2024/05/15(水) - 23:00
スラムの新型RED AXSがついにデビュー。“エフォートレス”を掲げ、従来以上に効率性に富んだ、スラムらしい、そして現代レーサーにマッチしたコンポーネントに仕上げられている。速報でお伝えします。
既にプロレースシーンで目撃され、話題を巻き起こしているスラムの新型RED AXS(レッド・アクセス)が遂に正式デビュー。無線電動変速による2x12スピード、あるいは1x12スピードという基本構成は先代と変わらないものの、シフト/ブレーキレバーの変化を中心に、前後ディレイラーやクランクセット、チェーン、ブレーキシステムなどあらゆる部分で効率化と軽量化を達成している。
スラムが打ち出すキーワードは「エフォートレス」。つまり、シフトやブレーキの操作、重量の軽さ、パワー計測、コンピューターとの接続に至るまで余分な力や面倒さを要することなく、過去最高に快適なコンポーネントであることが開発において重視されたという。
最も大きな変化はシフト/ブレーキレバーだ。下ハンドルではなくブラケットを握り込むエアロポジションが一般的となってきたプロレース界を鑑みて、ブラケットのリーチを伸ばし、かつレバーの頭部分を被せるように握りこめるよう、内部の油圧ブレーキ機構を縦から横置きに変更することで大幅なフォルム変更を実行。徹底的な各部見直しを図ることでレバーの引きを大幅に軽くし、ブラケットポジションからの1フィンガー操作であってもシビアなダウンヒルに挑めるよう配慮されたという。併せてキャリパー側も大幅な肉抜き加工で軽さを追い求めつつ、ピストン位置の変更によって制動力を向上。ブレーキローター(Paceline Xローター)も同じく軽量化を遂げている。
また、シフト/ブレーキレバーの変化はこれだけに留まらず、レバー上部内側に親指で操作可能な「ボーナスボタン」が配置されたことがトピック。例えブラケットを握ったエアロポジション中であっても、ほんの僅かな指操作だけでシフト操作ができるという「エフォートレス」ぶりを発揮する。さらにペアリングしたサイクルコンピューターの操作も可能。あくまでスラムは「ボーナス」と表現するものの、同社の電動コンポーネント史上初めて左右2つずつスイッチが搭載された意味は大きいだろう。
ギア周りも細かいアップデートが行われた。フロントディレイラーにはリアディレイラーの位置に応じて位置調整を行うオートトリム機能が搭載されたほか、ケージ幅を狭めて素早い変速を実現。引き続きフルードダンパーを搭載するリアディレイラーは36Tカセットへの対応のほか、セラミックベアリングのビッグプーリーを投入。デザイン変更が行われたクランクセットはアームのカーボン積層やチェーンリングの見直しで29g、特徴的なフラットトップチェーンはより大胆な肉抜きによって13gの軽量化を果たしている。
チェーンリングは引き続き50/37T、48/35T、46/33Tが用意され、パワーメーターチェーンリングにはプロ向けの52/39T、54/41T、56/43Tもラインナップ。リアカセットは10-28Tと10-33Tに加え、新たに10-30Tと10-36Tが新登場している。コンポーネント総重量は2649gと前作から153gもの軽量化を遂げている。
また、新型REDはスラム傘下となったハンマーヘッドの新型サイクルコンピューター「Karoo」とダイレクト接続を行い、スマートフォン要らずで各種設定やログ管理が可能というスマート化も邁進させている。煩わしいペアリング作業が要らず、かつボーナスボタンでの操作にも対応するなど、飛躍的に「エフォートレス」なコンポーネントとなった。
国内の初期販売はグループセットとクランク、カセット、チェーンでの展開となる。グループセットにはシフト/ブレーキセット/FD/RD/バッテリー/充電器/160mmローター/チェーン/ハンマーヘッド Karooサイクルコンピューターが含まれて504,600円だ。クランクセットは111,800円、パワーメータークランクセットは205,600円、カセットは61,710円(10-36Tのみ65,170円)、レインボーカラーのカセットは71,330円(10-36Tのみ74,880円)、チェーンは15,880円、レインボーチェーンは17,680円。
シクロワイアードでは既に新型RED AXSを搭載したテストバイクがスラム本社から到着済み。フォトギャラリーやインプレッションなど、フルボリュームでの特集記事を追って掲載予定です。
