2023/12/21(木) - 10:00
スペイン・マドリードにて2024年ブエルタ・ア・エスパーニャのコースプレゼンテーションが行われた。開幕地はポルトガル・リスボン。平坦ステージが僅か1つ(個人TTは2)と、カテゴリー山岳が毎ステージのように登場する極端な大会となった。
ユンボ・ヴィスマが総合表彰台を独占という歴史に残る大会となった2023年。それを受け、2024年ブエルタ・ア・エスパーニャは山岳がたっぷりと詰め込まれた3,261kmとなった。
第79回大会の開幕地に選ばれたのは、1997年にもグランデパールとなったポルトガルの首都リスボン。そこからポルトガル国内で3日間走りスペイン南部を巡る。その後はスペイン北部を西から東へと進み、最終日はマドリードの個人タイムトライアルで締めくくられる。
全21ステージの内訳は山岳ステージが13(山頂フィニッシュ7)、丘陵ステージが5(山頂フィニッシュ2)、平坦ステージが1、個人タイムトライアルが2。特筆するべきはカテゴリー山岳のない平坦ステージが1つしかないこと。集団スプリントが予想される丘陵ステージも第2、第3ステージのみと、スプリンターは出場自体を熟慮しなければならない大会となった。また個人TTも総距離34km(12+22km)と正真正銘のクライマー向きの大会となり、コース距離が200kmを超えるステージが登場しないこともポイントだ。
大会初日はリスボン市内を走る12kmの個人TTで幕を開け、3日目までポルトガル国内を巡る。スペイン入国初日である第4ステージに早くも山頂フィニッシュが登場し、ラスト3kmが15〜16%の急勾配となる1級山岳ピコ・ビリュエルカスを登る。そして第1週目を締めくくる第9ステージは、3つの1級山岳を越えてグラナダの平坦路にフィニッシュする山岳ステージだ。
休息日兼移動日にスペイン南部からスペイン北西のガリシア州に飛行機移動した選手たちは、カテゴリー山岳が4つ設定された第10ステージに臨む。総合首位の証であるマイヨロホ争いが勃発するのは1級山岳プエルト・デ・アンカレスにフィニッシュする第13ステージ。ここは2014年大会の第20ステージでアルベルト・コンタドールがクリストファー・フルームを破り、結果的に総合優勝に輝いた場所だ。
また第15ステージの超級山岳クイトゥ・ネグルも距離25.5kmに最大勾配23%と過酷な登りとなっており、激しい山岳バトルが期待される。
最終第3週目は超級山岳ゴス・デ・コバドンガにフィニッシュする第16ステージから始まる。そして逃げ切りに適した第17、18ステージを経て、大会最後の3日間は総合順位が変動するであろう大会のハイライトとなる。第19ステージのフィニッシュ地点は平均勾配9%が8.2kmも続く1級山岳モンカルヴィッロ峠。そしてクイーンステージと目される第20ステージは3級、3級、2級、1級、2級、1級と連続して越え、最後に1級山岳ピコン・ブランコを駆け上がるなんともタフなステージだ。
そして山岳決戦を終えた選手たちは息をつく間もなくマドリードに移動。大会最終日は今年のようなパレード走行からの集団スプリントではなく、22kmの個人TTと最後までマイヨロホ争いが繰り広げられる。
ユンボ・ヴィスマが総合表彰台を独占という歴史に残る大会となった2023年。それを受け、2024年ブエルタ・ア・エスパーニャは山岳がたっぷりと詰め込まれた3,261kmとなった。
第79回大会の開幕地に選ばれたのは、1997年にもグランデパールとなったポルトガルの首都リスボン。そこからポルトガル国内で3日間走りスペイン南部を巡る。その後はスペイン北部を西から東へと進み、最終日はマドリードの個人タイムトライアルで締めくくられる。
全21ステージの内訳は山岳ステージが13(山頂フィニッシュ7)、丘陵ステージが5(山頂フィニッシュ2)、平坦ステージが1、個人タイムトライアルが2。特筆するべきはカテゴリー山岳のない平坦ステージが1つしかないこと。集団スプリントが予想される丘陵ステージも第2、第3ステージのみと、スプリンターは出場自体を熟慮しなければならない大会となった。また個人TTも総距離34km(12+22km)と正真正銘のクライマー向きの大会となり、コース距離が200kmを超えるステージが登場しないこともポイントだ。
大会初日はリスボン市内を走る12kmの個人TTで幕を開け、3日目までポルトガル国内を巡る。スペイン入国初日である第4ステージに早くも山頂フィニッシュが登場し、ラスト3kmが15〜16%の急勾配となる1級山岳ピコ・ビリュエルカスを登る。そして第1週目を締めくくる第9ステージは、3つの1級山岳を越えてグラナダの平坦路にフィニッシュする山岳ステージだ。
