オランダが欧州選手権U23を席巻　男子はアンテルマルシェのアーツが勝利

ベルギーで開催中のヨーロッパ選手権3日目に男女のU23ロードレースが行われた。男子はアンテルマルシェ・ワンティへの昇格が決まっているフーブ・アーツが、女子はソフィー・ファンロイエンが制し、男女共にオランダ人がU23の欧州王者に輝いた。

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ベルギーのフランデレン地域東部、リンブルフ州で開催されているロードヨーロッパ選手権。個人タイムトライアルで幕開けた大会は3日目を迎え、この日は男女のU23ロードレースが行われた。

1チーム最大6名で行われた男子レースには全147名は出場し、フースデン・ゾルデルからハッセルトを結ぶ162kmで争われた。コースは1km以上の登りが登場しない平坦路で、レース中盤には2つの石畳坂を含むコースを2周。計6箇所の石畳区間が設定されたものの、難易度は高くないため集団スプリントが予想された。

序盤から前年大会を制したデンマークを含む7名が逃げ集団を形成し、それをベルギーとオランダが先導するプロトンが追う展開。しかし2つの集団の差が1分に達することはなく、先頭に追走集団が合流。その中から残り40kｍ地点でフーブ・アーツ（オランダ）とニクラス・ベーレンス（ドイツ）、レアンドレ・ロズエ（フランス）の3名が飛び出し、先頭に立った。

ハイスピードで進む先頭からは残り5kmでロズエが遅れ、アーツとベーレンスは最終ストレートに到達する。そしてマッチスプリントの結果、アーツが先着して雄叫びを上げた。

「素晴らしいし、予想していなかった勝利。この1週間”どうすれば僕は勝てるのだろうか？”と考え続けていた。スプリントに持ち込まれるだろうと予想し、踏み込むタイミングを待った。自分の有利な展開となり、完璧な勝利だったよ」とアーツは喜んだ。

アーツはアンテルマルシェ・ワンティの下部チームに所属する22歳。今年はトップチームの一員として2月のツアー・オブ・オマーンで3位に入り、ツアー・オブ・ノルウェーにも出場。来年はトップチーム昇格の決まっている期待のスプリンターだ。

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女子U23はオランダがワンツーフィニッシュ

同日に行われた女子U23は石畳の登場しない101.4kmで争われ、大集団によるスプリントで決着した。最終ストレートで有利な位置を取ったのはオランダ。共にオランダのコンチネンタルチームであるフォルカーヴェッセルス・ウィメンズプロサイクリングチームに所属するスカーレット・スーレンのリードアウトから、ソフィー・ファンロイエンが勝利を決めた。

スーレンとワンツーフィニッシュを決め、女子レースでの強さを改めて証明したファンロイエンは、今季初勝利からシーズン5勝を飾った22歳のダッチスプリンター。そしおてこの結果、オランダ出身の選手がU23のロード欧州王者に輝いた。