オランダから超級ラルプデュエズまでの7日間　2024年女子ツールのコースが明らかに

男子ツールと時を同じく、コースの全貌が明らかとなった2024年ツール・ド・フランス・ファム。オランダ・ロッテルダムで開幕する全8ステージの大会は、1日2レースなど新しい試みが加わり、超級山岳ラルプデュエズの頂上にフィニッシュする。

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男子ツール・ド・フランスのコースが明らかになった同日、来年に第3回目を迎えるツール・ド・フランス・ファムのコース全容も発表された。オランダのロッテルダムで最初の3ステージが行われ、フランス入国後はアルプス山脈に向けて南下。最後は2日連続の山頂フィニッシュで締めくくられる。

フランス・パリで行われたコースプレゼンテーションに登場したのは第2代総合優勝者であるデミ・フォレリング（オランダ、SDワークス）と、初日を制して6日目までマイヨジョーヌを着用したロッタ・コペッキー（ベルギー、SDワークス）。その眼前で発表された2024年のコースは、第3回目にもかかわらず初めてのこと尽くしのコースとなった。

オランダとベルギー、フランスを跨ぐ7日間

開幕地に選ばれたのは女子自転車ロードレース界をリードするオランダのロッテルダム。世界屈指の貿易港であるここで、8月12日に124kmの平坦ステージで第3回ツール・ファムは開幕し、翌8月13日は67kmの平坦ステージと6.3kmの個人タイムトライアルという2つのレースが同日に行われる。

オランダを出発地点とする第4ステージは隣国ベルギーのリエージュにフィニッシュする122kmの丘陵ステージ。ラスト約40kmは今年フォレリングが優勝したリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ・ファムと同じコースを辿り、コート・ド・ラ・ルドゥット（距離2km/平均8.9%）やラ・ロッシュ・オ・フォーコン（距離1.2km/平均11%）など短くも急勾配の厳しい丘が登場する。

そしてバストーニュ・スタートの第5ステージにてツール・ファムはようやくフランスに入国する。この日もフィニッシュ手前15.5km地点に丘が設定されているが、大会最後の集団スプリントの可能性が濃厚。第6ステージの丘陵ステージを経て、アルプス山脈を舞台にした2日連続の山頂フィニッシュに突入する。

第7ステージは2021年の男子ツールにも登場したグラン＝ボルナン（距離7km/平均5.1%）を駆け上がる。そして大会最終日はコース中央に設定されたグランドン峠を越え、男子ツールで幾度となく名勝負を生んだラルプデュエズ（距離13.8km/平均8.1%）で最終的なマイヨジョーヌの行方が決定する。

フォレリングは発表されたコースについて「小さい頃に初めて認識した山岳がラルプデュエズだった。そして登りたいと願った最初の山でもある。このツール・ファムでは自分の家の前を通ることもあり、夢のようなコースとなった。リンブルフはオランダ選手権を制し、またアムステルゴールドレースで優勝した場所。そのため様々な思い出があり、いまからワクワクしている」とコメントしている。

また同時期に開催されるパリ五輪にトラック競技で出場予定のコペッキーは、ポイントレースが開幕前日の8月11日にあるため「出場についてはまだわからない。ギリギリになって判断するだろう」と語っている。