2024/01/24(水) - 23:00
ルックのフラッグシップペダル"KEO BLADE"が10年ぶりにモデルチェンジ。プロアマ問わず高い支持率を誇る名品ペダルが、より優れたパワー伝達効率と安定性をもたらすワイドなエアロデザインを手に入れた。
ルック KEO BLADE
1984年に世界で初めて商業的な成功を収めたロード用クリップレスペダルを開発したのがフランスのルックだ。3つ穴クリートのビンディング機構を採用した"KEO"シリーズとして進化を続け、2011年にはビンディング機構にカーボン製バネを使用したKEO BLADEを開発し、これまでのKEOシリーズと同等のパワー伝達効率や安定性を維持しつつ、高い軽量性をもたらすことに成功。2014年のマイナーチェンジを経て以来、定番ロードペダルとして世界中のサイクリストから愛されてきた。
1984年から実に40年、KEO BLADE最後のマイナーチェンジから10年の節目となる2024年、ルックは満を持してKEO BLADEのモデルチェンジを行った。コフィディスやアンテルマルシェ・ワンティ、モビスター、アスタナらサポートチームとともに3年間の開発期間を経て新型KEO BLADEがベールを脱いだ。
ペダル先端を細くすることで空気抵抗の低減を狙っている
曲線を描くボディシェイプによってエアロを高める
新型KEO BLADEの大きな進化は、現代の合言葉のように追求されるエアロダイナミクスにある。CFD解析によってデザインされ、フランスのマニクールにある風洞実験を経て完成。ボディシェイプは一目で新型と分かるほどに大きく変化した。
エアロを高めるキーポイントはペダル先端の形状を尖らせていること。この新たなデザインによってペダル先端にかかるドラッグを2％削減することに成功した。またスピンドルから後方のボディシェイプも空気の流れをコントロールする意図を見て取れる。
新型KEO BLADEはクリート/シューズとの接触面積が旧来の700㎟から705㎟へと増えていることも大きな違い。プラットフォーム幅は67mmから64mm幅へ狭くなったものの、接触面積が向上したことによってペダリングの安定性と効率のよりパワー伝達性を実現した。なおQファクターは53mm、スタックは14.8mmと先代との差はない。
踏み面の面積が拡大している
スタックハイトなどは従来より変更なし
KEO BLADEにはチタンスピンドル＋セラミックベアリング仕様の最上位グレード"KEO BLADE Ceramic Ti"、クロモリスピンドル＋セラミックベアリング仕様の中級グレード"KEO BLADE Ceramic"、クロモリスピンドル＋スチールベアリングのベーシックグレード"KEO BLADE"の3種類がラインアップされており、いずれもシリーズに共通する軽量性という大きな魅力は失われていない。
特にKEO BLADE Ceramic Tiは片側95gと非常に軽量で、1gでも軽さを求めるアスリートにアドバンテージを与えてくれる。トップモデルに続くKEO BLADE CeramicとKEO BLADEですら片側115gと軽いことは大きなメリットだ。
クロモリシャフトのベーシックグレードは実測116g
さらに新型KEO BLADEはペダルの重量バランスを見直すことで、前作から60％もクリップインとクリップアウトの行いやすさが増している。停車時のリリース、リスタート時のキャッチの動作がよりスムーズになり、実用面での進化も遂げている。
KEO BLADEのカーボンプレートは交換可能となっている
ルックの本国担当者によればカーボンインジェクションのボディは前作比200％の強度向上と耐衝撃性向上を果たした。またスピンドルも新設計であり、シールドベアリング2セット＋ニードルベアリングという構成とすることで防水性を向上させた。封入されるグリースも改良されており、高い防水性と長寿命を期待できるスペックへと進化を遂げた。
さらにカーボンブレードも高耐久なものに更新されている。またカーボンブレードは万が一破損した時にもプロショップにて交換可能で、かつブレードのテンションも購入後に変更することが可能だ。ブレードのテンションは8Nm、12Nm、16Nmの3種類。各モデルのスペックは下記一覧をチェックしてもらいたい。
シクロワイアードでは追ってインプレッション記事を掲載予定。ペダルの使用感はもちろん、ルック本国スタッフへのインタビューを交えて紹介する予定だ。
ルックのエクスポート・マネージャーであるパスカル・ナヴァッロさんに話を伺った
ルック KEO BLADE Ceramic Ti
ボディ：カーボン
クリート：ケオグリップ
アクスル：チタニウム
ベアリング：セラミック
リテンション：16－カーボン
デッキ幅：64mm
踏面積：705mm2
Qファクター：53mm
スタック：14.8mm
重量：95g
価格：52,800円（税込）
ルック KEO BLADE Ceramic
ボディ：カーボン
クリート：ケオグリップ
アクスル：クロモリ＋
ベアリング：セラミック
リテンション：12－カーボン
デッキ幅：64mm
踏面積705mm2
Qファクター53mm
スタック14.8mm
重量：115g
