2024/02/19(月) - 12:00
他を寄せ付けない圧巻のスプリント。エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)が女子バレンシアナ最終日で今大会2勝目を挙げ、クラシックシーズンでの活躍が期待されるマーレン・ロイサー(スイス、SDワークス・プロタイム)が総合優勝に輝いた。
2月24日のオムロープ・ヘットニュースブラットから始まる春のクラシックシーズンを前に、スペイン南部バレンシアで行われたボルタ・フェメニナ・デ・ラ・コムニタ・バレンシアナ(UCI2.Pro)は最終日を迎えた。この日はサグントから一度内陸部を通り、バレンシアの市街地にフィニッシュする118km。コース後半に2級山岳が登場するものの、その後は32kmに及ぶ下りと平坦路がフィニッシュまで続くため、予想に違わず集団スプリントで決着した。
アリス・ウッズ(イギリス、ヒューマンパワードヘルス)ら3名が逃げグループを作り、それをEFエデュケーション・キャノンデールなどが先導するメイン集団という形でレースは進行。しかし残り35kmで逃げは捉えられ、大会初日と2日目を連続で2位と勝利を逃したマリアンヌ・フォス(オランダ)のために、ヴィスマ・リースアバイクがプロトンのコントロールを担った。
集団が一つのまま2級山岳に入り、頂上まで数kmを残した地点からマビ・ガルシア(スペイン、リブ・アルウラー・ジェイコ)がアタックして頂上をトップで通過する。しかし下りで引き戻され、バレンシアの市街地に突入した集団からパンアメリカTT王者のクリステン・フォークナー(アメリカ、EFエデュケーション・キャノンデール)が飛び出した。
昨年はストラーデビアンケで3位に入ったものの、レース中の使用が禁止されている血糖値モニターを装着しながら走ったとして失格処分となったフォークナー。リブ・アルウラー・ジェイコからEFに移籍後初勝利を狙ったものの、スプリントに向けスピードを増すプロトンは最終ストレートを前にフォークナーをキャッチした。
フォスが集団の中に埋もれ行き場を失うなか、ライバルの動きを確認したエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)がスプリントを開始。その圧倒的なスピードはライバルたちを寄せ付けることなく、大会初日に続く2勝目を決めた。
「スプリントに向けた体制を整えるためには、チームとして力を尽くさなければならない。だから勝利の直後、それを可能にしてくれたチームメイトのことが頭を過った。この勝利がとても嬉しい」と、バルサモは喜んだ。
そして総合優勝は第2ステージで独走を決め、この日もトップ集団でフィニッシュしたマーレン・ロイサー(スイス、SDワークス・プロタイム)の手に。「この結果はクラシックシーズンに向けた自信に繋がる。自分自身、またチームとして非常に高いレベルにあるという証拠を示すことができた」とロイサーは語った。
2月24日のオムロープ・ヘットニュースブラットから始まる春のクラシックシーズンを前に、スペイン南部バレンシアで行われたボルタ・フェメニナ・デ・ラ・コムニタ・バレンシアナ(UCI2.Pro)は最終日を迎えた。この日はサグントから一度内陸部を通り、バレンシアの市街地にフィニッシュする118km。コース後半に2級山岳が登場するものの、その後は32kmに及ぶ下りと平坦路がフィニッシュまで続くため、予想に違わず集団スプリントで決着した。
アリス・ウッズ(イギリス、ヒューマンパワードヘルス)ら3名が逃げグループを作り、それをEFエデュケーション・キャノンデールなどが先導するメイン集団という形でレースは進行。しかし残り35kmで逃げは捉えられ、大会初日と2日目を連続で2位と勝利を逃したマリアンヌ・フォス(オランダ)のために、ヴィスマ・リースアバイクがプロトンのコントロールを担った。
集団が一つのまま2級山岳に入り、頂上まで数kmを残した地点からマビ・ガルシア(スペイン、リブ・アルウラー・ジェイコ)がアタックして頂上をトップで通過する。しかし下りで引き戻され、バレンシアの市街地に突入した集団からパンアメリカTT王者のクリステン・フォークナー(アメリカ、EFエデュケーション・キャノンデール)が飛び出した。
昨年はストラーデビアンケで3位に入ったものの、レース中の使用が禁止されている血糖値モニターを装着しながら走ったとして失格処分となったフォークナー。リブ・アルウラー・ジェイコからEFに移籍後初勝利を狙ったものの、スプリントに向けスピードを増すプロトンは最終ストレートを前にフォークナーをキャッチした。
フォスが集団の中に埋もれ行き場を失うなか、ライバルの動きを確認したエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)がスプリントを開始。その圧倒的なスピードはライバルたちを寄せ付けることなく、大会初日に続く2勝目を決めた。
「スプリントに向けた体制を整えるためには、チームとして力を尽くさなければならない。だから勝利の直後、それを可能にしてくれたチームメイトのことが頭を過った。この勝利がとても嬉しい」と、バルサモは喜んだ。
そして総合優勝は第2ステージで独走を決め、この日もトップ集団でフィニッシュしたマーレン・ロイサー(スイス、SDワークス・プロタイム)の手に。「この結果はクラシックシーズンに向けた自信に繋がる。自分自身、またチームとして非常に高いレベルにあるという証拠を示すことができた」とロイサーは語った。
ボルタ・フェメニナ・デ・ラ・コムニタ・バレンシアナ2024第4ステージ結果
1位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) | 2:52:42 |
2位 | アルレニス・シエラ(キューバ、モビスター) | |
3位 | ナディア・クアリオット(イタリア、ラボラル・クチャ・ファンダシオン・エウスカディ) | |
4位 | ジョシー・ネルソン(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
5位 | リリー・ウィリアムズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) |
個人総合成績
1位 | マーレン・ロイサー(スイス、SDワークス・プロタイム) | 13:31:22 |
2位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | +0:08 |
3位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス・プロタイム) | +0:12 |
4位 | ジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:30 |
5位 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) | +0:45 |
その他の特別賞
山岳賞 | オリハ・クリニチ(ウクライナ、フェニックス・ドゥクーニンク) |
ヤングライダー賞 | シリン・ファンアンローイ(オランダ、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | キャニオン・スラム |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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