2023/11/11(土) - 12:00
さいたまクリテリウムを沸かせたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)のバイクにフォーカス。165mmクランク、未発表の一体型ハンドルを取り付けたコルナゴV4Rsを紹介します。
![](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/11/11/aya54960.jpeg)
タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)のコルナゴV4Rs。普段のトレーニング用として使われているバイクだ photo:So Isobe
まず紹介するのは、さいたまクリテリウム覇者に輝いたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)のコルナゴV4Rs。2020年と2021年のマイヨジョーヌ、2022年と2023年総合2位+マイヨブランを獲得したプロトン屈指の人気者は、積極的なアタックとファンサービスで大会期間中に大注目を浴び続けた。
ツール本戦では各部のロゴをホワイトに貼り替えたマイヨブラン仕様のV4Rsに乗っていたが、今回使用したバイクは通常のチームモデル。ツールでの通算勝利数に合わせてゼッケンナンバーも11だ。
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ポガチャルのために作られたエンヴィの一体ハンドル。上側370mm/下側400mmという特殊サイズ photo:So Isobe
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STIレバーを内側に傾けた現代レーサーらしいセッティング photo:So Isobe ![](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/11/11/aya54994.jpeg)
左右のドロップ部分には追加スイッチを取り付ける photo:So Isobe
ポガチャルのバイクで注目すべきはエンヴィの一体型ハンドルバーだ。正式発表が待たれるロード用モデルで、ハンドル幅は上側370mm/下側400mmという特殊なサイズ。ポガチャル本人に聞いたところ、V4RsにセットされるCC.01ハンドルバーのステム長とハンドル幅の組み合わせに好みのものが無かった代わりに、エンヴィがカスタムロードバイク用の一体型ハンドルをベースに作ったものだという。両側ドロップ部分のDI2スイッチ追加、そしてSTIレバーを内側に倒しているのもポガチャルお馴染みのセッティングだ。
このV4Rsはポガチャルのトレーニング用バイクとして使われているものだといい、チェーンリングはシマノ純正品(レース用はCarbon-Ti)。ダリモの軽量カーボンポスト、Carbon-Tiのディスクブレーキローターとスルーアクスルを投入しているのはレースバイクと共通で、可能な限り6.8kgに近づけているという。
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驚きの165mmクランク photo:So Isobe
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V4Rs純正のセラミックスピード製キャップ。ツールでは3Dプリント製の極薄キャップを使用していた photo:So Isobe ![](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/11/11/aya54974.jpeg)
プロロゴのNago R4サドル。自身のシグネチャーモデルもあるが、こちらはは通常品 photo:So Isobe
また、クランク長が165mmと非常に短かったことも取材陣を驚かせた。ポガチャルは昨シーズンよりもサドルを前に出し、クランク長を172.5mmから170mmにしたことが知られているが、165mmクランクの使用がレポートされるのはおそらく初。来季に向けたポジションテストのようにも見てとれる。チェーンリング歯数は54/40Tと現代レーサーのスタンダード値。
また、ツールではハンドル位置を下げるために3Dプリント製の極薄ヘッドキャップを装着していたが、このバイクはV4Rs純正のセラミックスピード製キャップが備わっていた。これもポジション調整に関係したものかもしれない。
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ホイールはエンヴィのSES4.5。シルバーデカールのチーム仕様だ photo:So Isobe
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ダリモの軽量カーボンシートポスト photo:So Isobe ![](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/11/11/aya54993.jpeg)
Carbon-Tiのディスクローターとスルーアクスルを使う。レースバイクはチェーンリングも同社製となる photo:So Isobe
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タイヤはGrand Prix 5000TT TRだが、刻印無し。何らかのプロトタイプだと思われる photo:So Isobe
ホイールはエンヴィのSES4.5で、タイヤはコンチネンタルの軽量モデルであるGrand Prix 5000TT TR。タイヤは28mm幅とのことだが、内幅25mmのSESに組み合わせた状態で実測値は31mmを超える。タイヤサイドに通常存在するはずの刻印(ETRTO表記やタイヤ幅、最大空気圧が示されているもの)がなく、何かしらのプロトタイプであることは想像に難くない。
text&photo:So Isobe
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まず紹介するのは、さいたまクリテリウム覇者に輝いたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)のコルナゴV4Rs。2020年と2021年のマイヨジョーヌ、2022年と2023年総合2位+マイヨブランを獲得したプロトン屈指の人気者は、積極的なアタックとファンサービスで大会期間中に大注目を浴び続けた。
ツール本戦では各部のロゴをホワイトに貼り替えたマイヨブラン仕様のV4Rsに乗っていたが、今回使用したバイクは通常のチームモデル。ツールでの通算勝利数に合わせてゼッケンナンバーも11だ。
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ポガチャルのバイクで注目すべきはエンヴィの一体型ハンドルバーだ。正式発表が待たれるロード用モデルで、ハンドル幅は上側370mm/下側400mmという特殊なサイズ。ポガチャル本人に聞いたところ、V4RsにセットされるCC.01ハンドルバーのステム長とハンドル幅の組み合わせに好みのものが無かった代わりに、エンヴィがカスタムロードバイク用の一体型ハンドルをベースに作ったものだという。両側ドロップ部分のDI2スイッチ追加、そしてSTIレバーを内側に倒しているのもポガチャルお馴染みのセッティングだ。
このV4Rsはポガチャルのトレーニング用バイクとして使われているものだといい、チェーンリングはシマノ純正品(レース用はCarbon-Ti)。ダリモの軽量カーボンポスト、Carbon-Tiのディスクブレーキローターとスルーアクスルを投入しているのはレースバイクと共通で、可能な限り6.8kgに近づけているという。
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また、クランク長が165mmと非常に短かったことも取材陣を驚かせた。ポガチャルは昨シーズンよりもサドルを前に出し、クランク長を172.5mmから170mmにしたことが知られているが、165mmクランクの使用がレポートされるのはおそらく初。来季に向けたポジションテストのようにも見てとれる。チェーンリング歯数は54/40Tと現代レーサーのスタンダード値。
また、ツールではハンドル位置を下げるために3Dプリント製の極薄ヘッドキャップを装着していたが、このバイクはV4Rs純正のセラミックスピード製キャップが備わっていた。これもポジション調整に関係したものかもしれない。
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ホイールはエンヴィのSES4.5で、タイヤはコンチネンタルの軽量モデルであるGrand Prix 5000TT TR。タイヤは28mm幅とのことだが、内幅25mmのSESに組み合わせた状態で実測値は31mmを超える。タイヤサイドに通常存在するはずの刻印(ETRTO表記やタイヤ幅、最大空気圧が示されているもの)がなく、何かしらのプロトタイプであることは想像に難くない。
text&photo:So Isobe
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