今年で39回目を迎えるシマノ鈴鹿ロードが8月24~25日(土、日)に開催される。国内最大規模のサイクルイベントとして全国からサイクリストが集まるロードレースの大運動会。今大会では新種目「30分エンデュランス」を筆頭に初心者が参加しやすいようにリニューアル。更にプロレーサーたちの迫力ある走りを見られる「シマノ鈴鹿ロードレースクラシック」が昼の開催となり、より盛り上がる2日間となりそうだ。



今年で39年目を迎えるシマノ鈴鹿ロードが今年もやってくる| photo:Makoto AYANO

夏を締めくくるロードバイクの大運動会として、全国からのべ1万人以上のサイクリストが集まる国内最大級のサイクルイベントの一つである「シマノ鈴鹿ロード」。今年で39回目を迎える今年は8月24~25日(土、日)に開催され、ロードレース、タイムトライアル、耐久レースなど様々な種目が2日間に渡って行われる。

舞台となるのは1962年に日本初の本格的な国際レーシングコースとして完成した三重県鈴鹿市の「鈴鹿サーキット」。全18個のコーナーが登場する全長5,807mの日本最長サーキットであり、F1の舞台ともなる世界的なコースだ。そんな日本のモータースポーツ文化の発展の礎であり、聖地でもある鈴鹿サーキットのフルコースを2日間に渡って使用するのがシマノ鈴鹿ロードレースの人気の大きな理由の一つだ。

多種多様な種目が詰め込まれた2日間。
エンデュランス種目に複数人が同時に走れるクラスや30分の種目も加わり、今年は更に参加しやすく!


多くのサイクリストが鈴鹿に集結多くのサイクリストが鈴鹿に集結
レース種目はビギナーや子ども向けのものから、実業団選手やプロ選手が出場する「シマノ鈴鹿国際ロードレースクラシック」のようなハイレベルなものまで多種多様。「夏の自転車大運動会」との異名をとるだけあって、初心者から上級者まで多くのサイクリストが一緒になって楽しめるのがシマノ鈴鹿ロードなのだ。

JCF公認レースとして全日本選手権の参加資格獲得大会として開催されるシマノ鈴鹿ロードレースクラシックを頂点に、チームメイトと2日間にわたって5つのレースを戦う5ステージスズカ、初心者、中級者、上級者にレベル分けされた「2周/3周/5周の部」、安全講習会付きの「体験レース」なども開催される。

またユースの小学生の部は学年別に小学1-2年、3-4年、5-6年と3クラスに細分化されており、学齢差による体力差が出ないように配慮されている。また、数多くのブランドが出展するプロモーションブースも設けられ、最新モデルの展示や試乗を行う事が出来るのだ。まさに自転車尽くしの2日間になること間違いなし。

参加者が一番多い2時間エンデュランス photo:Michinari TAKAGI

そんな中で、今年の大会の取り組みとして目玉となるのが、「エンデュランス」系種目。いわゆるエンデューロ、耐久レースと呼ばれる制限時間内に走った周回数を競う種目であり、足きりなども存在せず自分のペースで走れるため、初心者のイベントデビューにピッタリなカテゴリーだ。今年のシマノ鈴鹿ロードでは、そんなエンデュランス種目を大プッシュ。これまでの「2時間エンデュランス」に加え、より短い「30分エンデュランス」を新設することで、更にビギナーも参加しやすくなった。

また、エンデュランス種目で時折話題になるのが、「仲間と参加しても結局一人で走ることになる」という問題。シマノ鈴鹿ロードではこの問題に対処するため、コースを2~4人で同時に走ることの出来る"ペア"、"トリオ"、"カルテット"のクラスを新設。仲間と励まし合いながら、また経験者にアドバイスをもらいながら参加できるようになった。

今大会より新設されるペアやトリオ、カルテットクラスでは仲間と励まし合いながら走れるようになる (c)シマノ
もちろん交代制のクラスも開催される (c)シマノ



レーサーの列は途切れること無く続く photo:Makoto AYANO

更に、人気の高い2時間エンデュランスをこれまでの土曜日開催だけでなく日曜日にも追加開催。より多くの人に、目玉種目を楽しんでもらえるように開催数も増加し、あらゆる面でエンデュランス種目を拡大する大会となる。

5ステージ・スズカがステージレースとして更に進化。 個人TTのフルコース開催&中間スプリント賞を新設

ホビーレーサーに数少ないステージレースの機会を提供する5ステージ・スズカ (c)シマノ

国内で数少ないホビーレーサーにとってのステージレースとして、人気を集める5ステージ・スズカ。個人成績とチーム成績をかけて、3つのロードレースと個人TT、そしてチームTTからなる5ステージのレースが2日間にわたり開催される。

第2ステージ以降では総合一位の選手がリーダージャージを着用し、ステージレースの醍醐味を味わえる5ステージ・スズカが、更にパワーアップして開催される。今大会では、総合成績に大きな影響を与える個人TTの距離を延長。例年東コースのみで行われてきた個人TTだが、今年はフルコースで開催される。ほぼ倍の距離となり、より独走力が問われるように。

今年は個人TTがフルコースで開催されるように photo:Michinari TAKAGI
個人総合ジュニア賞と個人総合時間賞のジャージ。今年はスプリント賞ジャージもここに加わることに photo:Michinari TAKAGI

