2023/08/04(金) - 08:30
ポローニュ6日目は16.6km個人タイムトライアルで争われ、マティア・カッタネオ(イタリア、スーダル・クイックステップ)がワールドツアー初勝利。ジョアン・アルメイダと総合で同タイムとなったマテイ・モホリッチが総合優勝に王手をかけた。
ポーランド最大のステージレースである第80回ツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)も残すところあと2日。第6ステージはカトヴィツェに設定された16.6kmの個人タイムトライアルで、翌日が平坦ステージのため実質的に総合優勝が決するステージとなった。
スタート地点からカトヴィツェ市街地を時計回りに巡るコースは平坦路。総合成績で最下位のシェーン・アーチボルド(ニュージーランド、ボーラ・ハンスグローエ)から順にスタートし、そのチームメイトであるライアン・マレン(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)が19分55秒というタイムで基準を作った。
現アイルランドTT王者であるマレンのタイムはマイケル・ヘップバーン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)に更新され、続いて21歳の若手オールラウンダーであるフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)が19分26秒の暫定トップタイムを叩き出した。
平均スピード51km/hを超える速度で駆け抜けたフィッシャーブラックだったが、TT世界選手権とブエルタ・ア・エスパーニャを控えるゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が2秒上回る。その後、現TT世界王者トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ)は8秒遅れでフィニッシュし、ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)が迫ったもののトーマスには3秒届かない。
しかし143番目でスタートを切ったマティア・カッタネオ(イタリア、スーダル・クイックステップ)が、トーマスのタイムを14秒も上回る19分10秒のトップタイムを叩き出す。平均スピード51.965km/hで駆け抜けたカッタネオのタイムを更新する選手は現れず、チームに今季37勝目をもたらした。
総合上位勢ではミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)が区間8位に入り、総合順位を3位に上げることに成功。そして注目された総合首位のマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)と総合で12秒遅れのジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)との戦いは、アルメイダがカッタネオに13秒差の区間2位でフィニッシュ。しかしモホリッチが25秒遅れでタイムをまとめたため、総合で同タイムながらモホリッチが総合首位キープに成功した。
2021年のツール・ド・ルクセンブルク以来となる勝利を手に入れた32歳のカッタネオ。「自分の走りに満足しており、いつだって勝利は嬉しいもの。また素晴らしい選手たちを下しての勝利は、喜びを更に増してくれる。今日のコースのラスト500mは、ファビオ・ヤコブセンが3年前に落車した場所だった。だから気持ちが入ったよ」と、カッタネオはワールドツアー初勝利をそう喜んだ。
総合で同タイムとなりながらもリーダージャージを守り、総合優勝をほぼ確定させたモホリッチは「今日はベストを尽くした。あれ以上1秒も早くフィニッシュすることはできなかった。明日はジョアン(アルメイダ)がボーナスタイムを得ることを阻止するよ」と、意気込みを語った。
ポーランド最大のステージレースである第80回ツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)も残すところあと2日。第6ステージはカトヴィツェに設定された16.6kmの個人タイムトライアルで、翌日が平坦ステージのため実質的に総合優勝が決するステージとなった。
スタート地点からカトヴィツェ市街地を時計回りに巡るコースは平坦路。総合成績で最下位のシェーン・アーチボルド(ニュージーランド、ボーラ・ハンスグローエ)から順にスタートし、そのチームメイトであるライアン・マレン(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)が19分55秒というタイムで基準を作った。
現アイルランドTT王者であるマレンのタイムはマイケル・ヘップバーン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)に更新され、続いて21歳の若手オールラウンダーであるフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)が19分26秒の暫定トップタイムを叩き出した。
平均スピード51km/hを超える速度で駆け抜けたフィッシャーブラックだったが、TT世界選手権とブエルタ・ア・エスパーニャを控えるゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が2秒上回る。その後、現TT世界王者トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ)は8秒遅れでフィニッシュし、ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)が迫ったもののトーマスには3秒届かない。
しかし143番目でスタートを切ったマティア・カッタネオ(イタリア、スーダル・クイックステップ)が、トーマスのタイムを14秒も上回る19分10秒のトップタイムを叩き出す。平均スピード51.965km/hで駆け抜けたカッタネオのタイムを更新する選手は現れず、チームに今季37勝目をもたらした。
総合上位勢ではミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)が区間8位に入り、総合順位を3位に上げることに成功。そして注目された総合首位のマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)と総合で12秒遅れのジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)との戦いは、アルメイダがカッタネオに13秒差の区間2位でフィニッシュ。しかしモホリッチが25秒遅れでタイムをまとめたため、総合で同タイムながらモホリッチが総合首位キープに成功した。
2021年のツール・ド・ルクセンブルク以来となる勝利を手に入れた32歳のカッタネオ。「自分の走りに満足しており、いつだって勝利は嬉しいもの。また素晴らしい選手たちを下しての勝利は、喜びを更に増してくれる。今日のコースのラスト500mは、ファビオ・ヤコブセンが3年前に落車した場所だった。だから気持ちが入ったよ」と、カッタネオはワールドツアー初勝利をそう喜んだ。
総合で同タイムとなりながらもリーダージャージを守り、総合優勝をほぼ確定させたモホリッチは「今日はベストを尽くした。あれ以上1秒も早くフィニッシュすることはできなかった。明日はジョアン(アルメイダ)がボーナスタイムを得ることを阻止するよ」と、意気込みを語った。
ツール・ド・ポローニュ2023第6ステージ結果
1位 | マティア・カッタネオ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | 0:19:10 |
2位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +0:13 |
3位 | ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:14 |
4位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) | +0:16 |
5位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ) | +0:17 |
6位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:18 |
7位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック) | |
8位 | ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) | +0:21 |
9位 | トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ) | |
10位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | +0:24 |
11位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:25 |
個人総合成績
1位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 22:49:07 |
2位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) | +0:14 |
4位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:19 |
5位 | マティア・カッタネオ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | +0:38 |
6位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | +0:39 |
7位 | エディ・ダンバー(アイルランド、ジェイコ・アルウラー) | +0:52 |
8位 | ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ) | +0:55 |
9位 | サムエーレ・バティステッラ(イタリア、アスタナ・カザフスタン) | +0:57 |
10位 | オスカー・オンレー(イギリス、DSM・フィルメニッヒ) | +1:04 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
山岳賞 | ジャコポ・モスカ(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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