2023/07/03(月) - 10:50
7月1日、2日の2日間にわたり、伊豆ベロドロームで「第63回全日本学生選手権トラック自転車競技大会」が開催された。2種目で大会新記録が生まれ、各種目で好記録と好勝負が見られた大会の模様をフォトレポートする。
全日本学生選手権トラックは、日本学生自転車競技連盟が主催する選手権大会のひとつ。大学対抗戦のインカレに対し、個人戦での大学生チャンピオンを決める大会であり、トラックの他にロードレースとタイムトライアルの大会がある(ロードレースは6月11日に木祖村で開催、タイムトライアルは6月3日・4日に開催予定だったが、悪天候のため中止)。今回は2ヶ月後に控えるインカレの前哨戦とも言え、各種目で今年の勢力図が明らかになる大会となった。
初日の競技終了後には、ナショナルチームの中距離ヘッドコーチであるダニエル・ギジガー氏によるマディソンの基礎講習が行われ、多数の学生や監督・コーチらが参加した。
男子4km個人パーシュート、女子3km個人パーシュート
男子4km個人パーシュートは、中央大学の伊藤恭が優勝。女子3km個人パーシュートでは、1週間前の全日本選手権個人タイムトライアルで優勝した早稲田大学の石田唯が優勝した。
500mタイムトライアル、1kmタイムトライアル
女子の500mタイムトライアルは、唯一36秒台を出した小原乃亜(八戸学院大学)が優勝。男子の1kmタイムトライアルは、この種目の全日本チャンピオンである市田龍生都(中央大学)が、自身が持つ日本記録と0.3秒差の1分0秒834の大会新記録で優勝した。
男子スクラッチ
3組に分けて行われた予選を勝ち上がった21名による決勝レースは、中盤以降計5名が立て続けに集団をラップ。その5名のうち、最初にラップした並江優作(鹿屋体育大学)が最終盤に単独先行するも、最終周回に集団が捉える。そのまま集団でのスプリント勝負になり、松岡優馬(日本体育大学)が優勝した。
ポイントレース
女子ポイントレースは大蔵こころ(早稲田大学)が圧倒。6回のポイント周回のうち、フィニッシュを含め4回の1位通過で優勝を決めた。
男子は2組に分けて行われた予選を勝ち上がった20名により決勝が行われた。序盤から矢萩悠也(京都産業大学)、梅澤幹太(鹿屋体育大学)、北村翔太(日本体育大学)、津留崚(鹿屋体育大学)らが僅差のポイント争いをする隙をついて、終盤に天野壮悠(同志社大学)が単独で抜け出す。天野はフィニッシュまで逃げ切って計20ポイントを獲得し、途中順位9位からの大逆転で優勝した。
ケイリン
6組に分けて行われた予選を勝ち上がった6名による決勝は、先行した野中龍之介(明治大学)を町田颯(日本大学)がまくって優勝。野中は2着だったが、最後のスプリントで自身のラインを保持しなかったため警告・降格となり、高佐龍太郎が繰り上がりの2位。日本大学のワン・ツーフィニッシュとなった。
マディソン
女子は、石田唯と大蔵こころの早稲田大学が2回のラップを含む75ポイントを獲得して他を圧倒した。男子は、序盤から鹿屋体育大学と中央大学が競り合うが、中盤から鹿屋が連続ポイントで中央大学を引き離しにかかる。終盤に入ると京都産業大学が1位通過を繰り返し、フィニッシュでも1位通過して鹿屋体育大学を逆転して優勝を決めた。
スプリント
男子スプリントは、予選1位の伊藤京介(日本大学)が圧倒的な力を見せて決勝に勝ち上がり、予選2位の井出晃太郎(中央大学)と対戦。井出の先行策にも最終周回のバックストレートで一気に差を詰めてまくり切る強さを見せ、2連勝で優勝した。
女子は予選で大会新記録を出した小原乃亜(八戸学院大学)が、決勝で大野風貴芽(日本体育大学)を2連勝で下した。男子タンデムスプリント決勝は中央大学と明治大学の対戦となり、中央大学が2連勝して優勝した。
その他写真は下記リンクからフォトギャラリーへ。
