2023/07/03(月) - 14:30
3日目を迎えたジロ・デ・イタリア・ドンネは大会最初の集団スプリントで決着。マリアンヌ・フォスを寄せ付けない圧巻のスピードで、ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス)が勝利を挙げた。
ピンク色のマリアローザを賭けたジロ・デ・イタリア・ドンネ(UCIワールドツアー)は3日目を迎え、イタリア北部エミリア=ロマーニャ州のフォルミジネからモデナに向かう118.2kmで争われた。コース中央にある3級山岳以外、真っ平らな平坦ステージ。この日はフィニッシュ手前1kmのレイアウトが危険だとレース主催者が判断したため、総合タイムはフラムルージュ(残り1km地点)で計測される措置が取られた。
序盤から逃げグループを形成したのは、トラック競技のチームパシュートで世界ジュニア王者に輝いたことのあるマチルダ・ヴィティッロ(イタリア、ビーピンク)ら4名。しかし、モビスターやリドル・トレックが早々と吸収すると、ひと塊に戻ったプロトンから残り54km地点でジョルジア・ヴェットレッロ(イタリア、ビーピンク)が飛び出した。
そこに遅れて2名のイタリア人選手が合流し、3名の新しい逃げ集団が出来上がる。DSM・フィルメニッヒやUAEチームADQが牽引するプロトンに対し、最大1分半のリードを得た逃げグループだったが、残り15kmで30秒を下回り、残り11kmで吸収。大方の予想通り、勝負は集団スプリントに持ち込まれた。
安全確保のため総合首位アネミエク・ファンフルーテン(オランダ)を擁するモビスターが集団前方で選手を固め、21歳の若きエーススプリンターであるメーガン・ジャストラブ(アメリカ)のためにDSM・フィルメニッヒも隊列を組む。また與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)もダリア・ピクリク(ポーランド)を引き上げるべく、前方で位置取りに加わった。
ウノエックス・プロサイクリングチームやAGインシュランス・スーダル・クイックステップ、キャニオン・スラムなど目まぐるしく先頭が代わっていくなか、残り1km地点を過ぎ、ようやくSDワークスが先頭へ。最終ストレートに入った直後にロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス)がスプリントを開始し、背後につくマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)に並ばせることなく勝利した。
「混沌としたスプリントだった。残り2km地点で集団後方にいたものの、バルバラ・グアリスキとエレーナ・チェッキーニという2人のイタリア人が引き上げてくれると信じていた。最終コーナーまでバルバラが前を牽いてくれたので、私は最後の150mで踏み込むだけだった」とウィーベスは喜びを語った。
スプリントを争う集団の後方では、フィニッシュ手前でレティツィア・パテルノステル(イタリア、ジェイコ・アルウラー)が単独で落車するシーンも。しかしチームはフィニッシュ後、肘の擦過傷を見せながら笑顔を作るパテルノステルの写真を投稿し、無事を伝えている。
翌日はコース後半に3つの3級山岳を越える丘陵ステージ。マリアローザを着るファンフルーテンのアタックが、十分に考えられるレイアウトとなっている。
ピンク色のマリアローザを賭けたジロ・デ・イタリア・ドンネ(UCIワールドツアー)は3日目を迎え、イタリア北部エミリア=ロマーニャ州のフォルミジネからモデナに向かう118.2kmで争われた。コース中央にある3級山岳以外、真っ平らな平坦ステージ。この日はフィニッシュ手前1kmのレイアウトが危険だとレース主催者が判断したため、総合タイムはフラムルージュ(残り1km地点)で計測される措置が取られた。
序盤から逃げグループを形成したのは、トラック競技のチームパシュートで世界ジュニア王者に輝いたことのあるマチルダ・ヴィティッロ(イタリア、ビーピンク)ら4名。しかし、モビスターやリドル・トレックが早々と吸収すると、ひと塊に戻ったプロトンから残り54km地点でジョルジア・ヴェットレッロ(イタリア、ビーピンク)が飛び出した。
そこに遅れて2名のイタリア人選手が合流し、3名の新しい逃げ集団が出来上がる。DSM・フィルメニッヒやUAEチームADQが牽引するプロトンに対し、最大1分半のリードを得た逃げグループだったが、残り15kmで30秒を下回り、残り11kmで吸収。大方の予想通り、勝負は集団スプリントに持ち込まれた。
安全確保のため総合首位アネミエク・ファンフルーテン(オランダ)を擁するモビスターが集団前方で選手を固め、21歳の若きエーススプリンターであるメーガン・ジャストラブ(アメリカ)のためにDSM・フィルメニッヒも隊列を組む。また與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)もダリア・ピクリク(ポーランド)を引き上げるべく、前方で位置取りに加わった。
ウノエックス・プロサイクリングチームやAGインシュランス・スーダル・クイックステップ、キャニオン・スラムなど目まぐるしく先頭が代わっていくなか、残り1km地点を過ぎ、ようやくSDワークスが先頭へ。最終ストレートに入った直後にロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス)がスプリントを開始し、背後につくマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)に並ばせることなく勝利した。
「混沌としたスプリントだった。残り2km地点で集団後方にいたものの、バルバラ・グアリスキとエレーナ・チェッキーニという2人のイタリア人が引き上げてくれると信じていた。最終コーナーまでバルバラが前を牽いてくれたので、私は最後の150mで踏み込むだけだった」とウィーベスは喜びを語った。
スプリントを争う集団の後方では、フィニッシュ手前でレティツィア・パテルノステル(イタリア、ジェイコ・アルウラー)が単独で落車するシーンも。しかしチームはフィニッシュ後、肘の擦過傷を見せながら笑顔を作るパテルノステルの写真を投稿し、無事を伝えている。
翌日はコース後半に3つの3級山岳を越える丘陵ステージ。マリアローザを着るファンフルーテンのアタックが、十分に考えられるレイアウトとなっている。
ジロ・デ・イタリア・ドンネ2023第3ステージ
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス) | 2:52:33 |
2位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
3位 | クロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム) | |
4位 | メーガン・ジャストラブ(アメリカ、DSM・フィルメニッヒ) | |
5位 | ラケーレ・バルビエーリ(イタリア、リブレーシング・テックファインド) | |
6位 | ジョージア・ベイカー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | |
7位 | ダリア・ピクリク(ポーランド、ヒューマンパワードヘルス) | |
8位 | キアラ・コンソンニ(イタリア、UAEチームADQ) | |
9位 | アマリー・ディデリクセン(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム) | |
10位 | シルヴィア・ザナルディ(イタリア、ビーピンク) |
個人総合成績
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | 5:32:29 |
2位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ) | +0:49 |
3位 | ジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ) | +0:51 |
4位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・テックファインド) | +0:55 |
5位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | |
6位 | ヴェロニカ・エワーズ(アメリカ、EFエデュケーション・TIBCO-SVB) | |
7位 | アネ・サンテステバン(スペイン、ジェイコ・アルウラー) | |
8位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・テックファインド) | |
9位 | エリカ・マニャルディ(イタリア、UAEチームADQ) | |
10位 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) | +0:59 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) |
山岳賞 | マルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJ・スエズ) |
ヤングライダー賞 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | FDJ・スエズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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