価格：36,300円（税込）
ルック KEO BLADE
ボディ：カーボン
クリート：ケオグリップ
アクスル：クロモリ＋
ベアリング：スチール
リテンション：08－コンプ
踏面積：705mm2
デッキ幅：64mm
Qファクター：53mm
スタック14.8mm
重量：115g
価格：25,300円（税込）
1984年に世界で初めて商業的な成功を収めたロード用クリップレスペダルを開発したのがフランスのルックだ。3つ穴クリートのビンディング機構を採用した"KEO"シリーズとして進化を続け、2011年にはビンディング機構にカーボン製バネを使用したKEO BLADEを開発し、これまでのKEOシリーズと同等のパワー伝達効率や安定性を維持しつつ、高い軽量性をもたらすことに成功。2014年のマイナーチェンジを経て以来、定番ロードペダルとして世界中のサイクリストから愛されてきた。
1984年から実に40年、KEO BLADE最後のマイナーチェンジから10年の節目となる2024年、ルックは満を持してKEO BLADEのモデルチェンジを行った。コフィディスやアンテルマルシェ・ワンティ、モビスター、アスタナらサポートチームとともに3年間の開発期間を経て新型KEO BLADEがベールを脱いだ。
新型KEO BLADEの大きな進化は、現代の合言葉のように追求されるエアロダイナミクスにある。CFD解析によってデザインされ、フランスのマニクールにある風洞実験を経て完成。ボディシェイプは一目で新型と分かるほどに大きく変化した。
エアロを高めるキーポイントはペダル先端の形状を尖らせていること。この新たなデザインによってペダル先端にかかるドラッグを2％削減することに成功した。またスピンドルから後方のボディシェイプも空気の流れをコントロールする意図を見て取れる。
新型KEO BLADEはクリート/シューズとの接触面積が旧来の700㎟から705㎟へと増えていることも大きな違い。プラットフォーム幅は67mmから64mm幅へ狭くなったものの、接触面積が向上したことによってペダリングの安定性と効率のよりパワー伝達性を実現した。なおQファクターは53mm、スタックは14.8mmと先代との差はない。
KEO BLADEにはチタンスピンドル＋セラミックベアリング仕様の最上位グレード"KEO BLADE Ceramic Ti"、クロモリスピンドル＋セラミックベアリング仕様の中級グレード"KEO BLADE Ceramic"、クロモリスピンドル＋スチールベアリングのベーシックグレード"KEO BLADE"の3種類がラインアップされており、いずれもシリーズに共通する軽量性という大きな魅力は失われていない。
特にKEO BLADE Ceramic Tiは片側95gと非常に軽量で、1gでも軽さを求めるアスリートにアドバンテージを与えてくれる。トップモデルに続くKEO BLADE CeramicとKEO BLADEですら片側115gと軽いことは大きなメリットだ。
さらに新型KEO BLADEはペダルの重量バランスを見直すことで、前作から60％もクリップインとクリップアウトの行いやすさが増している。停車時のリリース、リスタート時のキャッチの動作がよりスムーズになり、実用面での進化も遂げている。
ルックの本国担当者によればカーボンインジェクションのボディは前作比200％の強度向上と耐衝撃性向上を果たした。またスピンドルも新設計であり、シールドベアリング2セット＋ニードルベアリングという構成とすることで防水性を向上させた。封入されるグリースも改良されており、高い防水性と長寿命を期待できるスペックへと進化を遂げた。
さらにカーボンブレードも高耐久なものに更新されている。またカーボンブレードは万が一破損した時にもプロショップにて交換可能で、かつブレードのテンションも購入後に変更することが可能だ。ブレードのテンションは8Nm、12Nm、16Nmの3種類。各モデルのスペックは下記一覧をチェックしてもらいたい。
シクロワイアードでは追ってインプレッション記事を掲載予定。ペダルの使用感はもちろん、ルック本国スタッフへのインタビューを交えて紹介する予定だ。
ルック KEO BLADE Ceramic Ti
ボディ：カーボン
クリート：ケオグリップ
アクスル：チタニウム
ベアリング：セラミック
リテンション：16－カーボン
デッキ幅：64mm
踏面積：705mm2
Qファクター：53mm
スタック：14.8mm
重量：95g
価格：52,800円（税込）
ルック KEO BLADE Ceramic
ボディ：カーボン
クリート：ケオグリップ
アクスル：クロモリ＋
ベアリング：セラミック
リテンション：12－カーボン
デッキ幅：64mm
踏面積705mm2
Qファクター53mm
スタック14.8mm
重量：115g
価格：36,300円（税込）
ルック KEO BLADE
ボディ：カーボン
クリート：ケオグリップ
アクスル：クロモリ＋
ベアリング：スチール
リテンション：08－コンプ
踏面積：705mm2
デッキ幅：64mm
Qファクター：53mm
スタック14.8mm
重量：115g
価格：25,300円（税込）
リンク
Amazon.co.jp