text&photo:Satoru Kato
全日本学生選手権トラックは、日本学生自転車競技連盟が主催する選手権大会のひとつ。大学対抗戦のインカレに対し、個人戦での大学生チャンピオンを決める大会であり、トラックの他にロードレースとタイムトライアルの大会がある(ロードレースは6月11日に木祖村で開催、タイムトライアルは6月3日・4日に開催予定だったが、悪天候のため中止)。今回は2ヶ月後に控えるインカレの前哨戦とも言え、各種目で今年の勢力図が明らかになる大会となった。
初日の競技終了後には、ナショナルチームの中距離ヘッドコーチであるダニエル・ギジガー氏によるマディソンの基礎講習が行われ、多数の学生や監督・コーチらが参加した。
男子4km個人パーシュート、女子3km個人パーシュート
男子4km個人パーシュートは、中央大学の伊藤恭が優勝。女子3km個人パーシュートでは、1週間前の全日本選手権個人タイムトライアルで優勝した早稲田大学の石田唯が優勝した。
500mタイムトライアル、1kmタイムトライアル
女子の500mタイムトライアルは、唯一36秒台を出した小原乃亜(八戸学院大学)が優勝。男子の1kmタイムトライアルは、この種目の全日本チャンピオンである市田龍生都(中央大学)が、自身が持つ日本記録と0.3秒差の1分0秒834の大会新記録で優勝した。
男子スクラッチ
3組に分けて行われた予選を勝ち上がった21名による決勝レースは、中盤以降計5名が立て続けに集団をラップ。その5名のうち、最初にラップした並江優作(鹿屋体育大学)が最終盤に単独先行するも、最終周回に集団が捉える。そのまま集団でのスプリント勝負になり、松岡優馬(日本体育大学)が優勝した。
ポイントレース
女子ポイントレースは大蔵こころ(早稲田大学)が圧倒。6回のポイント周回のうち、フィニッシュを含め4回の1位通過で優勝を決めた。
男子は2組に分けて行われた予選を勝ち上がった20名により決勝が行われた。序盤から矢萩悠也(京都産業大学)、梅澤幹太(鹿屋体育大学)、北村翔太(日本体育大学)、津留崚(鹿屋体育大学)らが僅差のポイント争いをする隙をついて、終盤に天野壮悠(同志社大学)が単独で抜け出す。天野はフィニッシュまで逃げ切って計20ポイントを獲得し、途中順位9位からの大逆転で優勝した。
ケイリン
6組に分けて行われた予選を勝ち上がった6名による決勝は、先行した野中龍之介(明治大学)を町田颯(日本大学)がまくって優勝。野中は2着だったが、最後のスプリントで自身のラインを保持しなかったため警告・降格となり、高佐龍太郎が繰り上がりの2位。日本大学のワン・ツーフィニッシュとなった。
マディソン
女子は、石田唯と大蔵こころの早稲田大学が2回のラップを含む75ポイントを獲得して他を圧倒した。男子は、序盤から鹿屋体育大学と中央大学が競り合うが、中盤から鹿屋が連続ポイントで中央大学を引き離しにかかる。終盤に入ると京都産業大学が1位通過を繰り返し、フィニッシュでも1位通過して鹿屋体育大学を逆転して優勝を決めた。
スプリント
男子スプリントは、予選1位の伊藤京介(日本大学)が圧倒的な力を見せて決勝に勝ち上がり、予選2位の井出晃太郎(中央大学)と対戦。井出の先行策にも最終周回のバックストレートで一気に差を詰めてまくり切る強さを見せ、2連勝で優勝した。
女子は予選で大会新記録を出した小原乃亜(八戸学院大学)が、決勝で大野風貴芽(日本体育大学)を2連勝で下した。男子タンデムスプリント決勝は中央大学と明治大学の対戦となり、中央大学が2連勝して優勝した。
その他写真は下記リンクからフォトギャラリーへ。
text&photo:Satoru Kato
フォトギャラリー
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