ジェイコ・アルウラーは2024年に向けたメンバーが上限の30名に達し、ロースターが確定したことを発表。チームはカレブ・ユアンや若手のルーク・プラップ、マウロ・シュミットなどの戦力を揃えている。



今年10月のジャパンカップにも参戦したジェイコ・アルウラー photo:Makoto AYANO

2023年シーズンはフィリッポ・ザナ(イタリア)やマイケル・マシューズ(オーストラリア)がジロ・デ・イタリアで区間優勝を挙げるなど、チーム合計17勝を飾ったジェイコ・アルウラー。そのオーストラリア唯一のワールドチームが、男子チームのロースター確定を発表した。

なかでも注目を集めるのが、2018年にチームを離れたカレブ・ユアン(オーストラリア)の復帰。今年はわずか1勝にとどまりツール・ド・フランスも3年連続の未勝利に終わったユアンだが、「再びオーストラリアの文化と英語が主言語であるチームに戻ってくることができて嬉しい。またオーストラリア人として母国籍のチームで走ることは特別に感じる」と意気込みを語っている。

そのため来年のチームにはユアンと今季6勝を飾ったディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)という、2人のトップスプリンターが所属することに。そのためジェイコはスピードに長けたマキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ)をコフィディスから獲得。またチームのGMを務めるブレント・コープランド氏は「この1年間、我々はスプリントとリードアウトの強化に取り組んできた。カレブとディランという世界トップスプリンターのために、新加入と所属選手とで最高のスプリントグループができると信じている」と自信を語った。

6年振りの復帰を果たすカレブ・ユアン(オーストラリア) photo:CorVos

ジェイコ・アルウラーへの移籍が決まったルーク・プラップ(イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos

更にジェイコはステージレースの総合上位を狙うことのできる22歳のルーク・プラップ(イネオス・グレナディアーズ)を獲得。現在オーストラリア選手権で2連覇中のプラップは今年のUAEツアー(UCIワールドツアー)で2位と今後の活躍が期待されるオールラウンダーで、スーダル・クイックステップから移籍した22歳のマウロ・シュミット(スイス)と共に、サイモン・イェーツ(イギリス)に続く総合エース候補となる。

また2022年に共にトレーニー(研修生)として所属した21歳のダヴィデ・デプレット(イタリア)とアンダース・フォルダーガー(デンマーク)が加入。特に22歳のフォルダーガーは今年、U23のジロ・デ・イタリアと ツール・ド・ラヴニールで区間優勝を果たした有力クライマーだ。
ジェイコ・アルウラー2024年ロースター
新加入選手
ダヴィデ・デプレット(イタリア)←ザルフ・ユーロモービル・フィオール
カレブ・ユアン(オーストラリア)←ロット・デスティニー
アンダース・フォルダーガー(デンマーク)←ビエッセ・カレラ
ルーク・プラップ(オーストラリア)←イネオス・グレナディアーズ
マウロ・シュミット(スイス)←スーダル・クイックステップ
マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ)←コフィディス
継続所属選手
ウェレイハゴス・バーへ(エチオピア)
ローソン・クラドック(アメリカ)
アレッサンドロ・デマルキ(イタリア)
エディ・ダンバー(アイルランド)
ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)
フェリックス・エンゲルハート(ドイツ)
ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)
ルーカス・ハミルトン(オーストラリア)
クリス・ハーパー(オーストラリア)
マイケル・ヘップバーン(オーストラリア)
アームングルンダール・ヤンセン(ノルウェー)
クリストファー・ユールイェンセン(デンマーク)
ヤン・マース(オランダ)
マイケル・マシューズ(オーストラリア)
ルカ・メズゲッツ(スロベニア)
ケランド・オブライアン(オーストラリア)
ヘスス・ペニャ(コロンビア)
ルディ・ポーター(オーストラリア)
ブレイク・クイック(オーストラリア)
エルマール・レインデルス(オランダ)
カラム・スコットソン(オーストラリア)
キャンベル・スチュアート(ニュージーランド)
サイモン・イェーツ(イギリス)
フィリッポ・ザナ(イタリア)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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