サーヴェロ Pシリーズ　ヴィンゲゴーのツール勝利を支えたタイムトライアルバイクの2024モデル

エアロダイナミクスに優れたバイク開発に長けるブランドとして知名度の高いサーヴェロ。今年のヴィンゲゴーによるツール総合優勝を大きく手繰り寄せたタイムトライアルで活躍したマシンのP5と、ミドルグレード"P"の2024年モデルを発表した。

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ユンボ・ヴィスマのヨナス・ヴィンゲゴーによる総合優勝2連覇で幕を下ろした今年のツール・ド・フランス。ヴィンゲゴーの優勝は個人タイムトライアルで争われた第16ステージでライバルのタデイ・ポガチャルとの差を大きく開けたことが決定打となったのは、記憶に新しいところ。

終盤に待ち構えていたヒルクライム区間で登坂用のバイクに乗り換える選手もいる中で、ヴィンゲゴーはサーヴェロのP5で突き進み、クライミングバイクに乗ったポガチャルを下したこともセンセーショナルな出来事であった。このバイク選びについては、こちらの特集記事に詳しいのでぜひ読んでもらいたい。

現行モデルのP5 Discはエアロ研究開発の第一人者としての地位を確立しているサーヴェロのマシンだけあり空力性能は折り紙つき。UCIルールに準拠したタイムトライアルバイクのため、エアロだけではなく、フィット幅の広さ、旧型よりも350gも軽量なフレーム、ハイパワーに応えられる横剛性を求めて開発が行われており、今回のヴィンゲゴーによる活躍はその全てを証明したと言っても過言では無いだろう。

そんなホットなタイムトライアルマシンの2024年モデルが発表された。完成車はスラムForce eTap AXS（Twilight）、シマノDURA-ACE DI2（Five Black）、シマノULTEGRA DI2（2色）組みの3種類で、フレームセットはFive BlackとTwlilightという2色展開が用意されている。登りでも性能を発揮するタイムトライアルマシンは、本気でTTに打ち込むアスリートにおすすめだ。

そしてP5のエッセンスを取り入れながらも、通常仕様のフォークなどを採用することで扱いやすくチューンされたミドルグレードのP-Serieseも2024モデルが登場している。トライアスロンで絶大な人気を誇る1台の完成車ラインアップは4種類で、フレームセットは2色展開（Deep Blue Sunset、Black）。

完成車はスラムRival eTap AXS、シマノULTEGRA DI2、シマノULTEGRA（機械式）、シマノ105（機械式）という4種類が揃えられており、予算に合わせた1台を選ぶことができる。ロードバイクからのステップアップを考える方にはおすすめの1台だ。