2023/08/11(金) - 17:30
本日8月11日(金)、男子エリートの個人タイムトライアルが開催される。ベルギー史上初の優勝を狙うエヴェネプールやファンアールト、王座奪還を目論むガンナなど有力選手と共にコース詳細をプレビューします。
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2022年はトビアス・フォス(ノルウェー)が驚きの優勝を果たした photo:CorVos
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ロード世界選手権2023男子エリートタイムトライアル コースプロフィール&マップ image:UCI かつてスコットランドの首都であったスターリングで争われるUCI自転車世界選手権大会の男子エリートタイムトライアル。ロードレースの世界選手権としてはイングランド・ヨークシャーが舞台となった2019年以来、4年振りのイギリス開催となった。
コースはスターリングを発着地点とし、西に向かい戻ってくる47.8km。コース前半はほぼ平坦路で、残り29km地点から短いキッペンという名の丘を越え、その後平坦区間を挟みガーガノックの丘をクリア。そして既に終わった女子エリートと同じフィニッシュ地点に向かって、ラスト750mから平均勾配6%の石畳を駆け上がる。
距離が長いため出力のマネジメントが鍵を握るレイアウトだが、ラストの登りが短いため力を温存するほどではない。そのため正真正銘パワー勝負のTTに、48カ国に難民チームを加えた49チーム、合計78名の選手たちが挑む。
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ロードでは2位とアルカンシエルを逃したワウト・ファンアールト(ベルギー) photo:CorVos
出場選手の中でも優勝候補の筆頭に挙げられるのは、レムコ・エヴェネプールとワウト・ファンアールトという2人のベルギー人。前ロード世界王者のエヴェネプールは2019年に2位、ファンアールトは2020、21年と連続で2位とアルカンシエルを逃している。サバイバルな展開となった5日前のロードで2位に入ったファンアールトに対し、終盤で失速し、コンディションが不安視されるエヴェネプール。しかし共に個人TTで数多の勝利を飾ってきた2人が、母国にこの種目初のアルカンシエルをもたらす可能性は高い。
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積極的なアタックを繰り返したレムコ・エヴェネプール(ベルギー) photo:CorVos
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トラックで金メダルを獲得し、好調のままTTに臨むフィリッポ・ガンナ(イタリア) photo:CorVos
その2人にとって脅威となるのは5日前のトラック・個人パシュートで金メダルを獲得したフィリッポ・ガンナ(イタリア)。レイアウトはガンナ向きと言え、近年改善を見せる登坂能力も過去2連覇を達成しているガンナの後押しとなる。また同じTTスペシャリストでは、昨年僅か3秒差で2位と悔しさ残るシュテファン・キュング(スイス)にも注目。ロードでも5位と好調のシルバーコレクターが、今年も表彰台の頂点を目指す。
タイトル防衛を目指すトビアス・フォス(ノルウェー)だが、アルカンシエルを着て臨んだ今シーズン3度の個人TTもトップ3にすら入ることができていない。そのため下馬評は低く、それ以上に同じユンボ・ヴィスマで現役最後の世界選手権に臨むローハン・デニス(オーストラリア)に注目が集まっている。
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悲願のアルカンシエルを狙うシュテファン・キュング(スイス) photo:CorVos
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ロードで表彰台に上がったタデイ・ポガチャル(スロベニア) photo:So Isobe ![](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2023/02/28/corvos_00035271-021.jpeg)
現役最後の世界選手権に臨むローハン・デニス(オーストラリア) photo:CorVos
その他にはロードで3位に入ったタデイ・ポガチャル(スロベニア)や、現ヨーロッパTT王者のシュテファン・ビッセガー(スイス)もメダル候補に挙げられる。またブエルタ・ア・エスパーニャを控え、ビッグレースへのピーキングに長けているゲラント・トーマス(イギリス)にも注目だ。
既にスタート順は発表されており、61番目に出走するファンアールトから有力選手たちが続々とスタートを切る。ポガチャルは71番目で、74番目のガンナからトーマス、エヴェネプール、キュング、そして最終出走者のフォスと続いていく。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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コースはスターリングを発着地点とし、西に向かい戻ってくる47.8km。コース前半はほぼ平坦路で、残り29km地点から短いキッペンという名の丘を越え、その後平坦区間を挟みガーガノックの丘をクリア。そして既に終わった女子エリートと同じフィニッシュ地点に向かって、ラスト750mから平均勾配6%の石畳を駆け上がる。
距離が長いため出力のマネジメントが鍵を握るレイアウトだが、ラストの登りが短いため力を温存するほどではない。そのため正真正銘パワー勝負のTTに、48カ国に難民チームを加えた49チーム、合計78名の選手たちが挑む。
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出場選手の中でも優勝候補の筆頭に挙げられるのは、レムコ・エヴェネプールとワウト・ファンアールトという2人のベルギー人。前ロード世界王者のエヴェネプールは2019年に2位、ファンアールトは2020、21年と連続で2位とアルカンシエルを逃している。サバイバルな展開となった5日前のロードで2位に入ったファンアールトに対し、終盤で失速し、コンディションが不安視されるエヴェネプール。しかし共に個人TTで数多の勝利を飾ってきた2人が、母国にこの種目初のアルカンシエルをもたらす可能性は高い。
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その2人にとって脅威となるのは5日前のトラック・個人パシュートで金メダルを獲得したフィリッポ・ガンナ(イタリア)。レイアウトはガンナ向きと言え、近年改善を見せる登坂能力も過去2連覇を達成しているガンナの後押しとなる。また同じTTスペシャリストでは、昨年僅か3秒差で2位と悔しさ残るシュテファン・キュング(スイス)にも注目。ロードでも5位と好調のシルバーコレクターが、今年も表彰台の頂点を目指す。
タイトル防衛を目指すトビアス・フォス(ノルウェー)だが、アルカンシエルを着て臨んだ今シーズン3度の個人TTもトップ3にすら入ることができていない。そのため下馬評は低く、それ以上に同じユンボ・ヴィスマで現役最後の世界選手権に臨むローハン・デニス(オーストラリア)に注目が集まっている。
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その他にはロードで3位に入ったタデイ・ポガチャル(スロベニア)や、現ヨーロッパTT王者のシュテファン・ビッセガー(スイス)もメダル候補に挙げられる。またブエルタ・ア・エスパーニャを控え、ビッグレースへのピーキングに長けているゲラント・トーマス(イギリス)にも注目だ。
既にスタート順は発表されており、61番目に出走するファンアールトから有力選手たちが続々とスタートを切る。ポガチャルは71番目で、74番目のガンナからトーマス、エヴェネプール、キュング、そして最終出走者のフォスと続いていく。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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