パリ五輪の最終日にして7日目を迎えた自転車のトラック。女子オムニアムに出場した梶原悠未は17位、男子ケイリンで太田海也は準決勝敗退、決勝に進んだ中野慎詞は最終コーナーで落車し4位タイでメダルに迫った。



ロードレースの世界王者であるロッテ・コペッキー(ベルギー)も出場した女子オムニアム photo:CorVos

パリ2024オリンピックが閉幕する8月11日(日)、自転車競技のトラック種目も最終日を迎え、女子オムニアムと女子スプリント、男子ケイリンの決勝が行われた。

女子オムニアムには東京五輪の銀メダリストである梶原悠未が出場し、1種目のスクラッチは16位(10pts)でスタート。続くテンポレースでは17位(8pts)と厳しい戦いを強いられるなか、臨んだエリミネーションでは21位(1pts)。そして20位(19pts)で迎えた最終種目のポイントレースで梶原は25点を積み上げたものの、全体の17位でレースを終えた。

優勝したのは東京五輪に続く2連覇を達成したジェニファー・バレンテ(アメリカ)。銀メダルはダリア・ピクリク(ポーランド)、銅メダルはアリー・ウォールストン(ニュージーランド)が手に入れている。

女子オムニアム表彰台:2位ピクリク、1位バレンテ、3位ウォールストン photo:UCI

女子スプリント表彰台:2位フリードリヒ、1位アンドリューズ、3位フィヌケ photo:UCI

前日に佐藤水菜が3回戦敗者復活戦で敗退した女子スプリントは、エレセ・アンドリューズ(ニュージーランド)が女子ケイリンに続き金メダルを獲得。銀メダルはレアソフィー・フリードリヒ(ドイツ)、またエマ・フィヌケ(イギリス)が3位決定戦を制して銅メダルに輝いている。

男子ケイリンの準々決勝には太田海也と中野慎詞が出場。1組6名が出走し、上位4名が次に進める1組に太田が登場し、4位で準決勝進出を決める。また2組の中野も4位で駒を進めた。

3位までに入れば決勝に進める準決勝1組目に臨んだ中野はスタートから最後尾でチャンスを窺い、最終ラップで番手を上げ3位で決勝進出を決めた。一方の太田は、男子スプリントの金メダリストであるハリー・ラブレイセン(オランダ)と銀メダリストのマシュー・リチャードソン(オーストラリア)のいる2組目に入る。3着でフィニッシュしたものの、降格処分を受け4位で準決勝敗退となった。

男子ケイリンの決勝に臨んだ中野慎詞 photo:UCI

最終コーナーで落車した中野慎詞ら3名 photo:CorVos
4位タイという結果に終わった中野慎詞 photo:CorVos


決勝に臨んだ中野は先行するマシュー・グレーツァー(オーストラリア)とラブレイセンに続く3番手でラストラップの鐘を聞く。しかし最終コーナーで中野がムハンマド シャー フィルダウス・シャフロム(マレーシア)とジャック・カーリン(イギリス)と接触して落車。中野は4位で惜しくもメダルを逃した。

優勝したラブレイセンはチームスプリントとスプリントに続く3つ目の金メダルを獲得。リチャードソンは2つ目の銀メダルを喜び、先行してリチャードソンのアシストに徹したグレーツァーが銅メダルに輝いている。

中野は左の鎖骨骨折が判明し、帰国後に手術を行うのだという。

チームスプリントとスプリントに続く、3つ目の金メダルを獲得したハリー・ラブレイセン(オランダ) photo:UCI

女子オムニアム結果
1位 ジェニファー・バレンテ(アメリカ) 144pts
2位 ダリア・ピクリク(ポーランド) 131pts
3位 アリー・ウォールストン(ニュージーランド) 125pts
17位 梶原悠未 44pts
女子スプリント結果
1位 エレセ・アンドリューズ(ニュージーランド)
2位 レアソフィー・フリードリヒ(ドイツ)
3位 エマ・フィヌケ(イギリス)
男子ケイリン結果
1位 ハリー・ラブレイセン(オランダ)
2位 マシュー・リチャードソン(オーストラリア)
3位 マシュー・グレーツァー(オーストラリア)
4位 中野慎詞
4位 ジャック・カーリン(イギリス)

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