休息日兼移動日にスペイン南部からスペイン北西のガリシア州に飛行機移動した選手たちは、カテゴリー山岳が4つ設定された第10ステージに臨む。総合首位の証であるマイヨロホ争いが勃発するのは1級山岳プエルト・デ・アンカレスにフィニッシュする第13ステージ。ここは2014年大会の第20ステージでアルベルト・コンタドールがクリストファー・フルームを破り、結果的に総合優勝に輝いた場所だ。
また第15ステージの超級山岳クイトゥ・ネグルも距離25.5kmに最大勾配23%と過酷な登りとなっており、激しい山岳バトルが期待される。
最終第3週目は超級山岳ゴス・デ・コバドンガにフィニッシュする第16ステージから始まる。そして逃げ切りに適した第17、18ステージを経て、大会最後の3日間は総合順位が変動するであろう大会のハイライトとなる。第19ステージのフィニッシュ地点は平均勾配9%が8.2kmも続く1級山岳モンカルヴィッロ峠。そしてクイーンステージと目される第20ステージは3級、3級、2級、1級、2級、1級と連続して越え、最後に1級山岳ピコン・ブランコを駆け上がるなんともタフなステージだ。
そして山岳決戦を終えた選手たちは息をつく間もなくマドリードに移動。大会最終日は今年のようなパレード走行からの集団スプリントではなく、22kmの個人TTと最後までマイヨロホ争いが繰り広げられる。
ブエルタ・ア・エスパーニャ2024ステージリスト
日時 | ステージ | スタート〜フィニッシュ | 距離 |
---|---|---|---|
8月17日(土) | 第1ステージ | リスボン〜オエイラス | 12km(個人TT) |
8月18日(日) | 第2ステージ | カシュカイシュ〜オウレーン | 191km(丘陵) |
8月19日(月) | 第3ステージ | ロウザン〜カシュテロ・ブランコ | 182km(丘陵) |
8月20日(火) | 第4ステージ | プラセンシア〜ピコ・ビリュエルカス | 167km(山岳/山頂フィニッシュ) |
8月21日(水) | 第5ステージ | フエンテ・デル・マエストレ〜セビリア | 170km(平坦) |
8月22日(木) | 第6ステージ | カルフール・シュル・ヘレス・デ・ラ・フロンテラ〜ユンケラ | 181km(山岳/山頂フィニッシュ) |
8月23日(金) | 第7ステージ | アルチドナ〜コルドバ | 179km(丘陵) |
8月24日(土) | 第8ステージ | ウベダ〜カソルラ | 159km(山岳/山頂フィニッシュ) |
8月25日(日) | 第9ステージ | モトリル〜グラナダ | 178km(山岳) |
8月26日(月) | 休息日 | ||
8月27日(火) | 第10ステージ | ポンテアレアス〜バイヨーナ | 160km(山岳) |
8月28日(水) | 第11ステージ | カンプス・テクノロジコ・コルティソ(パドロン)〜カンプス・テクノロジコ・コルティソ(パドロン) | 164km(山岳) |
8月29日(木) | 第12ステージ | オウレンセ〜エスタシオン・デ・モンターニャ・デ・マンサネダ | 133km(丘陵/山頂フィニッシュ) |
8月30日(金) | 第13ステージ | ルーゴ〜プエルト・デ・アンカレス | 171km(山岳/山頂フィニッシュ) |
8月31日(土) | 第14ステージ | ビジャフランカ・デル・ビエルソ〜ビジャブリノ | 199km(山岳) |
9月1日(日) | 第15ステージ | イニフィエスト〜バルグランデ・パハレス(クイトゥ・ネグル) | 142km(山岳/山頂フィニッシュ) |
9月2日(月) | 休息日 | ||
9月3日(火) | 第16ステージ | ルアンコ〜ラゴス・デ・コバドンガ | 181km(山岳/山頂フィニッシュ) |
9月4日(水) | 第17ステージ | モヌメント・フアン・デル・カスティーリョ(アルヌエロ)〜サンタンデール | 143km(山岳) |
9月5日(木) | 第18ステージ | ビトリア・ガステイス〜マエストゥ・イズキ | 175km(山岳) |
9月6日(金) | 第19ステージ | ログローニョ〜アルト・デ・モンカルビリョ | 168km(丘陵/山頂フィニッシュ) |
9月7日(土) | 第20ステージ | ビジャルカヨ〜ピコン・ブランコ | 188km(山岳/山頂フィニッシュ) |
9月8日(日) | 第21ステージ | テレフォニカ〜マドリード | 22km(個人TT) |
text:Sotaro.Arakawa
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