2024/08/14(水) - 18:15
2024年ツール・ド・フランスに出場した22チームのバイクを3チームごとに連載形式で紹介していくシリーズ第3弾。2台のチャンピオンバイクを投入したEFエデュケーション・イージーポスト、ツールに合わせて開発された新モデルを投入したグルパマFDJとイネオス・グレナディアーズの使用機材をお届けします。
EFエデュケーション・イージーポスト|キャノンデール SuperSix EVO
チームカラーのピンクが一際華やかな印象のEFエデュケーション・イージーポストはキャノンデールのSuperSix EVO LAB71で統一。ポップな色合いのチームバイクには最上級グレードである「LAB71」の表記があるが、UCIの認証コードを見ると「CANN-S6HM」なのでLAB71ではなくセカンドグレードHi-MODであることがわかる(LAB71はCANN-S6SL)。
ステージ1勝&山岳賞&総合敢闘賞を獲得した東京五輪金メダリストのリチャル・カラパスにはシックな色合いのゴールデンバイクが用意されていたほか、アメリカ王者のショーン・クインには大胆に星条旗をあしらったチャンピオンバイクが与えられていた。
昨年春の発表時に話題を呼んだモモデザインの純正ステム一体型ハンドルを使用するが、前面にはパーツサプライヤーのヴィジョンのステッカーが貼られていることが特徴。コンポーネントはシマノのDURA-ACEで、ホイールはヴィジョンのMETRONシリーズ。ブレーキパッドはスロベニアのシンター製だ。
グルパマFDJ|ウィリエール FILANTE SLR、Verticale SLR
アスタナと同様にウィリエールのFILANTE SLRがメインで、山岳ステージでは新型軽量モデルのVerticale SLRを投入。ウィリエールは来年以降もパートナーシップ契約を結ぶグルパマと密な関係を持っており、機材やポジショニングに関して先進的な姿勢をとるチームを大きく評価しているという。
昨年までチューブレスとチューブラーを混用していたグルパマだが、今年はTTバイクも含めてチューブレスに移行した模様。タイヤはコンチネンタルのGrand Prix 5000で、他チームがこぞって使うTT用軽量品の「TT TR」ではなく通常品の「S TR」の使用率が大多数だ。長らくシマノのグローバルサポートチームであり、当然コンポーネントやホイールも含めてDURA-ACEで統一されている。
イネオス・グレナディアーズ|ピナレロ DOGMA F
チーム創設時からピナレロと蜜月の関係を築くイネオス・グレナディアーズは、もちろん発表されたばかりの新型ドグマFをツール・ド・フランスに投入した。旧型のDOGMA Fよりもオレンジ味を増した明るめのカラーが特徴だ。
グルパマFDJと同じくシマノのグローバルサポートチームでありDURA-ACEのフルセットを採用するが、ホイールはDURA-ACEとプリンストンカーボンワークスを併用。写真はAlta 3532ホイールを履いたカルロス・ロドリゲス(スペイン)の山岳ステージ用セットアップバイクだ。また、ベルナルのバイクはブラケット下にDI2のサテライトスイッチを埋め込むなどの工作も行われていた。
タイムトライアルではフロントシングル&クラシファイド製の内装変速ハブを投入するという一風変わったセットアップを採用。新型TTバイク、BOLIDE TTは投入されなかった(パリ五輪では投入)。
text:So Isobe,Kei Tsuji
photo:Kei Tsuji
EFエデュケーション・イージーポスト|キャノンデール SuperSix EVO
チームカラーのピンクが一際華やかな印象のEFエデュケーション・イージーポストはキャノンデールのSuperSix EVO LAB71で統一。ポップな色合いのチームバイクには最上級グレードである「LAB71」の表記があるが、UCIの認証コードを見ると「CANN-S6HM」なのでLAB71ではなくセカンドグレードHi-MODであることがわかる(LAB71はCANN-S6SL)。
ステージ1勝&山岳賞&総合敢闘賞を獲得した東京五輪金メダリストのリチャル・カラパスにはシックな色合いのゴールデンバイクが用意されていたほか、アメリカ王者のショーン・クインには大胆に星条旗をあしらったチャンピオンバイクが与えられていた。
昨年春の発表時に話題を呼んだモモデザインの純正ステム一体型ハンドルを使用するが、前面にはパーツサプライヤーのヴィジョンのステッカーが貼られていることが特徴。コンポーネントはシマノのDURA-ACEで、ホイールはヴィジョンのMETRONシリーズ。ブレーキパッドはスロベニアのシンター製だ。
グルパマFDJ|ウィリエール FILANTE SLR、Verticale SLR
アスタナと同様にウィリエールのFILANTE SLRがメインで、山岳ステージでは新型軽量モデルのVerticale SLRを投入。ウィリエールは来年以降もパートナーシップ契約を結ぶグルパマと密な関係を持っており、機材やポジショニングに関して先進的な姿勢をとるチームを大きく評価しているという。
昨年までチューブレスとチューブラーを混用していたグルパマだが、今年はTTバイクも含めてチューブレスに移行した模様。タイヤはコンチネンタルのGrand Prix 5000で、他チームがこぞって使うTT用軽量品の「TT TR」ではなく通常品の「S TR」の使用率が大多数だ。長らくシマノのグローバルサポートチームであり、当然コンポーネントやホイールも含めてDURA-ACEで統一されている。
イネオス・グレナディアーズ|ピナレロ DOGMA F
チーム創設時からピナレロと蜜月の関係を築くイネオス・グレナディアーズは、もちろん発表されたばかりの新型ドグマFをツール・ド・フランスに投入した。旧型のDOGMA Fよりもオレンジ味を増した明るめのカラーが特徴だ。
グルパマFDJと同じくシマノのグローバルサポートチームでありDURA-ACEのフルセットを採用するが、ホイールはDURA-ACEとプリンストンカーボンワークスを併用。写真はAlta 3532ホイールを履いたカルロス・ロドリゲス(スペイン)の山岳ステージ用セットアップバイクだ。また、ベルナルのバイクはブラケット下にDI2のサテライトスイッチを埋め込むなどの工作も行われていた。
タイムトライアルではフロントシングル&クラシファイド製の内装変速ハブを投入するという一風変わったセットアップを採用。新型TTバイク、BOLIDE TTは投入されなかった(パリ五輪では投入)。
text:So Isobe,Kei Tsuji
photo:Kei Tsuji
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