既にプロレースシーンで目撃され、話題を巻き起こしているスラムの新型RED AXS(レッド・アクセス)が遂に正式デビュー。無線電動変速による2x12スピード、あるいは1x12スピードという基本構成は先代と変わらないものの、シフト/ブレーキレバーの変化を中心に、前後ディレイラーやクランクセット、チェーン、ブレーキシステムなどあらゆる部分で効率化と軽量化を達成している。
スラムが打ち出すキーワードは「エフォートレス」。つまり、シフトやブレーキの操作、重量の軽さ、パワー計測、コンピューターとの接続に至るまで余分な力や面倒さを要することなく、過去最高に快適なコンポーネントであることが開発において重視されたという。
最も大きな変化はシフト/ブレーキレバーだ。下ハンドルではなくブラケットを握り込むエアロポジションが一般的となってきたプロレース界を鑑みて、ブラケットのリーチを伸ばし、かつレバーの頭部分を被せるように握りこめるよう、内部の油圧ブレーキ機構を縦から横置きに変更することで大幅なフォルム変更を実行。徹底的な各部見直しを図ることでレバーの引きを大幅に軽くし、ブラケットポジションからの1フィンガー操作であってもシビアなダウンヒルに挑めるよう配慮されたという。併せてキャリパー側も大幅な肉抜き加工で軽さを追い求めつつ、ピストン位置の変更によって制動力を向上。ブレーキローター(Paceline Xローター)も同じく軽量化を遂げている。
また、シフト/ブレーキレバーの変化はこれだけに留まらず、レバー上部内側に親指で操作可能な「ボーナスボタン」が配置されたことがトピック。例えブラケットを握ったエアロポジション中であっても、ほんの僅かな指操作だけでシフト操作ができるという「エフォートレス」ぶりを発揮する。さらにペアリングしたサイクルコンピューターの操作も可能。あくまでスラムは「ボーナス」と表現するものの、同社の電動コンポーネント史上初めて左右2つずつスイッチが搭載された意味は大きいだろう。
ギア周りも細かいアップデートが行われた。フロントディレイラーにはリアディレイラーの位置に応じて位置調整を行うオートトリム機能が搭載されたほか、ケージ幅を狭めて素早い変速を実現。引き続きフルードダンパーを搭載するリアディレイラーは36Tカセットへの対応のほか、セラミックベアリングのビッグプーリーを投入。デザイン変更が行われたクランクセットはアームのカーボン積層やチェーンリングの見直しで29g、特徴的なフラットトップチェーンはより大胆な肉抜きによって13gの軽量化を果たしている。
チェーンリングは引き続き50/37T、48/35T、46/33Tが用意され、パワーメーターチェーンリングにはプロ向けの52/39T、54/41T、56/43Tもラインナップ。リアカセットは10-28Tと10-33Tに加え、新たに10-30Tと10-36Tが新登場している。コンポーネント総重量は2649gと前作から153gもの軽量化を遂げている。
また、新型REDはスラム傘下となったハンマーヘッドの新型サイクルコンピューター「Karoo」とダイレクト接続を行い、スマートフォン要らずで各種設定やログ管理が可能というスマート化も邁進させている。煩わしいペアリング作業が要らず、かつボーナスボタンでの操作にも対応するなど、飛躍的に「エフォートレス」なコンポーネントとなった。
国内の初期販売はグループセットとクランク、カセット、チェーンでの展開となる。グループセットにはシフト/ブレーキセット/FD/RD/バッテリー/充電器/160mmローター/チェーン/ハンマーヘッド Karooサイクルコンピューターが含まれて504,600円だ。クランクセットは111,800円、パワーメータークランクセットは205,600円、カセットは61,710円(10-36Tのみ65,170円)、レインボーカラーのカセットは71,330円(10-36Tのみ74,880円)、チェーンは15,880円、レインボーチェーンは17,680円。
シクロワイアードでは既に新型RED AXSを搭載したテストバイクがスラム本社から到着済み。フォトギャラリーやインプレッションなど、フルボリュームでの特集記事を追って掲載予定です。
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