昨年のチーム総合成績1位のNerebani photo:Michinari TAKAGI

そして、新たに中間スプリント賞を設けることも大きなトピック。各ステージに設定されている中間スプリントポイントの合計を競い、トップの選手にはスプリント賞ジャージが与えられる。個人TTの比重が上がる一方で、スプリンターにとってもステージ狙いだけでない新たな目標が登場した。

今回の変更により、更に戦略の幅を増した5ステージ・スズカ。総合を狙うのか、ステージにフォーカスするのか。それともスプリントジャージを獲りに行くのか。各チームの思惑が重なり、更に深みのあるレースが展開されそうだ。

近年盛り上がりを見せるマスターズ種目 同世代と切磋琢磨する場を拡充

フィニッシュラインではハンドルを投げて順位を上げる。同世代だからこそ勝負も熱くなる photo:Masanao Tomita

どうしても年齢と共に体力は衰えてしまうもの。だが、自転車で速さを競い合う楽しみは変わらない。そんなベテランサイクリストの間で盛り上がりを見せるのが同世代のみが参加する年代別カテゴリーのマスターズクラス。シマノ鈴鹿ロードにおいても、ここ数年は募集開始後すぐに定員となるほどの人気だという。

そんなマスターズ人気を反映し、今大会では開催回数を大きく拡大。マスターズ40+、マスターズ50+、マスターズ60+の3種目は、土日の両日開催となり、参加機会が倍増。これまでの参加者だけでなく、マスターズレースが気になっていた方も参加しやすくなったはず。

今年はシマノ鈴鹿ロードレースクラシックにおいても表彰対象が拡大されるマスターズ photo:Michinari TAKAGI

更に、日曜の「シマノ鈴鹿ロードレースクラシック」においても年代別表彰を実施。40歳代、50歳代、60歳代の1位がそれぞれ表彰対象となり、よりハイレベルなレースにおいても表彰の可能性が増加している。

自分が走るだけじゃない。ロードレース観戦の楽しさも体験できるイベントに

ファンとハイタッチをしながら入場する選手たち photo:Michinari TAKAGI
シマノレーシングをはじめ、国内トップレベルのチームが集まる photo:Michinari TAKAGI

全日本選手権申込資格認大会に認定された「シマノ鈴鹿ロードレースクラシック」全日本選手権申込資格認大会に認定された「シマノ鈴鹿ロードレースクラシック」
2日間にわたり、様々な種目に参加できるシマノ鈴鹿ロードだが、少し趣を異にするのが「シマノ鈴鹿ロードレースクラシック」だ。シマノレーシングを筆頭に、国内最高峰のロードレースチームがエントリーするJCF公認大会で、トップレベルのパフォーマンスが鈴鹿サーキットで繰り広げられる。

これまでは大会のフィナーレを飾るタイムスケジュールとなっていたが、今大会ではその魅力をより多くの人に伝えるため日曜日のお昼時間に開催されることとなった。参加種目の合間にプロレーサーたちの走りを観戦できるように。

ついにチームカーがシマノ鈴鹿ロードレースクラシックに導入される (c)シマノ

さらに、プロレースの雰囲気を更に盛り上げるため、チームカーをレースに導入。密集したプロトンに続き、ラッピングされたチームカーがサーキットを駆け抜けていく様子は見るものを圧倒すること間違いない。

便利な「シマノ鈴鹿ロード公式アプリ」がリリース予定。会場での受付から参加種目リマインダー機能まで網羅する必携アプリ

便利な大会専用アプリが登場。嵩張る大会プログラムも参加確認証もこれ一つに (c)シマノ

シマノ鈴鹿ロードにもDX化の波が到達。今大会からは、シマノ鈴鹿ロード公式アプリがリリースされ、従来の大会プログラムの代わりに利用可能となる。レーススケジュールや会場マップなど、大会プログラムに掲載されていた情報はもちろん、自分の参加レースをスケジューリングできる"マイスケジュール"機能や、予定時刻にイベントをお知らせしてくれる"ポップアップ"機能まで、便利な機能が盛りだくさん。

更に、事前発送されていた参加確認証もアプリから表示できるようになる。選手受付でアプリの画面を提示することで、ゼッケンとチップを受け取れるようになるため、参加確認証を忘れてしまった!というトラブルも起きなくなっている。

5月17日19時より受付開始! 申込期限は7月8日まで
シマノ鈴鹿ロード大会ホームページでは、新着情報が随時更新されている。競技規則など各種ルールからコース紹介や観戦ポイント、プログラム&タイムスケジュール、アクセス情報、昨年までの様子がわかる大会レポートなど、様々なコンテンツ満載でシマノ鈴鹿ロードのすべてが分かるサイトとなっている。参加申込はインターネットのみとなり、スポーツエントリー(個人参加種目)(チーム参加種目)からの申し込みとなっている。



第39回シマノ鈴鹿ロードレース/シマノ鈴鹿ロードレースクラシック
開催日:2024年8月24日(土)25日(日)
会 場:鈴鹿サーキット(〒510-0295 三重県鈴鹿市稲生町7992)
募集期間:2024年5月17日19:00~2024年7月8日23:59
申込方法:WEB

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