TNI ステム一体型ハンドルや3Dプリントサドル、BBベアリングカップなど新作登場

トライスポーツのオリジナルブランド、TNIが新製品を発表。エアロ形状のステム一体型ハンドルや3Dプリントパッドサドル、ベアリング別売のBBカップがリリースされた。更に、BBカップに組み合わせられるISK製セラミックベアリングも用意される。

---

TNI ESPADA 一体型バーステム

ファクターやダリモ、AXライトネスなど、マニアックなブランドを多数取り扱うトライスポーツ。そのオリジナルブランドであるTNIは、リーズナブルな価格のプロダクトをラインアップし、多くのサイクリストから支持を受けてきた。

今回TNIから一挙に新製品が発表されている。まず、ステム一体型ハンドルであるESPADAから紹介していこう。

ESPADAは、エアロ形状のハンドルトップを持つ一体型バーステム。フルカーボン製で軽量かつ高剛性に仕上げられていることが特徴だ。360mm幅で110mmのステム長のモデルで実測305gとなっている。

近年主流となるケーブルフル内装にも対応しており、コラム直前からケーブルを排出するホールが設けられていることも特徴の一つ。

また、エアロダイナミクスを重視するライダーが使いやすいように、フレア形状とされていることも特徴だ。ブラケット部からバーエンド部にかけて35mm幅が広がる形となっている。

豊富なサイズ展開も魅力の一つで、ハンドル幅（ブラケット部C-C）は360ｍｍ、380mm、400mm、420mの4種類が、ステム長は90mm、100mm、110mmの3種類から選択可能。なお420mm幅の90mmステムはラインアップされておらず、全11種類から選ぶこととなる。価格は42,900円（税込）。

TNI 3D AeroFlow カーボンサドル Ⅱ

近年TNIが力を入れている3Dプリントパッドサドルにも新作が登場した。"3D AeroFlow カーボンサドル Ⅱ”は、これまでのTNIの3Dプリントパッドサドルとは異なり、サドルトップ部が塞がれたデザインとなっていることが特徴だ。

よりフラットなテクスチャーとなることで、サドル上で前後位置を調整する動作も行いやすくなっているだろう。サイズは143mm幅で全長245mmというオーソドックスなサイズ感。

サドルベースおよびレールもカーボンとされており、軽量に仕上げられている。重量は約168g±10g。なお、90kgの重量制限と組み合わせるシートポストは上下から挟み込むタイプのみに限られるという点には注意されたい。価格は31,900円（税込）。

TNI BBカップ

ハンドルとサドルに加え、もう一つユニークな製品もリリースされている。それがベアリング無しのBBカップだ。通常、サードパーティー製のBBはベアリングとそれを収めるカップのセットで販売されている。

しかし、TNIはBBカップのみを販売することで好みのベアリングを使用できるようになった。ガジェットの世界ではBYOB（Bring Your Own Battery）という概念が提唱されて久しいが、この製品はまさしくBYOB（Bring Your Own Bearing）仕様と言えるだろう。用意されるのはシマノ対応のJIS/ITA、PF30、BBright、T47。

トライスポーツはこのBBカップの販売に合わせてISK製のフルセラミックベアリングの取り扱いも開始。BBカップに適合するサイズは♯6805 (37 x 25 x 7)となっている。他のベアリングサイズも用意されているため、用途に応じて選択可能となっている。

---

TNI ESPADA 一体型バーステム
サイズ：360×90/360×100/360×110
　　　　380×90/380×100/380×110
　　　　400×90/400×100/400×110
　　　　420×100/420×110
　　　　※ハンドル幅はブラケット部 C-C、バーエンド C-C は35mmフレア
ステム角度：5.5
ドロップ：121mm
リーチ：53mm
重量：実測305g（360x110mm）
価格：42,900円（税込）

TNI 3D AeroFlow カーボンサドル Ⅱ
重量制限：90kg
パッド：3Dプリントパッド（TPU 3Dパーツ）
ベース：カーボンファイバー
レール：カーボンファイバー　
レール径：7×9
サイズ：143×245mm
重量：約168g±10g　※個体差が有ります
色：黒
価格：31,900円（税込）