今シーズンより施行される「内向きブラケットポジション」へのUCI規制に対し、ブラケットの角度をチェックする計測器"BOOST アングルチェッカー10"がリリースされた。傾斜制限に対する目安として活用できる治具となる。



BOOST アングルチェッカー10 (c)ポディウム

プロロードレーサーの吉田隼人が監修し、過酷なレースで戦うプロ選手が納得できる性能を実現したプロダクトを次々と展開しているBOOSTシリーズ。オイルやエナジードリンクなどが揃うシリーズに、新たに加わったのが"BOOST アングルチェッカー10"だ。

これは、UCIが2024シーズンから新たに規制する「ブレーキレバーを極端に内側に向けるセッティング」に違反していないかどうかを確認するための目安となる器具だ。現在、UCIのコミッセールは3Dプリント製の器具を使用し、選手らのバイクを計測している。

BOOST アングルチェッカー10 (c)ポディウム
BOOST アングルチェッカー10 (c)ポディウム



現在の規則では"トラディショナルハンドルバー"のドロップ部に対して10°以内までの角度とすることが求められている。なお、ブラケット部とドロップエンド部で外‐外80mm以上の差があるようなフレアハンドルはトラディショナルハンドルバーとして認められない。

今回BOOSTシリーズに新たにラインアップされたアングルチェッカー10は、この規制に対応するための測定器具だ。UCIが用いる器具をベースに収納しやすさを考慮して製作された器具となる。

ハンドル下部のセンターラインに対して開きが均等になるように使用する (c)ポディウム
ブラケットが触れてなければ10°以内と判断できる (c)ポディウム



左右に各10°の開きがあり、ハンドル下部のセンターラインに対して開きが均等になるように使用する。ただ、一点注意が必要なのはあくまで目安となるものであり、実際のレースにおいては大会主催者およびコミセールパネルの判断がベースとなるため、バイクインスペクションをクリアできる保証はないとのことだ。とはいえ、可能な限りブラケットを内向きに設定したいレーサーは、所持していても損はないのではないだろうか。

BOOST アングルチェッカー10
価格:オープン価格
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