカニックの過酷な作業環境下でも扱いやすいスプレー式バイオドライブトレインデトックスが用意されている。他にも自転車全体に使えるバイオフィルスファイター、洗浄剤濃縮液バダスバブルスも揃う。衣類用洗剤ウォッシュクラフトまでラインアップされており、ダイナミックの製品で全てを綺麗にできるのは嬉しい。

今回の展示会でトピックの一つは東商会がPOCの販売代理店となったこと。スキー用品を得意とするフルマークスの総代理店は変更ないが、自転車プロショップでの販売を強化するべく今回のタッグが実現した。つまり、プロショップの間でPOCの取り扱いが広がるということ。

定番モデルのVentralシリーズやOmniシリーズ、今年発表されたばかりのProcen AirやCytal Carbonのような最新モデルも試着や購入が地元で行いやすくなる。ワイドフィットモデルとユニバーサルフィットモデルが混在するPOCだからこそ、購入前に試しやすいのは嬉しいはずだ。ぜひ行きつけのプロショップで取り扱いがあるか確認してもらいたい。